ハリウッドの悪魔
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筆力も悪くないし、映画ネタ満載で楽しめました。次作も期待です! | ||||
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私が最初に映画作家に興味を持った本「世界の映画作家17 カザン ロージーと赤狩り時代の作家たち」(キネマ旬報社)は、紙の本を大量に処分してしまったため残念ながら手元にありません。(最近はこのような嘆きの繰り返しです(笑))ジョゼフ・ロージーが監督した映画「恋 "The Go between"」に魅せられたのがきっかけだったと思います。1970年代前半。映画の原作も読み、ロージーに興味を持ち、「赤狩り」にも興味を広げ・・・そして、「ジョニーは戦場へ行った」。しかしながら、本書を読むための取り掛かりは早かったのですが、読み終えるのにはだいぶ時間を要しました。何故なら、つまらなかった。 舞台は、1958年夏、ロスアンジェルス。しかし、歴史スリラーというより"IF小説(オルタネート・ヒストリー)"としてその歴史が改変されています。「赤狩り」、米下院による「非米活動委員会」の存在といった事実は変わらないものの当時の大統領はアイゼンハワーではなくジョゼフ・マッカーシー。ハリウッドの映画産業は国営化されており、ユダヤ系の映画作家たちはその活動を抑圧され、全体として共産主義者を根絶やしすべく「下院非米活動委員会」が市民を監視している社会として描写されています。 主人公はロス市警察の刑事、モリス・ベイカー。彼は第二次世界大戦後に米国に移住したユダヤ人ですが、ユダヤ人をもまた厳しく取り締まろうとするマッカーシー政権下、相棒の刑事・コノリーと共に殺人事件現場へと向かいます。殺されたのは元?映画監督、ジョン・ヒューストン(嗚呼、「マルタの鷹」)とCBSの記者・ウォルター・クロンカイト。そこには或る謀略が隠されていますが、果たしてこの物語は何処へ向かうのか? と、ここまで書いてきて、"つかみ"はとても魅力的でしたが、正直に言って、そのストーリー・テリングに最後まで感心することはありませんでした。アイディアがサスペンスを分断してしまい、幾つかの隠されたテーマは伝わらず、スリラーとしてはミッキー・スピレーンほどの輝きもなかったと言えるでしょう。煌びやかな登場人物たちによっておそらく当時のハリウッドへの"オマージュ"という言葉で美しく括られることになるのかもしれませんが、そもそもスリラーはスリラーとして成立している必要があると私は思います。 □「ハリウッドの悪魔 "Beat the Devils"」(ジョッシュ・ワイス 早川書房) 2023/7/22。 | ||||
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