虚構推理 鋼人七瀬

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評判

虚構推理 鋼人七瀬の評価:

3.84/5点 レビュー 69件。 B ランク

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全50件 41〜50 3/3ページ
No.10
(4pt)

続編希望

とても面白かったです、カバーのイラストはAnotherの清原紘さんなのでコミック化されるならば清原紘さんで、でもその前に続編希望です。
虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス シP- 1) Amazon書評・レビュー: 虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス シP- 1)より
4061827685
No.9
(4pt)

城平京氏はミステリよりもSF分野の人ではないだろうか

城平京氏の原作を手がけている漫画作品を多く読んいでいて、その氏が描き下ろしの新作を発表していたと知り購入しました。
私は城平京作品のファンなので楽しく読むことが出来ました。
城平氏は現在原作を担当しているとある漫画で「この作品はSFです」と述べているものがあります。
この場合のSFはサイエンス・フィクションではなくて「少し不思議」のSFです。虚構推理もミステリーというよりもそっちの分野な気がします。
城平京氏の作品は「論理」を重要視するものが多いです。ただそれだけではなく、それに加えて神や悪魔、魔法だったり吸血鬼だったりとファンタジーに寄りの要素が絡んできます。

そのような作風に対して前述した漫画では、本作はファンタジーにしては理屈っぽくて、サイエンス・フィクションというには科学的な雰囲気がない。そして、ミステリというには世界のルールが不安定。なので、この作品を言い表すのに適当なのは「少し不思議」ではないか、と述べています。本作『虚構推理』もそのような要素を含んでいる気がしました。
王道的なミステリ作品ではないので、自分のようなミステリに耐性がない人も楽しく読むことができると思います。

また、氏はSFを「そっとふざけている」でも可とも言っています。これも氏の作品の魅力の一つです。
シリアスな展開でサラッとふざけてみたり、ここでボケるのか、というような軽妙な会話や言葉遊びの要素が要所要所に存在し、楽しく最後まで読むことができると思います。

しかし、いくつか気になるところもありました。
他のレビューで指摘している方もいますが、本作の主要人物である九郎のキャラ付けが少し薄い点です。
この巻だけでは、九郎という人物を十分に掘り下げられなかったのではないかと思います。彼は肉体労働担当なのですが、おそらく頭脳労働担当の岩永をメインに描写するため彼の影が薄くなってしまったのでしょう。ここは少し残念でした。

また、これはマイナスポイントというわけではないのですが。
この作品はとある都市伝説を中心に物語が進んでいきます。都市伝説、つまり妖怪や怪異と関わっていく物語です。
そして前述した城平京氏の作品の特徴でもある言葉遊びの要素。
この2つの要素を見て思い浮かべる作品はないでしょうか?そう、西尾維新氏の『化物語』を始めとする物語シリーズです。
この作品が化物語をパクっているわけではありませんし、同じ言葉遊びといってもかなり色の異なるものです。
ですが、絶大な人気を誇るシリーズと要素がかなり似ているということは、読み手の感想にそれなりに影響を与えるかと思います。

最後に、この物語の核である「虚構推理」なのですが。
実はコレと同じようなことを城平京氏は他の自分の作品でやっています。
スパイラルという漫画の小説版で『鋼鉄番長の密室』があるのですが、その最後に今作と同じような展開をやっているのです。
もちろん、細かいことは異なりますし(あちらの主人公はチートなので、虚構推理っぽいことしても真実をバッチリ言い当ててます)、
結末も異なります。ただ、氏の作品を読んでいる人は『鋼鉄番長の密室』を思い浮かべた人が多いのではないでしょうか?
そしてこの『鋼鉄番長の密室』という作品。名前はふざけてますが、城平京が手がけた作品の中では一番面白いのではないかと思います。
もちろん、単純に『虚構推理』と比べることは出来ません。鋼鉄番長の密室ではキャラクターの設定や物語の下地は漫画のほうで完成しまっているわけですし、世界観の設定からしなければならない読み切り小説とはハードルが違います。
それでも、似た構造を持っている以上どうしても比べてしまい、完成度では『鋼鉄番長の密室』の方が上だなと感じてしまうのです。

以上のように気になる点もありましたが、基本的には面白かったです。
ミステリー分野というとどうしてもお固い感じがしてしまうのですが、そういう難しさはなく楽しく読むことが出来ます。
おそらくシリーズ化も視野に入れての描き下ろしだと思うので、できればシリーズ化したこの作品を読んでみたいなと思います
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4061827685
No.8
(5pt)

小説家 城平京

私は「名探偵に薔薇を」を読んでから城平京のファンになり漫画もよみましたが、今作はどちらのファンも楽しめる作品になっていると思います。
魅力的なキャラクターの掛け合いや城平京の奇をてらった意外な展開に夢中になりました。
シリーズ化を期待したい良質なライトノベル!
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4061827685
No.7
(4pt)

これは推理じゃありません

これは推理じゃありません

あらすじ

深夜、悲運のアイドルの亡霊は鉄骨を片手に街を徘徊する。
その都市伝説の名は――鋼人七瀬。その彼女の正体とは?

感想

これいわゆる論理を語って推理を行う
ミステリーではありません。

だって亡霊の正体はネットを中心に生まれた人々の妄想、
「こんな設定の亡霊がいたらすごいんじゃない」
それが実現化したものという話だからです。

だから探偵役の勝利条件は、人々の妄想を鎮め
亡霊の存在を消してしまうことという珍妙なものになります。

探偵役が、圧倒的な物量のある世間の妄想に対して
より質の高い物語を提供して妄想を迎え撃つ展開は
軍事モノによくある、知略で少数が多数を打ち破っていく、
あの快感に近しい感じです。

そうか、あの展開はこのための布石だったのか。
一転二転する話の転がし方に溺れてみるが吉な一冊でしょう。

色々な意味で探偵役のライバルとなるボスキャラもいますし
おそらくシリーズ化されるであろう作品ですので
次作を楽しみにまっていようと思います。

読んでからの一言
特命リサーチ200Xに騙されたよ!!
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No.6
(4pt)

新感覚ミステリー

城平氏ならではの一風変わったミステリーです

王道のミステリーは名探偵、名刑事が殺人事件に遭遇、捜査し犯人を突き止めるのに対し
与えられた情報を元に虚構の仮説を展開していく、知略戦術をとっていく作品です。

氏の作品は月刊少年ガンガンのスパイラル推理の絆の原作で読ませてもらいましたが、なるほど
スパイラルファンなら間違いなく、食いつく作品です。また、個人的にはノベライズ化した
小説版スパイラル鋼鉄番長の密室に少し似ている気がしました。

また、あやかしが出てくるので怪奇小説とも思えますが、それがコミカルに描かれているために
逆に笑える作品となっています。

好評であるならシリーズ化するでしょう。次回作に期待を込めて☆4です
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4061827685
No.5
(5pt)

二重三重にねじれた世界

岩永琴子が桜川九郎と初めて出会ったのは、17歳のとき。彼女が通院した病院に、入院患者の見舞客として来ていたときだ。そのとき彼には、弓原紗季というひとつ年上の彼女がいた。しかし、彼に一目ぼれしてしまった岩永は、彼が彼女と別れるのをじっと待ち、そしてついに告白の機会を得る。

 それから二年半、紗季はある地方都市で交通課の女性警察官となっていた。その街に、鋼人七瀬という都市伝説が蔓延する。スキャンダルにより芸能界を追われたグラドルが多数の鉄骨に顔面を潰されて死に、死後にアイドル衣装で鉄骨を振り回す亡霊となって暴れているというものだ。
 前半が完全な事実であるため、後半もまるで事実の様に語られている。実際、紗季は鋼人七瀬が原因だと主張する交通事故も処理していたし、それは真実だろうと理解してしまっていた。刑事の一部にも何らかの事件の予兆を感じて個人的に捜査を始めるものが現れた頃、紗季は実際に鋼人七瀬に遭遇してしまう。その彼女を助けたのは、岩永だった。

 一般的な推理小説は、断片的な手がかりから事実を積み上げ、論理的に真相を導いていくのが定石だ。しかしこの作品は、虚構推理という名の通り、その様な方法は採らない。すでに真相は分かっている。それを否定し、後に問題を起こさない妥当な虚構を真相として人々に認めさせるのが、この作品における名探偵の仕事だ。
 なぜこのようなことをするのか。それは、この作品における都市伝説が全くの真実だからだ。つまり、鋼人七瀬は実際に存在していて、人間を襲う。しかし秩序はこの様な存在を認めない。だからこれを否定し、常識的な真相を人々に与えるのだ。

 作者は「名探偵に薔薇を」で名探偵の苦悩を描いた。すなわち、名探偵が真相を暴露することにより、暴露しなければ傷つかないで済んだ人々を傷つけてしまうという矛盾だ。この作品では逆を行く。つまり、本当のことが明らかになると被害が増えてしまうので、あえて嘘を本当だと信じ込ませることで、逆に秩序を守ろうというのだ。この複雑に入り組んだ思考の構造がいかにも作者らしい気がする。
 ここでは登場人物たちの持つ秘密は語らない。だが、この様な異質な事件を扱う人々だ。普通ではないと想像がつくことだろう。そんなひねくれた、一筋縄ではいかないキャラたちが、虚構を用いて秩序を守る。この二重三重にねじれた世界を楽しんで欲しい。

 ということで、シリーズ化されると楽しいんだけど。
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4061827685
No.4
(4pt)

なるほど、確かに「虚構」の「推理」だ。

そのものズバリのタイトル。
あやかし達と人との架け橋に選ばれ、その為に片眼片足を失った少女が、人魚の肉とくだんの肉を食べさせられた為に、あやかしですら恐れる様な存在になってしまった青年を半ば強引に連れ回し、ついでに青年のかつての恋人の女刑事を巻き込んで、都市伝説と化した怪奇な事件を解決する。
クライマックスは、事件解決の為、人でないものの犯した事件を、合理的に人間の仕業とする「虚構」の「推理」を万人が信じる様な形でヒロインがネットに書き込んで行くシーン。
化け猫などのあやかし達が変な性格のヒロインの元を訪れる描写が面白く、又、怪奇な存在を極端に嫌う女刑事がヒロインの近くに居てあやかしを目撃し嫌がっているくだりなど面白い。ヒロインが一方的に惚れた相手は、不死身なのだがそれを良い事に時間稼ぎの為、兎に角、敵にボコボコにされて復活、又ボコボコにされて復活をドツキ漫才の如く繰り返していて何か気の毒だったりする。

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4061827685
No.3
(5pt)

星5!!

「スパイラル」、「絶園のテンペスト」ファンとしては文句なく星5です。
この人の論理は読んでいて、唸らせられますね。
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4061827685
No.2
(4pt)

漫画のようなコミカルさで画く言葉遊びのような推理。

氏が担当した原作漫画に馴染みがあったので手に取った。小説は初めて。
(スパイラル小説版を読んだことあるけど、あれは漫画の影響が大きいのでここでは除外。)
◆◇◆
これまで漫画で親しんでいたのもあり、キャラクターや物語の構成の癖を感じるほど、この作品は非常にコミカルで、ライトノベルではないのだけど、まるで漫画のような印象を受けた。むしろこちらが本業なだけあって、漫画では不自然なような構成(舞台演技をドラマに持ち込む程度のものだけど。)がより自然に感じた。
◆◇◆
最後の推理のシーン。実際の展開の早さを感じさせるためなのかもしれないけれど、若干駆け足のように思えた。もっと台詞の間に動きを入れてほしいような。でもこのくらい早い方が飽きなくていいのかも。自分が推理小説をほぼ読まないのもあるけど、こういうミステリーの形もあるんだなと妙に感心した展開だった。
(ミステリーというよりは、話の展開的にも、真剣な言葉遊びとした方がいいかもしれないけど。)
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4061827685
No.1
(5pt)

とても白平京らしい

この小説を一言で表すならば、都市伝説の新解釈でしょうか。虚構に虚構を重ね、いずれは真実にでもしてしまう。また、それだけの舞台背景もある。妖怪やら都市伝説を信じないといけませんが、面白い。とても白平京的な小説になっています。これはその気になれば続き物として書くことが出来るくらい内容になっています。虚構推理シリーズがでるかもしれないので、早めに読んでおくのがいいと思います。
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