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プリズンホテル・夏



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プリズンホテル・夏の評価: 4.03/5点 レビュー 113件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.03pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全83件 41~60 3/5ページ
No.43:
(5pt)

ココロに染み込む

暴力的な、子どもじみた、躁鬱の激しい感じが、まるで自分のことを言われているようで、せつなくてたまらなかった。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.42:
(5pt)

評価は最終巻まで読んでから

極道をテーマにしたコント仕立てのようなノリの中に、私が個人的に最も嫌うタイプの「大人子供」な小説家だけが「ぼく」という一人称で登場する。
小説家のバックドロップやら空手チョップやらはそれこそ新喜劇的なノリの表現なのだろうけど、実際に暴力を振るわれた女が鼻血を出したりする様はやはり、読んでいて気持ち良くは無かった。その不快感を、1・2巻巻末の提灯文が更に煽る。

けれどプリズンホテル=桜会の皆が持つ男気が「天切り松 闇がたり」ファンの自分には堪らなく、ひと巻読み終えるごとに、まるで自分自身もホテルの客であったかのようにそこを去りがたい気持ちが湧いた。
そしてまた「いらっしゃいやし、お客人」の出迎えから始まり、同宿する人たちがそれぞれ抱えるドラマが複雑に絡み合い、最後には決まって大騒動となる───しかし「なぜか安息を感じる」旅に赴く。
そうして夏秋冬春をめぐり、更に最終巻巻末の中井美穂さんの解説を読み終えた時には、最後まで読んで良かったと思う気持ちと、やっぱり旅の終わりに感じる一抹の寂しさのようなものがあった。

独特の色気を纏う極道者のオーナー、仁義と男気に生きる若頭以下のスタッフ、超一流の腕前を競い合い認め合う板前とシェフ、「お客様第一」という筋の通った物差しを持っている支配人。皆「道を極めた」ために世間様からははみ出しているけれど、心意気は超一流。
そんな彼らの男気は小説家の偏屈さに直接は影響せず、ホテルで起こる騒動の発端のようでありながらどこか第三者的なのが余計に彼の異常さを際立たせていた。
けれど最後の最後で彼がしばしばプリズンホテルを訪れた重要な意味とその必然性が、「ぼく」ではなく「ぼくを理解する唯一の者」によって語られたことで、偏屈な小説家に訪れた「春」と、その先も巡って行くであろう季節を素直に受け入れることが出来た。

この作品の主人公はやっぱり「ぼく」で、季節一巡りで一つの物語なのだと思う。
1巻だけを見れば低評価もさもありなん、ではあるが、秋も訪れたならきっと春まで通い続けてしまうだろう。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.41:
(5pt)

楽しみたい時にお勧めです。

ほのぼの感は思っていたとおりです。
無条件に心豊かになりたい時、暫く世間のうやむやを忘れたい時におすすめです。
プリズンホテルAmazon書評・レビュー:プリズンホテルより
4191250833
No.40:
(5pt)

主人公以外が魅力的で面白い

奥湯元あじさいホテルは、通称プリズンホテルと呼ばれ、ご近所さんから恐れられている。
なぜかというと、ここは任侠団体専用のホテルであり、ヤクザの大親分がオーナーという、カタギの人間には有り得ない場所だからだ。
ヤクザの親分の名は木戸仲蔵。
そこに、たった一人の身内である小説家の木戸孝之助を招待することから物語は始まる。
主人公の孝之助は、異様なほどの偏屈で歪んだ愛情が暴力や暴言となるタイプだ。
主人公には感情移入できないが、熱血で生真面目な支配人、天才シェフ、人情味熱い巨体の副支配人など主人公以外の登場人物が魅力的なのだ。
そこに来るお客さんとのやりとりがまた面白い。
このシリーズは何度でも読みたくなるほど好きですね。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.39:
(5pt)

面白いです

中味をよく知らないで買ったのですが、おもしろいです。人物が個性的で人情深くて、読み応えがあります。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.38:
(5pt)

やくざと人情のコラボが愉快です。

浅田さんのエッセイが好きで、本職ともいえる物語のほうを最近になって、ちらほら読んでいます。

登場人物がどの人たちも、普通の感覚一歩上をいく感性の持ち主たちで、現実離れしすぎてるんだけど…設定(やくざがオーナーの旅館(ホテル))がすでに常識を超えてしまっているのですんなりと物語に入っていくことができ、満足です。

奥田英朗さんの「純平、考え直せ」も好きな任侠の物語の本ですが、
プリズンホテルのやくざも悪くなかったです。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.37:
(5pt)

流石

流石浅田次郎。
グイグイ引きこまれます。

初めての方も読書したいと思った方にもオススメです。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.36:
(5pt)

安藤優子さんがいっきに読んだ?

書店で「安藤優子です。4冊ノンストップでよみました。」のような
帯に目を留めて、いったいどんな作品だと思いつつ
初めて手に取りました。
確かに面白い。面白いというか、ついつい笑ってしまう本でした。
マンガでもテレビでも笑ってしまうことなんてない
自分が本を読みながら電車の中でにやけてしまう。
まずいと思いつつ、
家に帰ってすぐに、秋、冬、春をさっそくアマゾンで
購入した。
馬鹿らしいのだけど、気晴らしに、気分爽快に
させてくれる作品で、作中の人物の誰もが憎めない
ワンダーランドを醸し出している。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.35:
(5pt)

あついぜ、任侠宿!

浅田次郎ワールド、最高!

山のように出てくる登場人物のすべてにあったかいライトがきちんと当たり、丁寧に書かれた傑作。
やくざ世界の一本筋の通ったところや不器用なところ、オヤジの優しさ、逗留客のハッピーエンド、すべてがあたし好み。

この期に及んで気になるところはもちろん、ひくつなヘンタイの主人公がどうなっていくのか。
この話、他のどの登場人物よりも主人公がサイテーってのが面白く気になるんだよね。わくわく。

夏のホテルの暑い一晩を堪能し、さて、秋は何が起こるんだろう?次が楽しみ!
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
4087473295
No.34:
(4pt)

面白い

とにかく面白い!です。どこか「ヌケてる」人たちが集まるプリズンホテル。そして主人公である小説家は、屈折した卑屈な男。正直、あまり感じがいい主人公ではないにしろ、最後には人情に訴える何か、があります。そしてこのホテルに集うそれぞれの人たちの結末、最後はやはり、心がじわっと温かくなれる作品です。シリーズで読みたいと思います。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.33:
(4pt)

気軽に読める楽しい本

面白いことは間違いないが、ひまつぶしレベル。確かに大笑いするが、あとには何も残らない。あ、凶相、ゲソ、着到、といった用語は頭に残りました。
プリズンホテルAmazon書評・レビュー:プリズンホテルより
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No.32:
(5pt)

やくざ屋さんが可愛く思える人情話

正直、小説はあまり読まないのですが、この小説だけは、何度も読み返しました。私自身、人情話が好きで好きで…。浅田次郎先生得意の、義理人情の世界が広がります(o^∇^o)ノ要約すれば「やくざさんが、ホテルを経営するお話」です。『は?』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、親分支配人と共に、子分やくざさんが、お客さんをもてなしてるんです。又、料理長の腕前に惚れて、一流ホテルの料理長がその人の下で修業したり…。想像すると、ちょっと可愛くないですか?全4巻、是非、ファンタジーな義理人情小説にどっぷりはまって下さい★絶対、今、映画にしてくれたら面白いのになぁ…と大いに思いますヾ( ̄Д ̄;≡; ̄Д ̄)ツTV版で武田鉄也さんが演じて下さったのに、TV規制で色んなとこを省かれてもったいない感じがしましたね。(ρ_;)・・・・
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.31:
(4pt)

大家族のすばらしさ。。。

任侠の世界はあまり存じませんが、しきたりの中でイキイキと生きる彼らを見ると、もしかしてそちらの世界がオモテでは?と思う一冊です。 何のために働くか、誰のために働くか・・・その質問に答えるヒントがいくつか隠されております。 連作なので、続きも読んでみたいと思いました。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.30:
(5pt)

浅田ワールドから逃れられない

「壬生義士伝」「蒼穹の昴」と続けて読んできてその重厚にして緻密な浅田ワールドのとりこになってしまった。さて、次は?と思って読んだのがやはり代表作の「プリズンホテル」だった。1巻を読み始めて半分くらいまでは、なんだこのスラップスティックは?ほんとに浅田作品?と思いつつ読み進めていった。しかし1巻を読み終えてやっぱり浅田作品はやめられないと満足した。浅田次郎が日本文学史上の文豪、巨匠であることは間違いないでしょう。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
4087473295
No.29:
(4pt)

おもしろい

初めて浅田次郎さんの本を読ませていただきました、映画、ぽっぽやのイメージしかなかったのですが、独特のおもしろさがありました。この本は笑ってしまって電車の中では読めません。早く続きに行きたくなる、そんな本です。ホテルマンと言うより、家族、人間の楽しさが出ている気がしました。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
4087473295
No.28:
(5pt)

予定調和の素晴しさ

キャラクターたちが立ちすぎていてともすれば漫画のようにうつってしまう.各巻とも最初に配置された登場人物たちから凡そのラストの結末は予想できる.それでも,この作品は面白い.泣かせ所の書き方が特に秀逸だ.安心して読める作品である.
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.27:
(4pt)

素晴らしい着想、ただ悪いクセというか

マル暴の皆さん御用達のホテルとは、まさに当を得ている。これ本当に作ったら相当はやる気がしますねぇ。話のテンポといい、挿話的なエピソードもよく、とても面白く楽しく読めました。ただ、最近の作品に何となく感じることなんだけど、多分に映画チックというか、いかにも映画原作になりそうな感じがちょっとあざといような。。。さらに、浅田の悪いクセというか(そこがいいというフアンの方もいらっしゃるのでしょうが)、幻想的な、オカルティックな話に入っていく。うーん、どうもそこらのどたばたのような、お涙のような、しかも霊的というところがちょっと僕は苦手。全体には楽しかったですが。これ、2,3と続くそうなんだけど、この後の巻でもやっぱ霊的な話あるのかなぁ。。。ちょっと心配。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
4087473295
No.26:
(4pt)

痛快 小説 ・・・

展開がコロコロ変わりながらも、この小説の言いたい本筋にはブレがなく、痛快だ。少々、主人公?の小説家が連れと義母に暴力を振るう部分は納得できない程、不自然な感じはするが、小説家の歪んだ気持ちをより際立たせるための演出と思えば、よいのでは?三谷幸喜 の脚本を読んでいるような、アップテンポの流れがとても楽しかった。浅田次郎の本はすでに10冊は読んでいるが、私としては、上位に食い込む楽しい小説だった。浅田次郎 自分自身の経験がかなり入り込んでいるようである。主人公の小説家と同様、浅田次郎本人も気難しい人なのだろうか?どこまで、この主人公と浅田がダブっているのか、この点について、興味がわいてしまった。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
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No.25:
(5pt)

くやしいが面白い

欠点とすれば面白すぎることでしょうか。もう少し面白くなくすれば「読み応えがある」とか言われるのかもしれません。でも星5つ。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
4087473295
No.24:
(5pt)

涙と笑いで忘我の境地に浸れる

ヤクザが任侠専用ホテルを経営すると言う奇想天外な設定の笑いと涙の物語。最終巻(春)の結末以外は浅田氏特有の"あざとさ"がないので素直に楽しめる。切れた小説家木戸。その愛人の清子。木戸は清子を愛しているのだが、自分でもそれに気付かず苛め抜く。そして木戸の叔父でヤクザの大親分仲蔵。木戸は表面的には仲蔵を嫌っているのだが、結局、極道小説で身を立てている。その仲蔵が任侠専用ホテルのオーナーになると言うのだ。その名も「プリズンホテル」。ホテルの副支配人は若頭の黒田。厨房では一流ホテル出身のシェフ服部と日本料理一筋の梶の確執が。そして、支配人は一流ホテルをボヤ騒ぎで馘首された花沢。花沢はこの境遇にも係らず懸命に努力する。物語の一応の主人公は木戸なのだが、この花沢の生一本の性格がホテルを、そして物語を支えていると思う。更に従業員は組員と外国人。こうした状況の中、客は昔通りのホテルと思って訪ねてくるのだが...。全体の構想がズバ抜けている上に、木戸や花沢の性格設定、登場人物間の錯綜した関係、客達の秘められた事情、小刻みなギャグの連発によって無条件に楽しめる娯楽小説になっている。そして、ヤクザ達の方が一般人より義理堅いのでは、と言う自衛隊出身の浅田氏らしい問い掛けが巧みな隠し味になっている。涙と笑いで忘我の境地に浸れるエンターテインメントの傑作。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)より
4087473295

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