カラマ-ゾフの兄弟

評判

カラマ-ゾフの兄弟の評価:

4.26/5点 レビュー 686件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全561件 301〜320 16/29ページ
No.261
(5pt)

ゾシマ死す

アリョーシャの取り乱しっぷりが良い。
ミーチャ、頑張れ!

まあ、物語の中間ということで、一番盛り上がるべきところなんですが、なぜか中弛み(;^_^A
なぜだ?

多分、言いたかったことを、一冊目の最後に持ってきちゃったからだね。 で、二冊目は三冊目のあの対決シーンを書くための前振り。
また前振り長い(><)

もう、このくせは死ぬまで治らないんだ、ドストエフスキー。
そりゃあ、宗教問題、ロシア政治問題、犯罪心理、やりだしたらキリがないよ〜
全部やっちゃうからさ、ドストエフスキーは。
ある意味天才だ!
天才ゆえの苦悩なんだろう。

ううん、でもまあ、ミーチャが魅力的だから読めるよね。可愛いよね。わかりやすい(^-^)
イアンとか、召使に甘んじてる兄弟とかの存在があるからこそ、ミーチャやアリョーシャが生きてくる。 感謝しなさいよ、2人に〜
悪者役の方が辛いんだからね!
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.260
(5pt)

前振りに耐えられれば…

前置きが、とにかく長い!
ドストエフスキーの悪いくせ。
完璧な造形をできるだけ理解してもらいたいが為なんだけども、人物紹介で半分ぐらい使うのはやり過ぎ(;^_^A
ここで断念しちゃう人もいると思うよ。

普通なら、これはエピソードの間と間に挿入させれば済む話。 でも、多分、この粘着性がドストエフスキーの魅力なんだよね(;^_^A

でも、入り口の泥濘を抜けると、素晴らしい物語の世界が待ってるから我慢して読んでください!

アリョーシャ?だったよね、主人公。
彼は素晴らしい(T_T) 天使だ、天使。
イアン?次男は悪魔のように美しいね。
私はこちらに惹かれます。
兄は典型的な直情型なんだけど、ゾシマは愛すんだよな。多分、一番愛情深いからだろう。

あの娘がねぇ、小悪魔でさ。2人の間で揺れ動くんだけども、女はみんなこうじゃない?
アリョーシャが若干、可哀想(;^_^A
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.259
(5pt)

信仰対無神論

本作は単純に、父親殺しの嫌疑をかけられた長男ドミートリィを中心としたミステリー小説として楽しむ
こともできるが、そこがこの物語の本質ではない。
本書の主題は、神の存在の問題、信仰と不信仰の賛否にある。
一方の極にはキリスト教的な慈愛の精神を説くゾシマ長老とその精神を継ぐ三男アリョーシャがいる。
もう一方の極には無神論を推し進め、アナーキズムの域にまで達している次男イワンと、そのイワンの理論に
陶酔するスメルジャコフがいる。本作はこの二つの極、信仰と無神論の対決から成り立っている。
大審問官の章をはじめとして、それぞれの人物の思想や苦悩が奥深く描かれている所に本作の最大の魅力があると思う。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.258
(5pt)

この感じはなんだろう

1、物語として。
2、人生のあらゆる困難について
3、作者の人生観
この3つが織りなす物語は最高です。よく物語の核とされる「大審問官」の場面は何度も読み返しては考えてみます(毎回同じ考えにたどり着く癖に笑)
しかしそれだけでなく、物語的な部分もとてもおもしろい。
また、作者の経験による「親殺し」についても深く考察用されています。
読み終わった後の達成感、そしてなんだろう。まだ終わらないでくれ(終わってないじゃないか!)という感情がずっとあります。
そして上巻に手を伸ばしかいつまんで読んでしまう。
私としては上巻が一番好きです!
女好きの大学生の病的な意見でした・・・
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.257
(5pt)

ハラハラどきどき

俗っぽすぎるくらい面白い話でした。
高尚な本みたいなイメージがあったので敬遠していて損をした。

ニーチェのツァラトゥストラ第一部と読み比べるとより興味深くなる本です。
もし彼らが出会っていたらいずれは喧嘩になっていたでしょうけどね。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.256
(4pt)

よく売れた本ですね。

米川訳で読みましたが亀山訳は読みやすいです。
途中変な日本語になったりするのは原典に問題あるのでしょ〜。
しかし、1巻の本で終わった人は多いのではないでしょうか?
1巻はつまんないところで終わっているので気になります。
個人的には2巻の4章で面白くなってきますのでめげずに読み進めて欲しいです。
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)より
4334751067
No.255
(5pt)

圧倒的なカタルシス

ドストエフスキー最後の作品「カラマーゾフの兄弟」

この作品は間違いなく、世界の文学の中でも5本指に数えられます。

この作品の凄いところは、絶望的に重いテーマを扱っていながら、
滅法面白いという点です。
通常この様なテーマが主題の場合、物語は面白くはなりません。

この偉大な物語には「全て」があります。
ヒトの持つ、慈悲、優しさ、無関心、そして目を覆うような醜さ・・・

この物語は以下の3人の兄弟を中心に織り合わせられます。
長男:ドミトリー・カラマーゾフ(人間の本性を体現したような人物)
二男:イワン・カラマーゾフ(理性(論理)で懸命に生きようとする悲痛な人物)
三男:アリョーシャ・カラマーゾフ(人間の善意を体現したかのような人物)

イワンが語る、「反逆」「大審問官」の章を読んでみて下さい。
ここまで悲しく、かつペシミスティックなものは他に比類するものがないほどです。

最近のライトノベルでは決して得ることのできない「なにか」がこの本にはあります。
(それは感動とかいうチープなものでは決してありません。)

最近光文社新書からカラマーゾフの兄弟の新訳が出版されましたが、私は新潮文庫版の訳の方が好きです。
死ぬまでに一度は読んでみましょう。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.254
(5pt)

超えて欲しい本

「ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟」上巻は、慣れていなかったのか、登場人物の名前が愛称に変わったりカタカナだったりで読みづらいのか、読み終えるのに時間が思っていたより多くかかった!が、上巻を読み終える頃、中巻に入った辺りからか ドつぼ!笑 読めば分かるのだが、ハマっていた!気付いたら朝まで徹夜で読んでいた事もあった。徹夜で読みたい本なんて、なかなかなかったのだけれど気付いたら朝になっていた中毒性のある小説だと思った。上・中・下と読み終えて、またあの感覚を味わいたいと思って著者ドストエフスキーの書いてる他の小説を買ったが、カラマーゾフには敵わない。地下室の手記なども面白いが、短い。悪霊、白痴、などなど長編で面白い小説は他にもあるけど、読むならまずはカラマーゾフです!この本でロシア文学にはまりましたが、この本を超える作品にはまだ出会えずにいます。超える本があれば教えて欲しいです。探し続けますが、私の中でのNo.1小説!!!
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.253
(5pt)

Дмитрий Карамазов

昨夜ミーチャのところを読み終えた。ここはボリュームがあるが、ハラハラ、ドキドキ、一気に読み進んだ。正教会の考えや登場人物の思想が詳述されていているそれまでの章とうって変わって、サスペンス調の軽快なストーリーが展開されている。

 独りよがりの考えにとり憑かれ金策に走り回るドミトリー(ミーチャ)の姿は、株が下落して
追証がでてもなお持ち株の期待を捨てきれず、奔走する株式投資家の姿(俺自身)と重ねあう。^^悲壮感に満ちてはいるものの他人から見れば愚かさ丸出しなので同情の余地はない。

 愛する女性に振られて絶望したうえ、老人を殴り殺したと思い込み、ピストル自殺を決意するものの、死ぬ前にその女性との大宴会を企てる。人間ここまで異常な精神状態に陥ることもあるのだろう。俺にとっては支離滅裂であまり感情移入はできないが、こういう行動をとる人間がいることは理解できなくはない。フィアンセのお金を着服した卑怯な男だが、自らおこした恥辱をなかなか受け入れることができない。最低限のプライドは持ち合わせている。検事の尋問に苛立ちを覚えながら無実の罪を晴らそうとするものの今まで犯した罪を後悔し、道義的な罪をも含めて償おうとする一縷の潔さは持ち合わせている。人間は複雑な感情をもった存在だ。相反する性質が心のなかに同居していることがある。高貴でありながら卑怯者、臆病でありながら大胆な振る舞い、潔いが時として執念深い。まだ最後まで読み終えていないので、登場人物がどういった人間なのか判断するのは早計である。

 グルーシェニカも、これまで悪女の印象が強かったが、ここまで読み進めてきて、俺の考えは随分変わった。グルーシェニカの「一本の葱」の逸話はおもしろく、この前、母に自慢げに語った。^^ミーチャは護送される前、ロシアの田舎村の貧しい「餓鬼(ガキンコ)」の夢をみた。この夢が暗示していることは何か、下巻を読む前にゆっくり考えてみよう。


カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.252
(5pt)

Братья Карамазовы

『欲求を増大させる権利から生まれるものは果たして何か?富める者においては孤立と
精神的な自滅であり、貧しい者においては羨みと殺人である。なぜなら、権利は与えられて
いるものの、欲求を満たす手段はまだ示されていないのだから。』
(カラマーゾフ2巻、ゾシマ長老)

 「欲求を増大させる権利」とは「自由」のことである。行き過ぎた自由の帰結として、孤独や自滅、羨望、はたまた殺人が待っているとは空恐ろしいことである。我々投資家は株式市場という「手段」が示されていると確信している。「株で富を築く」という一つのテーゼのもとに経済の洞察をかさね、戦略を練り、銘柄の売買を行う。株という手段で富を手に入れれば、幸福という究極の理想が実現できると信じ込んでいる。ゾシマ長老からすれば、愚かなことであろうが、偉大なる挑戦ともいえる。

ドストエフスキーは神が存在するか否かという難題を登場人物に語らせるが、それは、俺の永遠のテーマ「貪欲は悪か善か」ということと本質的にそう大差はないであろう。株式投資の観点からドストエフスキーを読み解いていく。ロシア文学に傾倒している諸氏からは冒涜しているとのクレームが殺到しそうだが、当のドストエフスキーもギャンブル狂であったらしいからその辺は勘弁してもらいたい。

  何を隠そう、この10日間毎晩、「カラマーゾフの兄弟」を読んでいる。先ほど2巻を興奮とともに読み終えたところだ。まだまだ半分以上残っている。これからが本格的にストーリーが展開していくのだろうからとても楽しみである。この年(40)になって初めて本格的に読むドストエフスキー。若いころ「罪と罰」の文庫本を買ったものの、数十ページで辞めた経験がある。数年前光文社からでた新しい翻訳はとても読みやすい。100万部以上売れているらしいが、うちの近くのブックオフでは1巻は数冊置いてあるものの、それ以降の巻は見当たらない。アマゾンのセカンドハンドでも1巻は139円なのに4巻はまだ値崩れしていない。多くの人は読破できていないのか?


カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)より
4334751172
No.251
(5pt)

Алёша

「人を愛するものは、人の歓びをも愛する」

 第7編アリョーシャ(「カラマーゾフの兄弟」3巻)を一昨日読み終えて、なぜアリョーシャは修道院を去ったのかずーと考えているが、どうもすっきりしない。ゾシマ長老の屍からあるまじき腐臭が漂ったから信仰に幻滅したというのは表面的な理解であろう。ゾシマ長老の死、あるいはその死体からの腐臭が契機になったのは間違いない。「奇跡」を信じていたのはなく、「正義」を熱望していたとドストエフスキーは語る。腐臭という醜態をさらしたゾシマ長老の死体がアリョーシャが熱望していた正義を貶めたと。そのアリョーシャの求めていた正義とは?

 大地に倒れこんだアリョーシャは大地にキスをし、泣きながら、

 「『お前の喜びの涙を大地に注ぎ、お前のその涙を愛しなさい・・・』彼の心のなかでその言葉が響き渡った。」(7編アリョーシャより)

 無数の星をみて、歓びの涙が出てきたという。悲しみが歓びに昇華した瞬間だ。

 「死」について考えていると究極的には「幸」を考えることに行きつく。俺も親父の死を通して個人的にそれを経験した。もしかしたら、アリョーシャの心の変化も俺の経験と近いものなのだろうか。


カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.250
(5pt)

カラマーゾフの兄弟、読み終える!

感動に浸っている。カラマーゾフの兄弟を読み終えた。といっても5巻におさめられている亀山氏によるドストエフスキーの伝記や解題の部分はまだだが。

イリューシャの葬儀でのアリョーシャの演説には魂が震え、涙が出そうになった。そこにいた少年たちの一人になったように俺の心もけがれのない子供時代に戻った。

『何かよい思い出、とくに子供時代の、両親といっしょに暮した時代の思い出ほど、その後の人生にとって大切で、力強くて、健全で、有益なものはないのです。(中略)自分たちが生きていく中で、そうした思いでをたくさんあつめれば、人は一生、救われるのです。』(アリョーシャ、エピローグ)

イリューシャが葬ってほしいと言っていた石のそばで、少年たちを前にしたアリョーシャの演説は続く。

『ぼくが、こんなことを言うのは、ぼくらが、悪い人間になるのを恐れるからです。(中略)
きみたちみんなが、これから、ぼくにとっては、愛する人になるんです。ぼくの心の中に、
きみたちを大事にしまっておきますから、お願いですから、きみたちもこのぼくを、心の中に
留めておいてください。』

俺は以前こう書いた。

「ミーチャは護送される前、ロシアの田舎村の貧しい餓鬼(ガキンコ)の夢をみた。この夢が
暗示していることは何か、4巻を読む前にゆっくり考えてみよう。」

とはいったものの、エピローグに来るまで、いまひとつガキンコの夢の意味が判然としなかった。ミーチャの演説を聞いて、はたと思った。そう、そうなのだ。この悲劇はカラマーゾフ家と
スネギリョフ家の親子間の愛情の差を対比すると鮮明になる。あの時、ミーチャは貧しくとも
力強く生きていく農奴の子供たちの中に「愛」を見たのだ。

ミーチャ:   金持ち - 父子憎しみ合う
イリューシャ: 貧乏 - 父子に強い絆

いやあ、しかし、ドストエフスキーは素晴らしい!この小説に出会えたのは人生での歓びでも
ある。この25日間、毎日嫁とカラマーゾフについて語り合ってきた。これからも語り合って
行くに違いない。
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.249
(5pt)

Иван Карамазов

カラマーゾフの兄弟、ただ今4巻の最後の方を読んでいる。裁判も佳境に入った。

インテリのイワンはついに幻覚を見るようになる。悪夢の中で対話する相手はもう一人の内なるイワン、自身のデーモンである。クリスチャンの教義を否定し、科学的な思考や自由主義や社会主義など新しい思想の潮流が当時のロシアにも押し寄せていたことを考え合わせるとイワンの思想的な苦悩に共感を持った当時のロシア人読者は多かったろう。(ちなみにロシアの農奴解放は1861年)

父親殺しの実行・計画犯ではなくとも、父親の死を心の中で願っていることだけで、クリスチャンの教えにとっては罪深い行為だ。現代の法律の世界では「悪を願う」だけでは罪には問われない。だからと言って罪がないと言えるのか?スメルジャコフを非難する資格が自分にはあるのか?神を認め、信仰に目覚めつつある者と、それをかたくなに否定しようとする者。どちらの自分も自分の中に見つけ、その苦悩が極限にまで達した場合、幻覚が現れるのか。

「白痴」のムイシュキンも幻覚をみた。ドストエフスキーにとっては、幻覚は常套手段なのかなあ。

多彩な登場人物の多彩な思考、スリリングな物語の展開、重厚な会話、もう、なにもかも素晴らしい。愛、思想、人間関係、善悪、などなどの普遍的なテーマに正面から迫るドストエフスキーの偉大さに今日もあらためて畏敬の念をもった。
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)より
4334751326
No.248
(5pt)

革命と信仰、愛情と死、国家と教会、貧困、父子・兄弟

東大教授が新入生に読ませたい本'に
選ばれるだけあり、読み始めると非常に濃厚な印象を受けます。

革命と信仰、愛情と死、国家と教会、貧困、父子・兄弟
関係といった多くの切り口が一つの物語に濃縮されて
いる点が、まさにこの作品が評価される所以ではない
かと思いました。

特に、途中で起こるアレクセイとイヴァンの議論は
まさに革命思想からキリスト教的人道主義へと転向
した著者の思想の表出だと思われます。

それゆえ、読破するために非常に時間がかかりまし
た。特に状況説明や思想談義の多い上巻が難関です。

逆に、ドミートリーが事件を起こす段階になると
急に展開が早くなりあっという間に読めてしまい
ます。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.247
(5pt)

イリューシェチカを心に

素晴らしい小説です。全ての方が共感し、疑問を抱き、笑い、感動できるのではと思います。
人物達の性格がリアリティーであり、容姿の骨格が読者による印象差もほとんどないのだろうと思わせます。
長編ですので個人によりピックアップされるテーマがあり、異なると思いますが私は4部の10編「少年たち」でした。
物語のラストに繋がる直接的な内容で、いわゆるカラマーゾフ的な要素はなく、家族愛、友情、不治の小児病がテーマになっています。
物語を通読すると「童」わらし というフレーズがポイントに配置され、ドストエフスキーの子供に対する哀れみと愛を感じとることになります。
子供に対する愛は、未来への希望で私たちに向けられている哀れみなのでしょう。罪なき子供の無慈悲な死はもっとも残酷でそこに神や仏の姿を
ドストエフスキーが見る事ができなかったのがこの物語の根幹である気がします。
親から子へ受け継がれる遺伝子には経験による情報が必ず刻み込まれます。フョードルからカラマーゾフ兄弟へ、私たちから子供たちへ受け継がれます。
もっとも残酷で無慈悲な死がいつの時代も蔓延していて、その親の意識には罪が常に有り友達には悲しみがあります。忘れようとしてトラウマに苦しむのではなく
受け入れて皆で忘れず遺伝子に刻み込み、その想いを伝えてこそはじめてその子供に対する愛が形になるのではと、ラストシーンより感じました。
目線を変えれば180°解釈が異なる表現が多い昨今、実直で、すがすがしさを感じる文体は新鮮でした。
ふとした時、アリョーシャとコーリャの13年後の物語を色々と勝手に構築してしまうようになりました。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.246
(5pt)

pourquoi ?

Je prefere Gackt!
Descartes
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.245
(5pt)

Pourqoi?

Je prefere les chanteurs, Gackt.
Descartes
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.244
(5pt)

いつも胸に留めておきたい

ゾシマ長老のお話が胸を打つ。 清廉潔白だと思っていた彼にも、人には言いにくい過去がある。 死ぬ前にあかされる事実というのが、実に人間くさいエピソード。 私はかなりほっとした。やはり罪を犯したことのない人間などいないのだ。 『口付けする相手がいないのなら大地に口付けするが良い』みたいな言葉が出てくるのですが、震えました。 何という大きな愛情。愛がなければ意味のない人生とは言い過ぎだけれど、大地に接吻するほどの大きな愛情は持ち続けていたい。 かつて洗礼を受けるために教会き通ったものの信者と良好な関係が築けず、志半ばで挫折した私なのでよりいっそう色濃く感じたのかもしれません。 『死体が腐らない』ことについては聖人の伝説などをお調べになってください。
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.243
(5pt)

美しい…それ以上の感想は難しい

数多の批評家に大絶賛されている名作なので批評家気取りな文章はしたくないしだいいち出来ません。 素直な感想 読んで良かった。読まなかった今までの時間が悔やまれるほど。 キリスト教の価値観を知らないと理解し難いところはあるものの、自然に湧き上がって来る興奮と感動。 なんて美しい小説なんだろう! 最後まで息もつかせぬ展開で次々とあかされる事実に声をあげながら読んでいました。 推理小説な面白さ、シュールレアリスム的な面白さ(イワンのあの客には度肝を抜かれたw)、ロシア人という民族的な面白さ、奴隷と支配階級という近代が抱える永遠のテーマ。 何というか色んな矛盾やロマンやサスペンスを詰め込んで頭がぐちゃぐちゃになるのですが最後のアレクセイ坊やの言葉には涙が止まらず、卑しい人間に成り下がった自分を戒めるよい機会になりました。 あぁ!明日からは良い人間になるのだ! と自然に思います。ひとりでもこの小説に感動出来る人間が増えることを祈っています。 リーザとアリョーシャの会話が村上春樹みたいと思ったら村上春樹さんはカラマーゾフが大好きだったのですね! あとドストエフスキーの父親がカラマーゾフよろしく下劣な人間で惨殺されていたと読んだ後に知り背筋が凍りました。
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.242
(5pt)

参りました

この作品の良いところは自分の好きなように読むことが出来るところです。哲学書、宗教書、歴史書、喜劇、悲劇と読む方の感性に委ねられます。とりわけ私は複雑な人間性や人間関係に喜劇を感じカラマーゾフ一家劇場を市原悦子的に覗き見して楽しんでしまいました。
難解、長い、と読む前は思っていたのですが読みはじめると活き活きとしたキャラクターと矢継ぎ早に起こる様々なエピソードに魅了されとても楽しく読めました。
訳者のセンスと活字が大きいのが良い。 ゲラゲラ笑ったり突っ込みを入れたり、切なくなってうるうるしたり、ハラハラドキドキしたりととにかく忙しくて面白い作品。すべての発端の今風に言えばDQNでKYのお父さんが笑わせてくれます。 性格バラバラな3兄弟。まんま昼ドラなノリに驚きつつも(というか20世紀の文学思想がこれの影響下にあるのです。すみません)3兄弟のコントラストが非常に印象的。キャラクターが立っている。(というのもおこがましい。すみません)
難しいのはキリスト教の概念的な部分でこのあたりで多くの人が挫折してしまうのでしょう。 キリスト教の歴史とイエスの贖いの意味を勉強して読むと大変興味深く本書が読めると思います。イグナチオやニコライ堂みたいな大きな教会でミサに与るのもオススメ。祝福を受けるということが理解出来ると思います。ストーリーにのめり込みいつの間にか今まで出会った誰かにイメージを重ねて読んでいました。 きっとあなたやあの人に似たひとに出会い驚喜することでしょう。 とまあ安っぽい言葉でつらつら語ってしまいましたが、人生の糧になる素晴らしい作品です。もっと早く読んでいたらもっとたくさんの人に愛を与えることが出来たかも(?)いや分かりません(笑)
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106