カラマ-ゾフの兄弟

評判

カラマ-ゾフの兄弟の評価:

4.26/5点 レビュー 686件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全561件 441〜460 23/29ページ
No.121
(5pt)

イワンと酒鬼薔薇聖斗

難解な原文を分かりやすく翻訳してくれた著者にまず感謝したい。
しかし、内容が重いことに変わりはない。読み進むごとに、何のために生きるのか?という重いテーマが迫ってくる。一昔前なら腰が引けたであろうが、読み進むうちにぐいぐい引き込まれていくのは何故だろう?

多分、もう浮かれて過ごせる時代ではなくなったからだ。収入で勝ち組、負け組に分別される競争社会に我々は疲れ、癒しや救いを求めている。
それに答えてくれるのはドストエフスキーしかいなくなったような気がする。

三兄弟の中で不思議と魅かれたは、次男のイワンだ。心の底では世界を愛し、他人を愛したいと望んでいる。だが、現実には、神も愛もなく、あらゆる行為は許されると考える。
そして、カネや欲望の化身である父親を憎み、殺したがっているが、父親なしでは生きて行けず、悶々と服従している。

イワンで浮かんだのが、10年前に神戸で児童を連続殺傷した14歳の青年、酒鬼薔薇聖斗だ。彼が書いた「懲役13年」という作文は、イワンの告白そのもののように思える。
道徳と法律の境界を彷徨っているイワン的な人物が、今の社会、無数にいるのではないだろうか。

そのことを気付かせ、少しでもアリョーシャに近づくようにと戒めているのではないか、というのが率直な読後感であった。

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.120
(5pt)

この小説は原点だね

死ぬまでには一度は読みたい本、読めばドストエフスキーの小説で一番面白いことが分かるだろう。この小説には理想がある。これ以上の小説は、まず無いね。小説というより宗教書に近いね。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.119
(5pt)

旺盛な生命力と笑い

一巻をようやく読み終えた。ようやくというのはふさわしくないかもしれない。圧倒的な重量感とすばらしいリズム感に満ちている。フョードルの存在感がとても際立っていて、なんというか魅力的だと感じた。昔、米川訳で読んだフョードルよりもはるかに真に迫ってくる。つまり、現代人なのだ。また、一般の民衆に接するゾシマ長老の存在感も、おだやかな語り口のなかに高貴な輝きが満ちていて、今回の翻訳の成功の一つだろう。アリョーシャを愛する気持ちがよく表わされている。リーザのラブレターがとてもかわいらしくて、すっかり気に入った。ドストエフスキーは、決して重くない、むしろ旺盛な生命力と笑いに満たされた作家なのだと発見した。これはとても意外な発見だった。いよいよ、第二部に入るが、ちょっと武者震いが出る。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.118
(5pt)

新鮮!

ロシアの古典文学ですが、新訳版は読みやすいとの評判だったので読んでみました。
1巻なのでまだ触り程度なのですが、
予想以上にドラマティックで面白いです。
おもしろい!という形容が合う物語だと思っていなかったので結構新鮮。

人間のなんたるかも見え隠れしつつ・・・
登場人物がそれぞれ個性的で魅力的。

2巻以降、更に面白くなるとのことなので続けて読んでみようと思います。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.117
(5pt)

愛憎は現代に通ず、、、

イワンとマリョーシャの大審問官は意味深い。
この若いとき読み返した小さな活字をおもいだした。
 新約本はわりと分かりやすく、ソレデモ何度となく読み返した。
亀山さんのはご苦労も多かったかとおもわれるが、古典がベストセラー
というのもたのもしい。
 演劇の世界を見ると案外よくわかる。
文字でドストエフスキーというのはなかなかである。
 26万部突破に恥じない約だとおもう。しかし、いつの世も愛ありいじめあり
殺し自殺とそんなことを考えると人というのは案外変わらぬいきものなんだなと
かんじました。

 みなさんに是非一読推薦いたします。


カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)より
4334751326
No.116
(4pt)

私も自分の読み方の講釈をひとつ・・

中古の文庫本を100円で購入しました。
上巻をやっと読みました。
とっつきにくい前半は本当に読み進めるのに苦労しました。

社会人ですので、読書の時間は帰りの電車か(朝の電車は本を読む気分にならない)
土日のちょっとあいた時間くらい。(平日は帰ってきてご飯食べて寝るだけ)
なので平行読みでほかの本を読んだりして、
「カラマーゾフ・・」は少しずつ読んでいました。そうそう、どなたかも書かれていましたが、
登場人物が少ないので「罪と罰」よりはよみやすいですね。
何ヶ月かかったのかな〜やっと読みました。

最近なんか「中巻・下巻は一気に読める」みたいなオビをみかけます。
なにか起こりそうな中巻以降が楽しみです。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.115
(5pt)

これがなければ...

この5の解題がなければ、私はカラマーゾフの兄弟を読んだことにはならなかったかもしれない!と感じます。

まァ、この解題すらちゃんと理解できたのかは疑問ですが、だいたい読んだかな、8割方は楽しんだかな、という気分になれました。ありがたいことです。

とにかくすごい小説なんですね。というか、ドストエフスキーが壮絶。描かれている人間の感情、観念の幅の広さに圧倒されました。
完結してないことが惜しいです。

カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.114
(5pt)

倫理と論理

日本に翻訳されてから、あらゆる著名人がこの本を激賞してきた。作家、評論家は勿論、科学者などもこの作品を『世界的名作』『自分が一番影響を受けた本』と賞揚し、絶賛、紹介していた。また、ドストエフスキーという作家の最後で最大の代表的名作という点でも、この本が文学史の上でどれほど重要な位置を占めているかが分かる。世界文学の最高傑作とも言われているこの作品は、神と人間という壮大なテーマを扱っており、自分のような素人目からみても非常に文学的価値が高く、またそれでいて(この翻訳は)誰でも読めるぐらいに敷居が低く親しみやすい素晴らしい作品だと思う。
 内容はカラマーゾフ兄弟(正確にはその父フョードル・カラマーゾフも含む)の金と女と倫理を巡る確執を、彼らの身の回りに起きた様々な出来事を交えながら語っていくという筋。作中の中で何度も『カラマーゾフ的』として取り上げられるほどに、交錯した人間関係と金の絡みが始終つきまとうこの作品は、少々メロドラマの様な所があるが、それらを交えて語られる倫理的な問題は壮大で納得させられる物が多い。登場人物の1人1人の倫理観や個性、無神論の問題(とくに次男イワンの大審問官の所)など構成の豊かさには驚かされるばかりであり、それらの理論も筋が通っていて感心させられてしまう。下の方のレビューの用に涙を誘う箇所もあり、また、『罪と罰』と同じようにミステリアスな謎解きや推理も多く、見所たっぷりの名作と言える。
 物語の進行上、冗長で面白みのない箇所もあるが、それら峠を越えれば様々な視点からこの物語を鑑賞できる様になると思う。とにかく、読んで損する事はない。
(蛇足だが、岩波版の方は訳者による前書きが非常に長く難解で挫折しやすく、光文社新訳文庫の方はとにかく冊数があり、この新潮社版が一番手頃だと思う)
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.113
(5pt)

ミーチャ

ミーチャと予審判事、検事とのモークロエ(取り調べ場所)でのやり取りが面白かった。ミーチャの「恥辱」について検事たちが理解できなかったのはやむを得ないだろう。ミーチャはグリゴーリーに対しては半殺しにしたにも関わらず、そのことは父殺しの事に比べて対して関心を持っていない。罪の意識も持っていないと思う。

 召使であったとしても一人の人間であるので(しかも自分の命の恩人でもある)、もっと殴ったことに対して罪の意識を持つべきだと思った。助かったからそれでよかった、という問題ではないと思う。
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.112
(5pt)

イワンと悪魔

スメルジャコフは気味の悪い人物だ。針入りのパンを犬に食べさせたり、猫の首を絞め葬式をしたりする。イワンもしゃべっていて気がめいっただろう。リーザ・ホフラコーワも同様に薄気味悪い人物だ。アリョーシャの周りには変わった人がたくさんいる。

 裁判に関して:ミーチャの弁護人は立派な弁論をしたと思う。それでも有罪になったのは、陪審員の多くが、ミーチャに元々不快感を持っていたからかも知れない。

カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)より
4334751326
No.111
(5pt)

2つのとても重要な話

イワンの大審問官の話は圧巻だった。最初読んだときはただ単に読み流しただけで、イワンが何を言いたいのかよく分からなかった。2回目を読み終えた今でもよく分からない。でも1回目に呼んだときには何も感じなかった何かを感じた。夢中になった。結局イワンが述べたいのは以下のようなことだと思う。人類は結局キリストが訴えているような自由を求めていない、ということだ。キリストこそが人間にとって悪魔のようなものなのではないとだろうか、そう言いたいのだと思う。
 ゾシマの死に際における説教についても強烈な印象が残った。人間は互いに尊敬しあうべきである、ということを感じた。ゾシマは科学に頼りきってはいけないとも述べている。科学など、人間の理性から生じたものなど、実は大したことではないのかもしれない。人間にとって一番大切なのは他者の存在を尊重し、しっかりとコミュニケーションを取って、心の底から愛することなのだと思った。

カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)より
4334751172
No.110
(4pt)

読んでいると知らない間に随分進んでしまう

じっくりと腰を据えて本を読む機会がなく、
とぎれとぎれとなりましたが、第3巻を読み終えました。
この新訳では、読み始めるとグッとのめり込んでしまい、
時間が経つのも忘れてしまうので、途中で意識して時間を見なければいけません。
以前違う文庫シリーズで読んだときは、なかなか進まないなぁと思ったものでしたが、
それとは全然違うワクワクとした気分です。

第2巻は、大審問官やロシアの修道士などの有名な箇所があって、
それなりに力を入れて読みましたが、
この第3巻は長男ドミートリーとその取り巻きの人間関係が描かれていて、
大きな事件もあったりして、本当に面白く読むことができました。
新しい訳で、ドミートリーが等身大の人間に見えてきますし、
ドミートリーの人間性も理解しやすい気がします。
面白いのは、前の2巻であれだけ大切に扱われてきた他家族3人が、
まるでドミートリーの話しの小道具のようで、
この小説におけるドミートリーの重要性がしみじみ感じられる巻だと思います。

本編は残るもう1巻。楽しみに読ませてもらいます。
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.109
(4pt)

若い世代に受ける理由?

学生時代、一度挫折した。
新訳ということで、再チャレンジ。

第一と第二編は、当時ロシアの宗教批判が繰り広げられていて、
これで、今の高校生が読んだり出来るのか、
率直に不思議になった。

しかし、とにかく、
この作品に夢中になる10代がいる。
まさに、そのことが、今の日本の
ある状況を示しているのかも・・・。
この新訳が出たことは、この事実を
明らかにしただけでも、意味がある。

第三編からは、ぐいぐい引き付ける。
しかし、ドストエフスキーの作品は、
どれも、お金にまつわるミステリー色が濃厚で、
この、「金」に対する人間の執着、ということを
読み解くには、どうしても、当時ロシアの
貨幣価値について、注釈が欲しかった。

3千ルーブルの使い込み、とか、
2千ルーブルを元手にヨーロッパに渡った、とか
書かれていても、それが、実際今のお金だと、
どの程度の額なのか、そこがわかればもっとリアルに
読めると思う。
それは、主な登場人物が、ロシアの地主階級で、
不労所得者である、という点で、現代の我々
庶民には、どうもピンとこないからでもある。

最終巻のガイドにそのあたりがあるのか、
しかし、一冊づつ読み進めるのであるから、
最低限の注釈があれば、さらにいいと思う。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.108
(5pt)

アリョーシャのいい人ぶりに圧倒される

コーリャは個人的に好きになれない。すこし背伸びをしているような気がする。学問を究めないのに、高尚なことを言うのは良くない。

 彼に対して、アリョーシャは全然偉ぶらない人物で好感が持てる。影でいろんなことを良く勉強しているのだろう。

 私はコーリャのような知ったかぶりをする人間にはならずに、アリョーシャのように高度な知識を備えつつ、かつ慎み深い人間になりたいと思った。
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.107
(5pt)

この別巻だけでも買い

古典としては近年異例のベストセラーとなった亀山訳『カラマーゾフの兄弟』。私は新潮文庫版を愛読していたのでそちらの訳文に慣れてしまったが、こちらの亀山訳は確かに平易で簡潔。各登場人物の台詞も、古典翻訳モノでありがちな「実際の日常会話ではほとんど使われることのないであろう文語的表現」は一切出てこず、それがために流れるような文章だ。読みやすさ、という点ではこちらが上。ただし、表現の適度な重厚さ、原文が持っているニュアンスまで出来る限り忠実に再現するために選び抜かれた訳語、その彫心鏤骨さという点では、新潮文庫の原卓夫訳も決して劣らないことを是非主張しておかねばならない(ただ、原訳は少し読点が多すぎ、読書のリズムが損なわれがちな嫌いはある。他の翻訳作品にも見られる特徴なので、これは訳者の癖であろう)。

なんと言っても、この亀山版は各巻の解題・作品解説が素晴らしく、それらが凝縮されたこの「エピローグ別巻」はこれだけでも買う価値がある。ドストエフスキー研究をライフワークとされている氏の作品読解は、流石に半可通では及び難いレベルにまで達している。もちろん翻訳物におまけ程度で付いている解題群など比較にならない。個人的にはこの亀山氏の解説も、作品を十分に読み込み、独自の作品解釈を構築してから読んだ方がよいとは思うが。というか、自分でその域に達してからでないと、他者の解釈も本当には味わえないもの。「カラマーゾフ」を読み込んだ者ほど、氏の解説には唸るであろう。
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.106
(5pt)

これが世界最高の小説!

「世界最高の小説」をようやく読了しました。「読みやすい」との評判の亀山訳でも、さすがに2巻の「大審問官」はたいへんでしたが、最高峰であれば、苦しくて当然です。苦しさぬきで頂上に上れるはずがありません。でも、それでもわかりやすかった。恐れるに足りず、というのが読後感でした。その後は、すばらしいスピード感でどんどん読み進めることができました。すばらしかったのは、やはりモークロエでの宴の場面。天国から地獄に突き落とされるミーチャがあまりにかわいそうで、涙が出そうになりました。せっかく5冊読み終わって、それを納める箱が改めて欲しくなりました。永遠に手に入らないのでしょうか。

カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.105
(4pt)

未完の完璧とは・・・

下巻にかけては、長い坂を登った後のジェットコースターのようだった。おもしろい。だが、裁判の後、急速に話が収束していった気がしてならないのも事実だ。チャプターも「誤審」から、「エピローグ」となっているように、裁判の結果自体についての考察が何もないのは、少し残念(あれだけ、ひっぱておいて)。陪審員達の協議の内容に興味があるし(百姓たちが意地を通すとは?)、結果を知った弁護人の言葉も聴きたい。 また、小林秀雄氏が、「続編というものが全く考えられないほど完璧」(解説より)というけれど、やはり、続編が予定されていた以上、続きを読みたい。読まなければいけない。続編がないことが、あそこで話が終わっていることが、完璧と言われてる所存という気がしないでもないからだ。とはいえ、やはり凄いのだけど。
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.104
(5pt)

読みやすい!

以前別の出版社から出されていた文庫本で「カラマーゾフの兄弟」を読んでみたことがあったが途中で挫折してしまった。

 今回は現在、第2章の「ロシアの修道僧」まで読み進めているが、読むのを止めようとは思わない。今回は最後のエピローグまで読みきるつもりだ。巻末の解説がとても丁寧である。

 個人的には自分自身の性格はカラマーゾフ3兄弟の中ではイワンに最も近いと思う。私自身情に薄いところがあるので、アリョーシャのように他人のことを思いやれる人間に変わっていきたいと考えている。相手の立場に立ってその人のことを親身になって考えると、必ず相手にもその気持ちは伝わると思う。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.103
(5pt)

カラマーゾフの兄弟(亀山 郁夫訳)

ドストエフスキーの名著で、学生時代以来数回読んだ。今までは翻訳本の定番とされた米川訳だった。もう一度別の訳者のを読んでいやになった覚えがある。今回は、新訳というので亀山訳を読んだ。文庫本なので出張の最中にも持っていって読める。読んで驚いた。米川訳のカラマーゾフとは待ったく別の本という感じがする。いい意味では、読みやすく現代的だ。登場人物の名前を統一していて読みやすくなっていることもあろう。逆に悪く言うと、米川訳のような、重さというか、いかにもドストエフスキー的な感覚がない。ロシア語を読めないので、どちらが本当のドストエフスキーかはわからないが、以前ロシアの空港で手にした"Re Reading Dostoefsky"という英語の解説や日本での小林秀雄の解説等からは、米川訳がドストエフスキー的な感じもする。ただ、今の読者には、今回の亀山訳はよく出来ていると思う。すぐにでもテレビドラマになりそうである。各巻についている、訳者の解説がわかりやすさを倍化させているかもわからない。同じ訳者が「罪と罰」や「白痴」(どちらも私は米川訳で大好きだが)を訳すると、どのような小説になるのかと思った。新しいドストエフスキー像を感じさせられる面白い翻訳の努力だと思って楽しんだ。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.102
(5pt)

これから始まる

3連休を利用して読み始め、ようやく第一巻の最後に辿りついた。訳文に音楽的な勢いがあるので、どんどん先に進む。第二巻に進むのが怖いほど。しかし、ここまでの感じだと、最後まで読み通せそうな予感がする。老いぼれ道化フョードルのセリフが生きている。グルーシェンカとカテリーナのつばぜり合いもすごい。アリョーシャが二十歳の青年らしくとてもいきいきしていて、目の前に浮かぶよう。悲劇はこれから。ミステリーもこれから。スメルジャコフの出生の場面が頭から焼きついて離れない。オカルトじみた雰囲気もたまらなく魅力的だった。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067