(短編集)

町長選挙

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評判

町長選挙の評価:

3.81/5点 レビュー 190件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.81pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全386件 161〜180 9/20ページ
No.226
(4pt)

シリーズ第3弾

伊良部総合病院地下にある神経科。
訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
シリーズ第3弾。

今回は有名人のパロディネタ。
シリーズの中で一番毒が強いのではないか。
すごい笑ってしまった。

シリーズを重ねるごとに、土台に違うものを次々載せている。
この作家はすごい。

だが、ややパワーダウンしている感じがした。
単に慣れて、飽きてきただけだろうか。
町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.225
(4pt)

シリーズ第3弾

伊良部総合病院地下にある神経科。
訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
シリーズ第3弾。

今回は有名人のパロディネタ。
シリーズの中で一番毒が強いのではないか。
すごい笑ってしまった。

シリーズを重ねるごとに、土台に違うものを次々載せている。
この作家はすごい。

だが、ややパワーダウンしている感じがした。
単に慣れて、飽きてきただけだろうか。
町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.224
(5pt)

マユミちゃんの存在感

表題を見ると全編を通して伊良部先生の離島勤務を描いていると思いがちですが、ちゃんといつもの総合病院勤務の伊良部先生の話もあります。

今巻では看護婦のマユミちゃんの存在感が急上昇しています。
今までは無機質で、内面は想像するしかなかった彼女ですが、意外な趣味や嗜好、伊良部先生への普段の接し方なども明らかにされます。
この点には賛否分かれるところで、僕も正直マユミちゃんを詳細に描くのはマイナスかと思うのですが、想像を裏切られた部分と同じくらい別の良さも見出すことができました。

内容については前作や前々作を読んだほうが馴染みやすいですが、読んでいない人でも楽しめると思います。
多くの人に読んでもらいたい小説です。
町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.223
(5pt)

マユミちゃんの存在感

表題を見ると全編を通して伊良部先生の離島勤務を描いていると思いがちですが、ちゃんといつもの総合病院勤務の伊良部先生の話もあります。

今巻では看護婦のマユミちゃんの存在感が急上昇しています。
今までは無機質で、内面は想像するしかなかった彼女ですが、意外な趣味や嗜好、伊良部先生への普段の接し方なども明らかにされます。
この点には賛否分かれるところで、僕も正直マユミちゃんを詳細に描くのはマイナスかと思うのですが、想像を裏切られた部分と同じくらい別の良さも見出すことができました。

内容については前作や前々作を読んだほうが馴染みやすいですが、読んでいない人でも楽しめると思います。
多くの人に読んでもらいたい小説です。
町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.222
(4pt)

リアルタイムに読むのならばよいかもしれないが

他の方も書かれていますが、伊良部シリーズの3巻目の本巻では、
どこかで聞いたような話や人物がたくさん登場します。

こういう時事ネタっぽいものを元ネタに盛り上がれるのはやはり掲載雑誌などで呼んでいる読者、
もしくは単行本時に読む読者くらいまで楽しめるのではないかな。
さすがに文庫化されてから、またさらに時間が経ってから読む読者にはあまり優しくないネタぶりではある。

また今回は伊良部の無茶振りも健在ながら標題となる「町長選挙」では、
伊良部の意外な一面が見られることになる!?

個人的には伊良部はどこまでいっても暴走しっぱなしというほうが面白いのですが、
これはこれで物語の幅も広がっていいのかもしれませんね。
町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.221
(4pt)

リアルタイムに読むのならばよいかもしれないが

他の方も書かれていますが、伊良部シリーズの3巻目の本巻では、
どこかで聞いたような話や人物がたくさん登場します。

こういう時事ネタっぽいものを元ネタに盛り上がれるのはやはり掲載雑誌などで呼んでいる読者、
もしくは単行本時に読む読者くらいまで楽しめるのではないかな。
さすがに文庫化されてから、またさらに時間が経ってから読む読者にはあまり優しくないネタぶりではある。

また今回は伊良部の無茶振りも健在ながら標題となる「町長選挙」では、
伊良部の意外な一面が見られることになる!?

個人的には伊良部はどこまでいっても暴走しっぱなしというほうが面白いのですが、
これはこれで物語の幅も広がっていいのかもしれませんね。
町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.220
(4pt)

読んで笑える作品でした。

友人から奥田 英朗さんの作品が面白いと進められ、手に取った作品でした。

何でもありの精神科医伊良部が繰り広げる、各界のエリートとのやり取りや、
離島の町長選挙での演説っぷりが笑えました。

各界のエリートたちはプライドが高いので、そこをちゃらんぽらんな精神科医に
いじられるというのが面白いところでした。

また、4章の町長選挙では、大金持ちの息子なのに、はした金や豪華な接待で自分の魂を売ってしまい、
都合が悪くなると、他人に押し付けたりとやりたい放題です。
最終的には、棒倒しで選挙を決定するというはちゃめちゃな終結なストーリーでした。

素直に楽しかったです。
町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.219
(4pt)

読んで笑える作品でした。

友人から奥田 英朗さんの作品が面白いと進められ、手に取った作品でした。

何でもありの精神科医伊良部が繰り広げる、各界のエリートとのやり取りや、
離島の町長選挙での演説っぷりが笑えました。

各界のエリートたちはプライドが高いので、そこをちゃらんぽらんな精神科医に
いじられるというのが面白いところでした。

また、4章の町長選挙では、大金持ちの息子なのに、はした金や豪華な接待で自分の魂を売ってしまい、
都合が悪くなると、他人に押し付けたりとやりたい放題です。
最終的には、棒倒しで選挙を決定するというはちゃめちゃな終結なストーリーでした。

素直に楽しかったです。
町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.218
(3pt)

個別にはよいが

個別の短編作品は、実在の人物のパロディで
あることがすぐにわかって面白い。

ただ、それだけに刺激が強く、
一冊の本として読むとくどさを感じた。
町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.217
(3pt)

個別にはよいが

個別の短編作品は、実在の人物のパロディで
あることがすぐにわかって面白い。

ただ、それだけに刺激が強く、
一冊の本として読むとくどさを感じた。
町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.216
(4pt)

やめられまへんなあ


言葉が軽く、マンガと同じに楽しめるこのシリーズ。
「町長選挙」は出色でしょう。
とにかく、ストーリーに入れる気やすさと、
余韻まで楽しめる奥行き。
作者のノリの違いがわかりますね。
どうしてお勧めしたい一品です。

「町長選挙」以外はややトーンダウンしてますが、
売れたせいの書き疲れかなあ。
町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.215
(4pt)

やめられまへんなあ


言葉が軽く、マンガと同じに楽しめるこのシリーズ。
「町長選挙」は出色でしょう。
とにかく、ストーリーに入れる気やすさと、
余韻まで楽しめる奥行き。
作者のノリの違いがわかりますね。
どうしてお勧めしたい一品です。

「町長選挙」以外はややトーンダウンしてますが、
売れたせいの書き疲れかなあ。
町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.214
(4pt)

初めて伊良部に泣かされた

大好きな奥田さんのトンデモ精神科医・伊良部シリーズ3作目、待望の文庫化。
これまでと違い、4編のうち3編がある著名人をモデルにして書かれたもので、
彼らのキャラが強すぎて、少々伊良部先生の存在感が薄くなっている。
が、大物相手でもとことんマイペースを貫く姿はやはり相変わらず。
好き放題やらかしてくれるのだが、今回は泣かされてしまった。

私が一番好きなのは「オーナー」。
マスコミ恐怖症になった主人公の”ナベマン”が伊良部の車で高速を暴走し、
東京の夜景をバックに戦後の日本を建て直した自分達の世代の努力と誇りに思いを馳せ、
そして若き日々の遠い記憶を回想し、
「時代は変わった、年寄りの出る幕はもうない」と全てを終わりにしようと決心するシーン。

この流れがとてつもんかう切なくて、でもものすごくきれいで潔くて。
そして何かとても大事なメッセージが書かれてある気がして、
何度も何度も読み返してしまった。

時代は変わっても受け継いでいかねばならないものだってあるはずなのに、
私たち若い世代はそれを忘れ、年配者への感謝や敬意を持つこともせず、
ただ贅沢の塊になったこの国で好き勝手生きている。

時代の移り変わりとともに柔軟な考え方も必要だけど、
ナベマンは最後の最後まで自分の誇りを捨てずに貫いた。
そして伊良部が提案した”生前葬”での首相のスピーチを読みながら、
もう涙が止まらなかった。


大物を主人公にし、一歩書き方を間違えればただの嫌味になりかねないのに。
それをこんなにも愛情と人情たっぷりに、
メッセージ性のある物語へ仕上げてくれる奥田さんは改めてすごい!
フィクションだと分かっていながら、”ナベマン”に対する見方が変わってしまった。

町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.213
(4pt)

初めて伊良部に泣かされた

大好きな奥田さんのトンデモ精神科医・伊良部シリーズ3作目、待望の文庫化。
これまでと違い、4編のうち3編がある著名人をモデルにして書かれたもので、
彼らのキャラが強すぎて、少々伊良部先生の存在感が薄くなっている。
が、大物相手でもとことんマイペースを貫く姿はやはり相変わらず。
好き放題やらかしてくれるのだが、今回は泣かされてしまった。

私が一番好きなのは「オーナー」。
マスコミ恐怖症になった主人公の”ナベマン”が伊良部の車で高速を暴走し、
東京の夜景をバックに戦後の日本を建て直した自分達の世代の努力と誇りに思いを馳せ、
そして若き日々の遠い記憶を回想し、
「時代は変わった、年寄りの出る幕はもうない」と全てを終わりにしようと決心するシーン。

この流れがとてつもんかう切なくて、でもものすごくきれいで潔くて。
そして何かとても大事なメッセージが書かれてある気がして、
何度も何度も読み返してしまった。

時代は変わっても受け継いでいかねばならないものだってあるはずなのに、
私たち若い世代はそれを忘れ、年配者への感謝や敬意を持つこともせず、
ただ贅沢の塊になったこの国で好き勝手生きている。

時代の移り変わりとともに柔軟な考え方も必要だけど、
ナベマンは最後の最後まで自分の誇りを捨てずに貫いた。
そして伊良部が提案した”生前葬”での首相のスピーチを読みながら、
もう涙が止まらなかった。


大物を主人公にし、一歩書き方を間違えればただの嫌味になりかねないのに。
それをこんなにも愛情と人情たっぷりに、
メッセージ性のある物語へ仕上げてくれる奥田さんは改めてすごい!
フィクションだと分かっていながら、”ナベマン”に対する見方が変わってしまった。

町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.212
(5pt)

ただものではありません。

「空中ブランコ」「インザプール」・・・そして伊良部シリーズの最後、第3弾がこの「町長選挙」。

精神科医・伊良部はかっこよくもなく能力もあるのかないのか疑わしい、親の七光だけで医者としての首がつながっているような男。
デブでおたくで患者に対する態度はまるで友達か、子供が親に接するときのようだ。要するに、遠慮がなく自分の欲望だけで生きているような奴だ。

そこへ様々な患者が現れる。普通のサラリーマン、やくざに女流作家、大物政治家・・・あのホリエモンをモデルにしたとしか考えられない若手実業家まで登場する。
それぞれ悩みを抱えて精神科にやってくる彼らだが、「精神科」の持つイメージ、「医者」という人種がもつ威厳などがまったく感じられない伊良部に対し、患者たちは不安や反発を示す。だがしかし、結局は「精神科」とはこんなものかと半ばあきらめ伊良部の「治療」と称するお遊びに巻き込まれていく・・・

読みやすい長さの短編でまとめられた3作はすべてがこのパターンに当てはまる。「こんな医者がいたらおもしろい」そんな風にエンターテイメントとして読むだけでもかなり面白い。読みやすい長さ、文体もとても魅力的で誰でも笑える・・・そんな短編だ。

けれどもちょっと違った見方をするのなら、3作すべてを読み終わるとこの伊良部という医者の行動が私たちに何かを教えてくれているような、そんな不思議な感じがしてくるのだ。
伊良部の元に訪れる患者はみな「こうでなければならない」「何かをすべきだ」という考えにとらわれている。いわば、自分で勝手に「枠」を作ってしまい、その枠の中にいるのが息苦しいにも関わらず、かといって枠の外に出る勇気もなくもがいている状態だ。
そこで伊良部が背中を押す。法律に触れるようなこと、モラルに反することもあるが・・・「固定観念にとらわれるのをやめなさい」なんて小難しい言葉ではなく、子供がやるように簡単に自分の枠の外の世界に連れ出してくれる。

その連れ出し方がまた伊良部流というか、自分も楽しんじゃってるから、「治療」というよりは「遊び」のようでまたおもしろいのだが・・・

無理して何かテーマや暗示しているものを探しながら読むような作品ではないけれども、読み終わった後に「こんな風に自分の世界を飛び出したら素敵だろうな」・・・そんな爽快感が残る、なんとも楽しい3作でした。


町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.211
(5pt)

ただものではありません。

「空中ブランコ」「インザプール」・・・そして伊良部シリーズの最後、第3弾がこの「町長選挙」。

精神科医・伊良部はかっこよくもなく能力もあるのかないのか疑わしい、親の七光だけで医者としての首がつながっているような男。
デブでおたくで患者に対する態度はまるで友達か、子供が親に接するときのようだ。要するに、遠慮がなく自分の欲望だけで生きているような奴だ。

そこへ様々な患者が現れる。普通のサラリーマン、やくざに女流作家、大物政治家・・・あのホリエモンをモデルにしたとしか考えられない若手実業家まで登場する。
それぞれ悩みを抱えて精神科にやってくる彼らだが、「精神科」の持つイメージ、「医者」という人種がもつ威厳などがまったく感じられない伊良部に対し、患者たちは不安や反発を示す。だがしかし、結局は「精神科」とはこんなものかと半ばあきらめ伊良部の「治療」と称するお遊びに巻き込まれていく・・・

読みやすい長さの短編でまとめられた3作はすべてがこのパターンに当てはまる。「こんな医者がいたらおもしろい」そんな風にエンターテイメントとして読むだけでもかなり面白い。読みやすい長さ、文体もとても魅力的で誰でも笑える・・・そんな短編だ。

けれどもちょっと違った見方をするのなら、3作すべてを読み終わるとこの伊良部という医者の行動が私たちに何かを教えてくれているような、そんな不思議な感じがしてくるのだ。
伊良部の元に訪れる患者はみな「こうでなければならない」「何かをすべきだ」という考えにとらわれている。いわば、自分で勝手に「枠」を作ってしまい、その枠の中にいるのが息苦しいにも関わらず、かといって枠の外に出る勇気もなくもがいている状態だ。
そこで伊良部が背中を押す。法律に触れるようなこと、モラルに反することもあるが・・・「固定観念にとらわれるのをやめなさい」なんて小難しい言葉ではなく、子供がやるように簡単に自分の枠の外の世界に連れ出してくれる。

その連れ出し方がまた伊良部流というか、自分も楽しんじゃってるから、「治療」というよりは「遊び」のようでまたおもしろいのだが・・・

無理して何かテーマや暗示しているものを探しながら読むような作品ではないけれども、読み終わった後に「こんな風に自分の世界を飛び出したら素敵だろうな」・・・そんな爽快感が残る、なんとも楽しい3作でした。


町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.210
(5pt)

町長選挙

伊良部パワー炸裂、ハチャメチャは医師に見えて実に的を得ている、現代人が誰でも抱える問題を切れ味鮮やかにさりとてユーモラスに対処、さてどちらが町長になるのでしょうか
町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.209
(5pt)

町長選挙

伊良部パワー炸裂、ハチャメチャは医師に見えて実に的を得ている、現代人が誰でも抱える問題を切れ味鮮やかにさりとてユーモラスに対処、さてどちらが町長になるのでしょうか
町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807
No.208
(5pt)

『イメージ』の世界の人たち

オリジナルは2006年4月15日リリース。初出はオール讀物の平成17年1月号から平成18年1月号。伊良部+マユミシリーズの第3弾。

今回の作品は限りなく具体的に現実にいる人3人(ちなみに誰が読んでも、渡邉恒雄・堀江貴文・黒木瞳だ)と伊良部+マユミを対峙させるというかなり実験的な試み(そんなにたいそうな物でもないのかもしれないが・・・・)と、別空間へ伊良部+マユミを送り込んだらどうなるか、といった試みに意図的に取り組んだ感じだ。その辺が小説手法にさまざまなアプローチを試みている奥田氏ならではのモノになっている。

本作を読了して感じたのは、人間というのは自分のイメージを創作し、そのイメージに沿って生きようとするモノなのだなということだった。そういう行為というのは人間のような頭脳を持ったものしかしないだろう。それが他の動物には決して生じないようなストレスを産んでいるのだろう。だから伊良部のように自分のイメージを創造しないタイプの人間は疲労しない。だから伊良部は子供のようなのだろう。

見ず知らずでなく、マスコミに多々露出している人たちは『イメージ』の世界の人たちだ。言ってみればそれは彼等が外の世界に向けて発している『偶像』に過ぎない。吉田拓郎の『イメージの詩』の歌詞が頭を過ぎった。
町長選挙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 町長選挙 (文春文庫)より
4167711036
No.207
(5pt)

『イメージ』の世界の人たち

オリジナルは2006年4月15日リリース。初出はオール讀物の平成17年1月号から平成18年1月号。伊良部+マユミシリーズの第3弾。

今回の作品は限りなく具体的に現実にいる人3人(ちなみに誰が読んでも、渡邉恒雄・堀江貴文・黒木瞳だ)と伊良部+マユミを対峙させるというかなり実験的な試み(そんなにたいそうな物でもないのかもしれないが・・・・)と、別空間へ伊良部+マユミを送り込んだらどうなるか、といった試みに意図的に取り組んだ感じだ。その辺が小説手法にさまざまなアプローチを試みている奥田氏ならではのモノになっている。

本作を読了して感じたのは、人間というのは自分のイメージを創作し、そのイメージに沿って生きようとするモノなのだなということだった。そういう行為というのは人間のような頭脳を持ったものしかしないだろう。それが他の動物には決して生じないようなストレスを産んでいるのだろう。だから伊良部のように自分のイメージを創造しないタイプの人間は疲労しない。だから伊良部は子供のようなのだろう。

見ず知らずでなく、マスコミに多々露出している人たちは『イメージ』の世界の人たちだ。言ってみればそれは彼等が外の世界に向けて発している『偶像』に過ぎない。吉田拓郎の『イメージの詩』の歌詞が頭を過ぎった。
町長選挙 Amazon書評・レビュー: 町長選挙より
4163247807