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まず石を投げよ
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まず石を投げよの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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主人公は、菊川綾乃。 医療ライター。 綾乃の他の主な登場人物は、二人。 一人は、医師の三木達志。 もう一人は、TV番組制作会社の チーフプロデューサーである宍村総子。 三木は、自らの医療ミスを告白し、 遺族に賠償金を支払った。 綾乃は、三木の取材を始める。 三木は語る。 「医療ミスは、医師が患者を嫌ってる場合に高確率で起こる。 医療ミスは、医師から患者への無意識の復讐なんです。」と。 三木は、究極の誠意を示した医師か・・。 それとも、患者への復讐を果たした恐るべき医師か・・。 また、宍村は、医師の隠蔽体質を暴くための実験を試みる。 その過程で、医師の一人が自ら命を絶つ。 しかし、宍村は、周囲の反対を押し切り、 VTRをTVで放映する。 宍村の意図は何か・・。 本作の主題としては、医師とジャーナリズムの 隠蔽体質について。 どちらも素人には解明しづらい。 その中で、最後に見せた、宍村の矜持には感嘆した。 (実験自体に大いに問題はあるが・・。) 綾乃だけでなく、三木や宍村も思考や行うことが、 極端で周囲の迷惑を考えていない。 非常に自分勝手な人間に思えた。 そのため、全く感受移入できず、 物語に対する興味が薄れてしまった。 ラストも、よく分からない性急な展開だった。 | ||||
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自ら医療ミスを告白して謝罪した医師の真実を追うライター. 医療ミスと何か,医師にとってのミスとは何か? いろいろと突っ込みどころの多い作品であるが, まず主人公の女性ライターの取材能力のなさや危機管理能力の低さにあきれてしまう. 医療ライターとは言っても確固たるポリシーがあるわけでもなく, リスペクトできない主人公である. 件の医師のキャラクターにもびっくりである. 患者に負の感情を持つことはあるだろうが,それとミスとは別問題. 患者の苦痛を歪んだ形で解消しようとするあたり,ある種の異常者としか思えない. そして,TVプロデューサーである. このような番組がオンエアされれば取材に協力する医者はすぐにいなくなる. 心理実験と称するドッキリもひどすぎる. クリニックがこんなことに協力したら,そこで働く医者は1人もいなくなるし, 責任者の許可を得ずに一介の看護師の一存であんなことに協力したら首ではすまされない. ましてあのような番組を被験者の同意なしに放送したら人権問題になる. いくらフィクションでもこの作品はひどすぎる. 医療ミスを取り巻く問題というテーマが吹き飛んでしまうほど,お粗末な内容で, 社会経験もない高校生が想像で書いた設定と言われたら納得するような出来. | ||||
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他の方も書いておられたが、登場人物のキャラクターがあまりに極端で、誰に対しても 感情移入できない。特に主人公の菊川に魅力が感じられない。医療の世界の闇を書くなら もっとポイントを絞られたほうが良かったと思う。私には「無痛」のほうが深みを感じ られた。 | ||||
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これはほんとに久坂部氏の作品なのでしょうか?あまりに医学的に非常識かつ貧弱な内容に驚きました.「廃用身」「破裂」や、エッセイ「日本人の死に時」など今までの作品群では、とても共感していました.また、「無痛」はエンターテイメント小説として優れたものでした.しかし、医療過誤の問題をエンターテイメント小説に仕立てて、面白おかしく書き散らすのはやめてほしい.三木医師が「患者と医師は敵同士」だの「医師の好き嫌いで医療事故が起こる」だのと煽るのでは、マスコミとおなじではないですか?医師が人体実験をして病気の研究をする?ふさけるな!これは犯罪です.個人で病気を治す研究なんてできっこない.臨床試験は、被験者の同意のもとに行わなければならないし、また治療薬の評価は多くの患者さんの臨床試験がなければ、何の意味もありません.また、TVのやらせを心理実験だなんて笑わせる。こんなの悪辣な悪戯でしかない.そして医師を糾弾するプロデューサーがそのことをTVで告白するだ?あまりのひどさにあきれてものもいえないとはこのことでしょう。これが、久坂部氏の作品だということが残念でなりません。 | ||||
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これはほんとに久坂部氏の作品なのでしょうか?あまりに医学的に非常識かつ貧弱な内容に驚きました.「廃用身」「破裂」や、エッセイ「日本人の死に時」など今までの作品群では、とても共感していました.また、「無痛」はエンターテイメント小説として優れたものでした.しかし、医療過誤の問題をエンターテイメント小説に仕立てて、面白おかしく書き散らすのはやめてほしい.三木医師が「患者と医師は敵同士」だの「医師の好き嫌いで医療事故が起こる」だのと煽るのでは、マスコミとおなじではないですか?医師が人体実験をして病気の研究をする?ふさけるな!これは犯罪です.個人で病気を治す研究なんてできっこない.臨床試験は、被験者の同意のもとに行わなければならないし、また治療薬の評価は多くの患者さんの臨床試験がなければ、何の意味もありません.また、TVのやらせを心理実験だなんて笑わせる。こんなの悪辣な悪戯でしかない.そして医師を糾弾するプロデューサーがそのことをTVで告白するだ?あまりのひどさにあきれてものもいえないとはこのことでしょう。これが、久坂部氏の作品だということが残念でなりません。 | ||||
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2003年『廃用身』2004年『破裂』にあった圧倒的な力が、2006年『無痛』で弱っていたのが、この「まず石を投げよ」で完全に消えていた。 医療ジャーナリスト菊川綾乃が、医療ミスを自分から患者の遺族に告白した医師三木を調べていく中で、三木に謝罪された以外の遺族、医療問題をテーマにしているプロデューサーなど多くの人と知り合い、医療界だけでない隠蔽体質にメスを入れていく。 あらすじだけを追うと面白そうなのだが、実際読んでみると主人公菊川が暴いていくという緊張感がない。安直に人が登場して展開してゆくせいもあるし、作品に不要に思える三木の元妻や菊川の夫の不倫騒動など無駄が多い。 医療界を描きたいのか、人間の弱さを描きたいのか、作家として書くエネルギーが薄くなったのか、首を傾げたくなるほど薄っぺらい本だった。 | ||||
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2003年『廃用身』2004年『破裂』にあった圧倒的な力が、2006年『無痛』で弱っていたのが、この「まず石を投げよ」で完全に消えていた。 医療ジャーナリスト菊川綾乃が、医療ミスを自分から患者の遺族に告白した医師三木を調べていく中で、三木に謝罪された以外の遺族、医療問題をテーマにしているプロデューサーなど多くの人と知り合い、医療界だけでない隠蔽体質にメスを入れていく。 あらすじだけを追うと面白そうなのだが、実際読んでみると主人公菊川が暴いていくという緊張感がない。安直に人が登場して展開してゆくせいもあるし、作品に不要に思える三木の元妻や菊川の夫の不倫騒動など無駄が多い。 医療界を描きたいのか、人間の弱さを描きたいのか、作家として書くエネルギーが薄くなったのか、首を傾げたくなるほど薄っぺらい本だった。 | ||||
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