カラマ-ゾフの兄弟

評判

カラマ-ゾフの兄弟の評価:

4.26/5点 レビュー 686件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全561件 221〜240 12/29ページ
No.341
(5pt)

漱石好きなら、読めると思う

難解と言われれば、そうには違いない。
この難解さは、まるで、漱石の三部作のよう。

難解とされる主な理由は、漱石もドストも、時代をそのままストレートに書いているからのように思う。

折しも時代は、大量生産が始まり、人類が大量殺傷兵器をもった世界。
激動する時代の波に襲われ、前近代的な因習、民俗学的な縛りに苦しむ魂の圧迫感、そして、その時代の社会矛盾、自己確立の困難さなどは、どうしたって、その時代を生きた人にしか共感できない。

まず、そう割り切るのが、楽しみ方のコツだと思う。

漱石もドストも、その時代を生きた人間として、感じたまま、観たままをそのまま書いていることこそが脱帽なのです。
時代の本質をなんと鋭くみつめていることか・・・

その卓見こそ、まさに世界最高峰と言われる理由でしょう。

漱石もドストも、その時代を生きた一人の人として、人間、人間愛。
そして、魂の解放、救済・・
近世以降の人が抱えるであろう、これらテーゼについて、痛ましいほど苦悩し、希望や安らぎを希求してくれている。

この魂の探求?と言おうか、それは凄まじく、私たちをグイグイと引き込んでいくのだと思う。

漱石、ドストの最大の魅力は、ストーリーの展開がご都合よくされていくことが、全く無いことです。

その上、ドストの小説は、古今東西、類をみない構成が行われています。
タテヨコ、天地、何層にも、民話や神話を織り込み、土台を組立てています!

これこそが、ドストエフスキー世界唯一の素晴らしさ!!

この世界に類のない小説の土台を舞台にして、登場人物それぞれが、激動する時代の中にあってもなお、自分の行動を規定し、自分を突き動かすものを、活き活きと語る。

登場人物の言葉の内にあるのは、ただ、その人それぞれの心の中、魂の中に生きているリアリティ。
その真実の響きに、引き込まれないはずはない。

漱石もドストも、時代の本質を鋭く描き出し、私たちの人間としてのコアな部分に入り込む。

彼らの書物に触れると、自己啓発書、宗教書や、哲学書に劣らず、自らの力で、
自己を確立しようとする自己が芽生えていることに気づくと思う。
そして、ほのかな安らぎと自信も感じている。

宇宙観や、世界観を形成する上での視点のみならず、審美眼を培い、勤労、愛などを尊ぶ心も培養してくれるように思う。

漱石もドストも、伝えている。

思想の探求は、ほどほどで、構わない。
大切なのは、思索よりも、実践(生活)そのものであって、
そのための愛や思いやり(キリスト社会的には、隣人愛)がいかに尊いものか。

その重要性を、苦悩者として、科学と資本が支配しそうな後進の現代人のために、
独自の視点で伝えてくれている。

特に学生時代に読んでおくとよい書物と思う。

是非、一読下さい。
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.340
(5pt)

漱石好きなら、読めると思う

難解と言われれば、そうには違いない。
この難解さは、まるで、漱石の三部作のよう。

難解とされる主な理由は、漱石もドストも、時代をそのままストレートに書いているからのように思う。

折しも時代は、大量生産が始まり、人類が大量殺傷兵器をもった世界。
激動する時代の波に襲われ、前近代的な因習、民俗学的な縛りに苦しむ魂の圧迫感、そして、その時代の社会矛盾、自己確立の困難さなどは、どうしたって、その時代を生きた人にしか共感できない。

まず、そう割り切るのが、楽しみ方のコツだと思う。

漱石もドストも、その時代を生きた人間として、感じたまま、観たままをそのまま書いていることこそが脱帽なのです。
時代の本質をなんと鋭くみつめていることか・・・

その卓見こそ、まさに世界最高峰と言われる理由でしょう。

漱石もドストも、その時代を生きた一人の人として、人間、人間愛。
そして、魂の解放、救済・・
近世以降の人が抱えるであろう、これらテーゼについて、痛ましいほど苦悩し、希望や安らぎを希求してくれている。

この魂の探求?と言おうか、それは凄まじく、私たちをグイグイと引き込んでいくのだと思う。

漱石、ドストの最大の魅力は、ストーリーの展開がご都合よくされていくことが、全く無いことです。

その上、ドストの小説は、古今東西、類をみない構成が行われています。
タテヨコ、天地、何層にも、民話や神話を織り込み、土台を組立てています!

これこそが、ドストエフスキー世界唯一の素晴らしさ!!

この世界に類のない小説の土台を舞台にして、登場人物それぞれが、激動する時代の中にあってもなお、自分の行動を規定し、自分を突き動かすものを、活き活きと語る。

登場人物の言葉の内にあるのは、ただ、その人それぞれの心の中、魂の中に生きているリアリティ。
その真実の響きに、引き込まれないはずはない。

漱石もドストも、時代の本質を鋭く描き出し、私たちの人間としてのコアな部分に入り込む。

彼らの書物に触れると、自己啓発書、宗教書や、哲学書に劣らず、自らの力で、
自己を確立しようとする自己が芽生えていることに気づくと思う。
そして、ほのかな安らぎと自信も感じている。

宇宙観や、世界観を形成する上での視点のみならず、審美眼を培い、勤労、愛などを尊ぶ心も培養してくれるように思う。

漱石もドストも、伝えている。

思想の探求は、ほどほどで、構わない。
大切なのは、思索よりも、実践(生活)そのものであって、
そのための愛や思いやり(キリスト社会的には、隣人愛)がいかに尊いものか。

その重要性を、苦悩者として、科学と資本が支配しそうな後進の現代人のために、
独自の視点で伝えてくれている。

特に学生時代に読んでおくとよい書物と思う。

是非、一読下さい。
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.339
(5pt)

エピローグは、実はあっという間です。

本当はこの作品には、
第二部がある、といわれています。
だけれども、著者はその前に力尽きてしまい、
その第二部は世に出ることなく、終わってしまいます。

この作品はあまりにも壮大なものなので、
一度読んだだけでは表面的なものの理解に
終わってしまいますが、
それぞれのキャラクターが持つ「別の意味合い」というものに
目をつけて読んでいったり、
ある重大な台詞に注目していくと
あの「親殺し」は…という事実に気づかされることとなります。

そして、解説の前には
彼の人となりについ手が出てきます。
ふと、感じることがあるでしょう。
彼のある「悪しき癖」とある持病は
この作品のある人物に当てはまることを…

今度は別の版で、読んでみたいものです。
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.338
(5pt)

もうすぐラスト

もう1巻あるので、まだラストではありません。
やはり、この本は敷居がとてつもなく高いのか
結構挫折する人も出てきているみたいです。

面白いのは3巻とこの4巻ですから
すごくやめてしまうのはもったいないです。
確かに、1・2は退屈かも…

3兄弟のそれぞれの視点と、
事件の鍵を握るであろう「ある人物」の告白が
でてきます。

もちろんメインは親殺しの罪をかけられた
ミーチャでしょう。
その裁判は、いい意味でも、悪い意味でも
人間の心理をよく描写しているのではないでしょうか。

そして、最後に出てくる
衝撃の展開…
これは間違っている事実というのは世の中には
ごまんと存在するけれども
それを否定するには、かなりの気力、労力を必要とするし
なかなかそれを民衆に同意させる、
というのは難しいということ。

そして、兄弟愛も感じますね。
特に兄に対し、嫌悪の塊であったイワンが
満身創痍の体(精神的に)で
無実を証明しようとするところは。

最後には何が待っているのかしら。
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)より
4334751326
No.337
(5pt)

怒涛の3巻

ここからはミステリーが好きな人だと
なお、楽しめる巻になっています。

ついに、あの周辺住民のつまはじき者であった
フョードルが、何者かに殺されてしまいます。

しかも、運が悪いことに
前々から故人にたいする恨みの深かった
長男が、逮捕されることになります。
なぜならば、彼の家の召使に
危害を加えていたから。

しかも悲劇は続くのです。
彼は見栄っ張りなので、
ある事実をとてつもなく誇張して
伝えてしまったのが運のつき。
それゆえに自分の首を絞めてしまうのです。

どう見ても、男の
非が明らかですが、
こんな状況下に落ちた男を
誰が笑えましょうか。

運が悪ければ、誰しもが
こんな事態に陥るかもしれないのです。

この作品はおそらく、
何かの象徴、として
人を捉えています。

ミーチャはおそらく、弱き人間の
代表なのかもしれませんね。
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.336
(5pt)

ここまでとは、、

最初のほうは、登場人物相関図を書きつつ、刑事の特捜部さながらの
周到さで読んでいましたが、上巻の途中から、勢いが出てきました。

噂では聞いていたが、ここまでスゴイとは思いませんでした。
まず、翻訳された日本語が気持ちよく理解できる。
登場人物が濃い。最後の裁判のシーンなど、とても半日で行われたとは思えぬほどの重厚さ。
映画化が不可能といわれた理由がよくわかります。

一度読んだくらいでは自分には一割程度しかわかっていないのでは、とおもっているので、
解説本や聖書などで、予習し、また彼のほかの作品もしっかり読んでから、

2年後に、もう一度読んでみたい、、、
死ぬまでに半分くらい理解できたらいいな、、、そう思わせる本。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.335
(5pt)

時を超えて

今に読み継がれる小説は時間という風化を乗り越えた名著です。何度も繰り返し読みたくなる小説です。
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)より
4334751326
No.334
(5pt)

ブームに便乗

カラマーゾフの兄弟のブームに便乗して読みました。昔のロシアの情景が浮かんでくるように面白かったです。人々の価値観とか考え方とか現在とは全然違ってそれは当たり前の事なんですが、このような小説を読むとしみじみ感じます。
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)より
4334751237
No.333
(5pt)

難しい、でもドストエフスキーの最高傑作!

この作品が好きになれなかった人は、「罪と罰」から読むとドストエフスキーにはまりますよ。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.332
(4pt)

アリョーシャの今後

三年前に読んだ。アリョーシャの今後が書かれていないのが残念。壮大な準備のあと、子供達とカラマーゾフ万歳と叫ぶところで終わったと思う。ドミートリーもイワンも含めて、人間賛美の声だと思うが、アリョーシャはこれからどのように現世の人と付き合って行くのか?
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.331
(4pt)

評判の作品であり、半分義務的に読んだが、理解の程度は半分くらい。

三人の兄弟、本当にこれだけ性格がことなるのだろうか?イワンの哲学が面白い。
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.330
(5pt)

まとまった時間が必要です。

聖書を読んだことのある人であれば、多くの方が公では口にはできない疑問を感じたことがあるのではないでしょうか?ドストエフスキー自身も疑問を抱いているようです。

彼はその疑問をイワンを通じてアリョーシャに投げかけます。

そして小説を通じて読者を考えさせます。
聖書は事実なのか?神はいるのか?それでもなお信仰するのか?無神論に救いはあるのか?救済とは?

そういった性格を持った小説だと思います。

テーマが聖書の根幹である神の存在そのものについてまで掘り下げられてます。ヨブ記や福音書だけでなく、聖書全体を読む必要があると思います。

私が数えたところ、新潮文庫全3巻のボリュームは解説を除いた本編のみで1472ページ(字が小さい古いタイプの本です)になりました。1ページあたりの文字数は19行×43=817字。全体では単純計算で817字×1472ページ=1202624文字(約120万文字)になります。

このサイズの小説になると暇な時間を読書に当てようという考えでは、最後まで読みきるのは難しくなってくるのではないでしょうか?社会人には厳しいですが、あらかじめ読書のためにまとまった時間を確保しておくことも必要かもしれませんね。

私は3連休と平日4日をフルに充て、計7日間で一気に読み終えました。私は決して読むのが早いタイプではなく、標準的なスピードだと思ってます。ただし、かなり無理をしてます。クタクタになりました。
仮に標準的な読書のスピードの方が1日中読書に専念した場合、5日間程あれば読みきれるのではないかと思います。

一つの目安にしていただければと思います。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.329
(5pt)

完結?

この作品には続編があるらしいと聞き、びっくりした。
しかし、作者がその前に死んでしまった。
悔しい!
未完の作品でここまでのものを作るのならば、完結したら、それは人類史に残る、文学上の巨大な爪痕の一つになっていただろう。
現段階でも十分巨大だが。
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.328
(5pt)

初!カラマーゾフの兄弟。

亀山郁夫役には誤訳が多い、との評価を受けてこちらの原卓也役を購入させていただきました。
ロシア語に通じていない私、海外の小説を解読するには、翻訳家にその解読を一任するしかない、というのがなんとも歯がゆいです。
暇さえあれば、亀山さんの役も読んでみようかと思います。
そしてさらに、ロシア語でも学ぶ機会があれば、原文まんまのものも購入し、三冊を見比べてどれが誤訳か、どれが正訳かを見比べてみようかと思います。
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.327
(5pt)

大審問官

フョードルも悪くない。はじめは何かと思っていたが、しかし、彼のアリョーシャへの愛は多分本物だ。
彼は狂人ではないのだ。どこにでもいそうな、それでいてずるいおやじ……の延長上にいるのだ。
神がかり的ではあるが。
グルーシェニカもそうだ。
かといって、悪魔は……などと、日本人でありながら、本作を読むといっちょ前に聖書でも読みたくなるから不思議だ。

それは、この作品が聖書を絶賛しているからではない。むしろその逆、その致命的欠陥を抉り出してしまっている。
しかも、その抉り出しは、馬鹿なヒッピー運動のような、適当な批判警告文ではなく、世界最高級の思想に基づいた、致命的な抉り出しなのである。

それが、「大審問官」だ。
詳しくは書かない。
ただ、世界の半数が進行している、カトリック、プロテスタント、ロシア正教、東方正教ひっくるめたキリスト教徒は、この問題をどう扱っているのだろう。
日本人ながらに、気になった。神学論文を読みたい気分だ。

ドストエフスキーの宗教的苦悩は、イワンとその劇詩中の登場人物、枢機卿にほぼ一任されているだろう。
そして、それは反骨精神などではなく、誰よりも髪を愛そうとしたがゆえに見つけてしまった、神の欠陥だったのだ。

そして、その思想を、彼の周囲で理解してくれる人などいなかったのだろう。
だから自分で救いを作った。その姿こそが、主人公のアリョーシャであり、ゾシマ長老なのだ。
そして、その空想を、ロシアの嘴の黄色いひよっこの空想の終着点を、未来に生きるものに解決を求めた。
この本は、ドストエフスキーが作った、タイムマシンなのだ。
彼は時代を先に行き過ぎた。だから肉体こそ滅べど、その思想を自身で描き切り、所の世界で百年、二百年飛ばそうと試みたのだ。
我々は、特にキリスト教者ならば、彼の問いに答えてやらねばならないだろう。

そんなことを考えた。独断と偏見で。
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)より
4102010106
No.326
(4pt)

読むべし

ここまでくると、スイスイ読めます。
大団円ですので。
人生、一度ならず事ある毎に読みたくなる本ですね。
解説もぜひ読んでください。
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)より
4102010122
No.325
(5pt)

文字が大きい

紙面がとてもきれいで読みやすかったです。
文字も大きくて(また下巻は小さくなりました。文字数の関係ですね)
破れやカスレもなく良好でした。
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)より
4102010114
No.324
(4pt)

世界最高級の小説を日本語で楽しむ

評者は今から40数年前に米川正夫訳の「カラマーゾフの兄弟」に挑戦したが、前半部の前半「大審問官」の辺りで挫折した覚えがある。この度古典新訳文庫版の評判を聞き再挑戦したが、推理小説を読むような面白さで冒頭からエピローグまで一気に読んだ。
 亀山郁夫訳の新鮮さは、日本の読者が読み通せることを第1に考え、文章の勢いとリズムを重視しているところにある。米川訳と比べると、まず感じるのは見た目で頁全体が白っぽいことである。これは、長い文は短く分け句読点を多くし、長い段落は短く分け改行を多くしていることや、難しい漢字や漢語が少ないことによる。また文章の勢いやリズムを損ねる訳注は一切行わず、その分各巻末の解説を長めにとり作品読解の参考となる事項を丁寧に述べる。同じ理由で、ロシア人の長くて複数個もつ名前や呼称はできる限り統一し1つにしている。既訳のロシア小説らしい重厚で屈折した文章に慣れ親しんだ者には、新訳は軽薄な印象を持つのかも知れない。
 翻訳とは翻訳家が原文で小説を読み感じとったところを、言葉と文体を考えながら日本語に移し替えるという創造的行為だと思う。一部に亀山のカラマーゾフは誤訳が多いとの指摘がある様だが、言葉に関して言っているのであれば、誤訳と意訳は紙一重であり単純に誤訳と決めつけるのは如何なものだろう。また誤訳が作品の解釈について言っているのであれば、本作品は様々な主題を扱っており、神の存在・非存在を巡る深刻小説と捉えることが唯一絶対ではなく、とてつもない事件や家庭問題を描く通俗小説として楽しんでも良いのではなかろうか。
 最終巻となる本書は他に類を見ない構成で、解題としては長いドストエフスキー伝と詳しい作品論が付いている。どちらも亀山氏の力作ではあるが、作品論はやや強引で自伝の反映部分やカラマーゾフ続編にこだわり過ぎだと思う。参考にはなるが本文翻訳とは別冊にすべきではなかったろうか。
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.323
(5pt)

aaa

AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)より
4334751334
No.322
(5pt)

hi

good.aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)より
4334751326