わたしを離さないで

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評判

わたしを離さないでの評価:

4.11/5点 レビュー 714件。 B ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,119件 581〜600 30/56ページ
No.539
(5pt)

魂の浄化=カタルシス

小説の冒頭で読者の前に、登場人物の逃れられない運命がほのめかされていて、小説を読み進めながら、ひょっとしたら登場人物はその運命から逃れらるのではないだろうかと期待するが、結局、逃れることができず、予想通りの結末で終わるとき、読者は憐みと同情、そして、自分がその小説の登場人物ではなかったという安心感から、カタルシスを感じる。典型的なギリシア悲劇の構成である。
しかしながら、作者の技術力が高いので、ステレオタイプに陥らず、瑞々しい感動を与えてくれた。逃れられない運命と自己規定の痛みが、女性主人公の一人称回想形式で、静かに語られている。男性作家が女性の回想形式で書くのは困難だと思うが、違和感なく最後まで読めた。これ一つとっても作者の技量がわかる。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.538
(5pt)

静かに届く悲しみ

あまりに有名で、どのような内容か知っていてもなお、静かな悲しみが胸に広がるお話でした。 諦めるとか、受け入れるとか、言葉にすれば一言になるとしても、その悲しみは長い物語にしなければ伝わらない。 だから、小説はあるのだと思います。 一言ではわからないことを、この本を読んで知ることができました。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.537
(5pt)

静かに届く悲しみ

あまりに有名で、どのような内容か知っていてもなお、静かな悲しみが胸に広がるお話でした。 諦めるとか、受け入れるとか、言葉にすれば一言になるとしても、その悲しみは長い物語にしなければ伝わらない。 だから、小説はあるのだと思います。 一言ではわからないことを、この本を読んで知ることができました。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.536
(5pt)

読んでよかった1冊

スマホのキンドルで読了。
読書は、どんな形でも楽しいことを実感。
長いものがたりだったけれど、読んでいるという手応えがあった。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.535
(5pt)

読んでよかった1冊

スマホのキンドルで読了。
読書は、どんな形でも楽しいことを実感。
長いものがたりだったけれど、読んでいるという手応えがあった。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.534
(4pt)

こんな世界はあり得るのか!?

2005年に書かれた小説であるが、当時でも近未来的な内容かと思われる作品である。ある施設でのいかにもありそうな人間関係が丹念に語られていくが、その先に何があるのかついつい引き込まれる不思議な小説である。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.533
(4pt)

こんな世界はあり得るのか!?

2005年に書かれた小説であるが、当時でも近未来的な内容かと思われる作品である。ある施設でのいかにもありそうな人間関係が丹念に語られていくが、その先に何があるのかついつい引き込まれる不思議な小説である。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.532
(5pt)

日本語の翻訳がややこなれていない

自然細部の描写が美しい。人間の感情の動きが細やか。最近あまり読んでない種類の
本だと思いました。

最初のうちは、なんだか退屈な話のように思えるのですが、それらの描写が、後で
次第に強烈な意味を持ってきます。悲しい話ですが、淡々と書かれているので、
余計に悲しみが増します。

日本語の翻訳がややこなれていないのが少々残念です。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.531
(5pt)

日本語の翻訳がややこなれていない

自然細部の描写が美しい。人間の感情の動きが細やか。最近あまり読んでない種類の
本だと思いました。

最初のうちは、なんだか退屈な話のように思えるのですが、それらの描写が、後で
次第に強烈な意味を持ってきます。悲しい話ですが、淡々と書かれているので、
余計に悲しみが増します。

日本語の翻訳がややこなれていないのが少々残念です。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.530
(4pt)

「苛酷な運命を決められてしまった人々」の心の襞を静謐に描き切った秀作

SF的設定を借り、ミステリ風の趣向を利用しながら、「苛酷な運命を決められてしまった人々」の心の襞を静謐に描き切った秀作。ヒロインはヘールシャムという施設で教育を受けたキャシーと言う介護人。物語はキャシーの回想の形式を採った一人称で語られる。

その回想の中心はヘールシャムという施設であり、特に、ルースという女友達、トミーという男友達との愛憎の描写が根幹となっている。次第に明かされる謎を除けば、良くある少女時代への回想と読者に想わせる構想が秀逸である。その「謎」については書けないのだが、衝撃的な設定でありながら、それを飽くまで透明感を持って語る手腕がこれまた秀逸。最終的に、キャシーは介護人としてルースとトミーを看取る事になるのだが、「Never Let Me Go」という原題の悲痛な叫びが胸に突き刺さる。本作は「愛と孤独」の物語でもあるのだ。

上でSF的設定と書いたが、ヘールシャムという施設は不治の難病患者を抱えた病院であっても良いし、ナチの強制収容所であっても良いという普遍性を持っている。回想中でノーフォークを「遺失物保管所」と喩えている辺りは、作者は認知症患者を意識しているとも考えられる。重いテーマでありながら、独特の透明感と静謐かつ緻密な筆致で読者を魅了する秀作だと思った。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.529
(4pt)

「苛酷な運命を決められてしまった人々」の心の襞を静謐に描き切った秀作

SF的設定を借り、ミステリ風の趣向を利用しながら、「苛酷な運命を決められてしまった人々」の心の襞を静謐に描き切った秀作。ヒロインはヘールシャムという施設で教育を受けたキャシーと言う介護人。物語はキャシーの回想の形式を採った一人称で語られる。

その回想の中心はヘールシャムという施設であり、特に、ルースという女友達、トミーという男友達との愛憎の描写が根幹となっている。次第に明かされる謎を除けば、良くある少女時代への回想と読者に想わせる構想が秀逸である。その「謎」については書けないのだが、衝撃的な設定でありながら、それを飽くまで透明感を持って語る手腕がこれまた秀逸。最終的に、キャシーは介護人としてルースとトミーを看取る事になるのだが、「Never Let Me Go」という原題の悲痛な叫びが胸に突き刺さる。本作は「愛と孤独」の物語でもあるのだ。

上でSF的設定と書いたが、ヘールシャムという施設は不治の難病患者を抱えた病院であっても良いし、ナチの強制収容所であっても良いという普遍性を持っている。回想中でノーフォークを「遺失物保管所」と喩えている辺りは、作者は認知症患者を意識しているとも考えられる。重いテーマでありながら、独特の透明感と静謐かつ緻密な筆致で読者を魅了する秀作だと思った。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.528
(5pt)

イシグロさんの世界に引き込まれました。

『夜想曲集』に次いで、二冊目のイシグロさんの本を読みました。
正直、評価が高い『夜想曲集』が個人的にはあまり面白くなかったのですが、
この『わたしを離さないで』は、ページを進める手を止めることができない位、
引き込まれました。

プロットへの批判は随分あるようで、アマゾンレビューでもSF小説もどき、あるいは
科学への妄想などと書かれている方もいます。私自身はこのプロット自体が
奇想天外だとは思いませんでした。むしろ想起したのは
1920年代から70年代にかけてスウェーデンなどの福祉国家で行われた
優生学の隆盛です。少なくともその時代、多くの人にとっては
健康で優秀な人類を社会的に維持することにこそ、リアリティがあったことは
歴史的事実です。

にもかかわらず、私はプロットそのものよりも主人公であり語り手であるキャス、
友人のルース、トミーと過ごしたヘールシャムでの描写や、それ以降の邂逅などの
描き方に心を奪われました。その描写はその一文一文が
自分の感情を揺さぶり続けるようなそうした力をもっています。

おそらく私がまだ十代や二十代だったら、こうした小説を読んでもつまらなかった
かもしれません。四十代を迎えることによって、自分の過去を振り返る、
自分自身が過ぎ去った時間のかけがえのなさを実感するようになったからこそ、
こうした本に巡り会えたのではないか、と。

イシグロさんの英語の文体を、村上春樹さんはどこかで絶賛していましたが、
土屋政雄さんの翻訳も素晴らしいです。

心を揺さぶる小説を書いてくださったイシグロさんに感謝します。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.527
(5pt)

イシグロさんの世界に引き込まれました。

『夜想曲集』に次いで、二冊目のイシグロさんの本を読みました。
正直、評価が高い『夜想曲集』が個人的にはあまり面白くなかったのですが、
この『わたしを離さないで』は、ページを進める手を止めることができない位、
引き込まれました。

プロットへの批判は随分あるようで、アマゾンレビューでもSF小説もどき、あるいは
科学への妄想などと書かれている方もいます。私自身はこのプロット自体が
奇想天外だとは思いませんでした。むしろ想起したのは
1920年代から70年代にかけてスウェーデンなどの福祉国家で行われた
優生学の隆盛です。少なくともその時代、多くの人にとっては
健康で優秀な人類を社会的に維持することにこそ、リアリティがあったことは
歴史的事実です。

にもかかわらず、私はプロットそのものよりも主人公であり語り手であるキャス、
友人のルース、トミーと過ごしたヘールシャムでの描写や、それ以降の邂逅などの
描き方に心を奪われました。その描写はその一文一文が
自分の感情を揺さぶり続けるようなそうした力をもっています。

おそらく私がまだ十代や二十代だったら、こうした小説を読んでもつまらなかった
かもしれません。四十代を迎えることによって、自分の過去を振り返る、
自分自身が過ぎ去った時間のかけがえのなさを実感するようになったからこそ、
こうした本に巡り会えたのではないか、と。

イシグロさんの英語の文体を、村上春樹さんはどこかで絶賛していましたが、
土屋政雄さんの翻訳も素晴らしいです。

心を揺さぶる小説を書いてくださったイシグロさんに感謝します。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.526
(4pt)

奇妙な世界だけど…

とても読みやすい訳でした。
読んでくうちにどんどんこの物語の世界がわかっていくので、一体何なの何なの??という感じで
すらすら読みました。
普通に考えてとても奇妙です。それでも細かいところまで書かれていて、その状況が
頭の中に結構はっきり浮かんできますし、何より登場人物たちの会話や行動や思っていることがとてもリアルだなあと思いました。
登場人物たちの存在が、本の中だけでなく普通にそこらへんにいる普通の子のような感じなのです。
登場人物たちはクローン人間であり、人としての価値、自分の人生を自分で決める権利もなく、
最後は提供によって命を落とすというなかでも、もちろん私たちと同じように心があり、
友人がいて恋人かいて、好きな人がいて、大切な思い出もある。
とても残酷ですね。しかも本人たちはなんだかすんなり受け入れているんですよね。
あまりにもさらっと書いてあるので、私もとりわけ考えず読んでいたんですが、
最後の方や、特に読み終わったあとは「いや、おかしい、ほんとはすごくおかしいことなんだ」
と悲しくなりました。
もちろんそう教育されて、ずっと隔離されて成長してきたからなんですが…。
でもほんとに少しの抵抗はあっても、みんなそれに従い生きていて、それが当たり前のようで、
とても残酷ですね。
登場人物たちの関わり合いとかも、普通に誰にでもありそうな感じだったので、
「私たちのなんら変わりはないのに、クローン人間として生まれてしまったから
この人たちの人生も命も、この人たちのものではないんだ…」と、
上手く言葉に出来ませんが、いろいろ考えました。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.525
(4pt)

奇妙な世界だけど…

とても読みやすい訳でした。
読んでくうちにどんどんこの物語の世界がわかっていくので、一体何なの何なの??という感じで
すらすら読みました。
普通に考えてとても奇妙です。それでも細かいところまで書かれていて、その状況が
頭の中に結構はっきり浮かんできますし、何より登場人物たちの会話や行動や思っていることがとてもリアルだなあと思いました。
登場人物たちの存在が、本の中だけでなく普通にそこらへんにいる普通の子のような感じなのです。
登場人物たちはクローン人間であり、人としての価値、自分の人生を自分で決める権利もなく、
最後は提供によって命を落とすというなかでも、もちろん私たちと同じように心があり、
友人がいて恋人かいて、好きな人がいて、大切な思い出もある。
とても残酷ですね。しかも本人たちはなんだかすんなり受け入れているんですよね。
あまりにもさらっと書いてあるので、私もとりわけ考えず読んでいたんですが、
最後の方や、特に読み終わったあとは「いや、おかしい、ほんとはすごくおかしいことなんだ」
と悲しくなりました。
もちろんそう教育されて、ずっと隔離されて成長してきたからなんですが…。
でもほんとに少しの抵抗はあっても、みんなそれに従い生きていて、それが当たり前のようで、
とても残酷ですね。
登場人物たちの関わり合いとかも、普通に誰にでもありそうな感じだったので、
「私たちのなんら変わりはないのに、クローン人間として生まれてしまったから
この人たちの人生も命も、この人たちのものではないんだ…」と、
上手く言葉に出来ませんが、いろいろ考えました。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.524
(5pt)

設定が過激で哀しい

その哀しさが、案外生きてる人間全部の抱えてる哀しさにつながってる気もした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.523
(5pt)

設定が過激で哀しい

その哀しさが、案外生きてる人間全部の抱えてる哀しさにつながってる気もした。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.522
(5pt)

みつめるきっかけに。

人生においてはどんな命も無傷ではいられない。それが生きるということ。
自分の命と人生を過去も含めてよくみつめてみよう。
そんな気持ちにさせてくれる唯一無二な小説です。
感じるか感じないかは人それぞれだと思いますが。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.521
(5pt)

みつめるきっかけに。

人生においてはどんな命も無傷ではいられない。それが生きるということ。
自分の命と人生を過去も含めてよくみつめてみよう。
そんな気持ちにさせてくれる唯一無二な小説です。
感じるか感じないかは人それぞれだと思いますが。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.520
(5pt)

蜷川幸雄の演出で舞台化されるようで、読んでみました

運命を受け入れていながらも、やはり人間として、恋もし、葛藤もし、読んでいてせつない・・・過去にあったか、現在進行中か、未来にありそうな。そんな、余韻の残る話でした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517