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百万の手



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【この小説が収録されている参考書籍】
百万の手 (ミステリ・フロンティア)
百万の手 (創元推理文庫)

百万の手の評価: 3.73/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(4pt)

やりきれない切なさが残る1冊

親友の正哉が火事で死んでしまった。
火の中へ飛び込む彼を携帯のストラップを掴んで止めようとしたのに、気付けば手の中には正哉の携帯電話しか残されていなかった・・・。
ずっと一緒に居てくれると思ってた親友の死を受け入れられずにいた夏貴。しかしそんな彼の前に正哉が現れる。彼の残した携帯電話に正哉の魂が残っていたのだ。
夏貴は正哉と一緒に火事の原因を探し始める。
消防士は放水をしていたのになぜ炎が勢いを増したのか・・・
調べていくうちに明らかになってくる数々の謎。
病院の抱える謎が生んだ悲しいミステリーです。

夏貴と正哉の平穏な1日を表すシーンがあるのですが、そこが凄く切ないです。悩みも過呼吸も正哉がいれば乗り切れると信じてる夏貴に対して「ずっと一緒にいれない」と突き放す正哉が夢とはいえ辛い。
事件が解決したら正哉がいなくなってしまう、と夏貴が悩む姿もとても人間味があって納得してしまいます。
途中、やりきれない形で正哉と永遠の別れを迎えてしまうのですが、もう少し二人のやり取りがあってもよかったかも。
この『百万の手』は解説でも言われている通り、いくらか削られてる感じがあります。番外編として何話か書けるんじゃないだろうかってぐらいです。(和美が夏貴に送ったメールやその後、正哉のいなくなる時などなど)
続編は予定してないそうですが是非あれば読みたいです。
初の現代小説と言うことですが、どんどん現代小説を書いて欲しいです。
百万の手 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:百万の手 (ミステリ・フロンティア)より
4488017029
No.5:
(4pt)

自分の脳で考えること

死んだ親友宅の放火事件の真相を突き止めようとするうちに、親友一家に隠された信じられない秘密を知ることなり、さらにしつこく真相を調べようとする主人公を、誰かが抹殺しようと仕掛けてくる。
 普通の青春ミステリーとして楽しく読めましたが、いろいろなことが含蓄されているようで、ところどころ読むのをとめて考えながら読みました。主人公の母の婚約者の東さんのセリフが印象的でした。
百万の手 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:百万の手 (ミステリ・フロンティア)より
4488017029
No.4:
(4pt)

楽しく読ませていただきました

多分ミステリーとして完璧というかんじではないのだと思うのですが、物語として、そして人物描写がやはりとても魅力的です!特に少年を描くのがとても上手な方だなぁと思います。大人を描く時も。現代のお話でテーマもシリアスですが。「しゃばけ」などと同じように畠中ワールドに浸らせてくれるのは同様だと感じました。わがままを言わせてもらえばこの物語の登場人物たちとまた他の作品で出会いたいです。
百万の手 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:百万の手 (ミステリ・フロンティア)より
4488017029
No.3:
(3pt)

物語は進む

人物を詳しく書き込んでいるミステリーもありますが、必ずしも成功しているわけではありません。
しかしこの作品では、人物の描写は抑制されていて、次の場面へ一気に流れます。
テンポがあって、楽しく読めます。
百万の手 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:百万の手 (ミステリ・フロンティア)より
4488017029
No.2:
(4pt)

う~ん・・・。

とても読みやすかったと思う。結構厚い本だったけど一気に読むことが出来たし・・・。ただ、現実離れしすぎてるから、どっちかというと大人の人が読むよりは小・中学生が読んだ方が面白いって思うかもしれない。少し前になるがある問題について解りやすく書いてあるから、その問題について、小・中学生は考える機会を与えてくれると思う。
百万の手 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:百万の手 (ミステリ・フロンティア)より
4488017029
No.1:
(3pt)

今までの作品とは一味違ういます

最初に断わっておくと、畠中氏の今までの作品「しゃばけ」「ぬしさまへ」
の印象を引きずったままこの作品を読んではいけません。
あの可愛らしさ、ほのぼのさ、読み終わって表紙を撫でたくなるような愛
おしさは今回ないので・・・。テーマとしてはかなり重いものを扱っているし、その事(←ネタバレになるので書きませんが)に関しては人間として許されるものなのか、またこの本
のように実際にどこかでこのような事が行われてるのではないか?とふと疑
惑を感じることもありますね。畠中氏、脱妖怪もの(変に言い方ですね(笑))としては成功してます。
かなり現実的なミステリ。ただ評価が普通になってしまった問題は前半と後半の差なんですよね。二人三脚の相手が変わってしまった部分がどうも馴染めなかったので。
多分相手を大人にしないとここまで話題が広がらなかったし、解決しなかっ
たのでしょうかがそれでも私の中では何だかなぁいう感じでした。
百万の手 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:百万の手 (ミステリ・フロンティア)より
4488017029

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