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すべては雪に消える



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【この小説が収録されている参考書籍】
すべては雪に消える (ハヤカワ文庫 NV ミ 3-1)

すべては雪に消えるの評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

詐欺にかけられる人の心理

ロシアで繰り広げられる、詐欺の話と、それに巻き込まれる主人公の話です。
 日本でも詐欺の話は尽きず、これだけ報道されていても、振り込め詐欺、マルチ商法、会員権等、手を変え品を変え、次々と出現しています。
 詐欺にかけられる人というのは、その課程で「これは詐欺かもしれない」と気がつくのですが、それでも、ここまでの課程を正当化したり、自分が詐欺にかかるわけがないと思い直したりして、警笛に耳をふさいでしまいます。この小説でも、幾度となく警笛が降り注ぐのですが、その度に、主人公がなぜその警笛を無視したのか、克明に記しています。
 本文中にも、生き延びるために必要なこととして、以下のことがかかれています。
「その一、他人の言うことはぜったいに信じないこと。その二、おそれないこと。その三、決して誰の好意も受けないこと。」
 確かに、それを徹底すれば、絶対に詐欺にはかかりませんが、そんな人生が楽しいわけがありません。
 小説内で、ロシアの暗部が多々書かれていますが、この辺も他人事ではないと感じました。日本も、暗部ばかりをクローズアップすれば、この小説に勝るとも劣らないほど、モラルの欠けた国と表現することが可能です。
 「イギリス人がロシアでだまされた話」なのですが、いろいろ考えさせられました。
すべては雪に消える (ハヤカワ文庫 NV ミ 3-1)Amazon書評・レビュー:すべては雪に消える (ハヤカワ文庫 NV ミ 3-1)より
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