完全なる首長竜の日

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評判

完全なる首長竜の日の評価:

3.30/5点 レビュー 90件。 C ランク

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平均点3.30pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 1〜20 1/2ページ
No.33
(3pt)

ミステリーではないけれど

2011年第9回「このミス」大賞受賞作。植物状態の人物と特殊な医療器具を使い意思相通ができるという行為を用いたミステリーかと思ったら違いました。

夢か現実か分からない物語が、些かファンタジーめいて進んでいきます。また、ラストはそれなりに衝撃的だったけれど、途中の展開は推察できるようになってしまいました。但し、文章は読み易く、ファンタジーが苦手な方でも抵抗なく頭に入ってくると思います。
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日 (宝島社文庫)より
4796687874
No.32
(3pt)

ミステリーではないけれど

2011年第9回「このミス」大賞受賞作。植物状態の人物と特殊な医療器具を使い意思相通ができるという行為を用いたミステリーかと思ったら違いました。

夢か現実か分からない物語が、些かファンタジーめいて進んでいきます。また、ラストはそれなりに衝撃的だったけれど、途中の展開は推察できるようになってしまいました。但し、文章は読み易く、ファンタジーが苦手な方でも抵抗なく頭に入ってくると思います。
完全なる首長竜の日 Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日より
4796679901
No.31
(3pt)

やたらと暗いです。

意識不明の弟と機械で会話をしている少女漫画家が主人公。
意識不明の人と会話ができる機械ができたという設定に心魅かれたものの、描写から何からやたらと暗い。
ラストも予想通りで意外性がなく、物語の中に救いがないので読んでもあまりいい本を読んだという気分にならない。
ただ、途中で読むのをやめなかったのは、夢と現実のあいだで混乱する意識がうまく書かれているなと思ったから。
夢ってこんな感じだよねというのがうまく表現できていて、そこは引き込まれた。
でもオススメかと言われればそうでもないことは断言できる。
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日 (宝島社文庫)より
4796687874
No.30
(3pt)

やたらと暗いです。

意識不明の弟と機械で会話をしている少女漫画家が主人公。
意識不明の人と会話ができる機械ができたという設定に心魅かれたものの、描写から何からやたらと暗い。
ラストも予想通りで意外性がなく、物語の中に救いがないので読んでもあまりいい本を読んだという気分にならない。
ただ、途中で読むのをやめなかったのは、夢と現実のあいだで混乱する意識がうまく書かれているなと思ったから。
夢ってこんな感じだよねというのがうまく表現できていて、そこは引き込まれた。
でもオススメかと言われればそうでもないことは断言できる。
完全なる首長竜の日 Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日より
4796679901
No.29
(3pt)

純文学風?ミステリー

ミステリーというより純文学的な香りがしました。 「胡蝶の夢」をモチーフにしていてさほど目新しさもなく展開も約束通りな印象なのですが、その上驚くような結末もなかったのですが、文章と散りばめられるアイテムが魅力的で郷愁と喪失の切なさを感じながら読了しました。 サリンジャーやマグリット好きにはたまりません。 「ナインストーリーズ」ついでに「フラニーとゾーイー」を再読したくなります。 結末はより純文学風によりわかりにくい感じに収めるほうが(あくまで個人的にですが)好きです。
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日 (宝島社文庫)より
4796687874
No.28
(3pt)

純文学風?ミステリー

ミステリーというより純文学的な香りがしました。 「胡蝶の夢」をモチーフにしていてさほど目新しさもなく展開も約束通りな印象なのですが、その上驚くような結末もなかったのですが、文章と散りばめられるアイテムが魅力的で郷愁と喪失の切なさを感じながら読了しました。 サリンジャーやマグリット好きにはたまりません。 「ナインストーリーズ」ついでに「フラニーとゾーイー」を再読したくなります。 結末はより純文学風によりわかりにくい感じに収めるほうが(あくまで個人的にですが)好きです。
完全なる首長竜の日 Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日より
4796679901
No.27
(3pt)

職業描写が秀逸

この小説のもうひとつのメインといえば、主人公の職業ではないだろうか。
少女マンガ家という職業の描写が、これまた興味深かったかな。
漫画家や小説家や映画監督やいわゆるクリエイティブなものつくりをする人々は、
それだけでその生活や多種雑多な身辺が興味をそそる。
そういう意味では、そのラインだけでも十分楽しめる内容だったかもしれない。

ただやはり、後半の展開は現実と妄想がいりまじり、
話そのものが哲学的な風合いを帯びてきていて、やや混乱したが、なるほどという結末であった。
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4796687874
No.26
(3pt)

職業描写が秀逸

この小説のもうひとつのメインといえば、主人公の職業ではないだろうか。
少女マンガ家という職業の描写が、これまた興味深かったかな。
漫画家や小説家や映画監督やいわゆるクリエイティブなものつくりをする人々は、
それだけでその生活や多種雑多な身辺が興味をそそる。
そういう意味では、そのラインだけでも十分楽しめる内容だったかもしれない。

ただやはり、後半の展開は現実と妄想がいりまじり、
話そのものが哲学的な風合いを帯びてきていて、やや混乱したが、なるほどという結末であった。
完全なる首長竜の日 Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日より
4796679901
No.25
(3pt)

コンパクトなところは良い

物語全体が薄いトーンに覆われているような雰囲気はよかった

 ネタも簡単に予想できてしまうが
 それでもその先の展開も意外と楽しめる

 設定・人物描写・SF的背景などよく練られていたと思う

〈以下ネタばれあり〉

 ただ、ラストのもうひとひねりはどうなんだろう
 
 
 “バナナフィッシュ”にひっかけて
 カッコよく決めようと思ったんだろうけど(一瞬スカッとするのは確か)
 それをやられるとすべてがひっくり返されて
 深く考えることを停止させられてしまうんだが・・・

 全部が全部夢の中だったってこと?
 もうわけわからん・・・
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4796687874
No.24
(3pt)

コンパクトなところは良い

物語全体が薄いトーンに覆われているような雰囲気はよかった

 ネタも簡単に予想できてしまうが
 それでもその先の展開も意外と楽しめる

 設定・人物描写・SF的背景などよく練られていたと思う

〈以下ネタばれあり〉

 ただ、ラストのもうひとひねりはどうなんだろう
 
 
 “バナナフィッシュ”にひっかけて
 カッコよく決めようと思ったんだろうけど(一瞬スカッとするのは確か)
 それをやられるとすべてがひっくり返されて
 深く考えることを停止させられてしまうんだが・・・

 全部が全部夢の中だったってこと?
 もうわけわからん・・・
完全なる首長竜の日 Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日より
4796679901
No.23
(3pt)

不思議な読後感

売れっ子少女漫画家の和敦美は、自殺未遂が原因で昏睡状態になる弟の浩市と、SCインターフェースという医療機器を通じてコミュニケーションを取る最新医療技術「センシング」によって対話をする。
子どものころの両親が離婚、母とは死別した敦美にとって唯一の身内である浩市がなぜ自殺してしまったのか。その現認を探ろうとしていた。
センシングは頭皮に何本ものニードルを刺して行い、その前後は夢と現実、過去と現在があいまいになっていく。
読者も敦美の日々の生活もどれが現実でどれがセンシング中の出来事なのか判断できないほどに。。。
途中からうすうす気が付き始めますが最後にはドンデン返しが待っています。

ミステリー小説は久々に読みましたが、構成が緻密で著者に翻弄されながら読んだ感じがしました。
何が現実で何が非現実なのか、不思議な読後感につつまれます。
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日 (宝島社文庫)より
4796687874
No.22
(3pt)

不思議な読後感

売れっ子少女漫画家の和敦美は、自殺未遂が原因で昏睡状態になる弟の浩市と、SCインターフェースという医療機器を通じてコミュニケーションを取る最新医療技術「センシング」によって対話をする。
子どものころの両親が離婚、母とは死別した敦美にとって唯一の身内である浩市がなぜ自殺してしまったのか。その現認を探ろうとしていた。
センシングは頭皮に何本ものニードルを刺して行い、その前後は夢と現実、過去と現在があいまいになっていく。
読者も敦美の日々の生活もどれが現実でどれがセンシング中の出来事なのか判断できないほどに。。。
途中からうすうす気が付き始めますが最後にはドンデン返しが待っています。

ミステリー小説は久々に読みましたが、構成が緻密で著者に翻弄されながら読んだ感じがしました。
何が現実で何が非現実なのか、不思議な読後感につつまれます。
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4796679901
No.21
(3pt)

まあまあかな

このミス大賞に失敗はない!と、このところ選んで読んでいます。気に入っていますが、これはまあまあの分類かな。
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4796687874
No.20
(3pt)

まあまあかな

このミス大賞に失敗はない!と、このところ選んで読んでいます。気に入っていますが、これはまあまあの分類かな。
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4796679901
No.19
(3pt)

夢なら何でもあり

「他人の夢の話はつまらない」と聞いたことがある。
自分はまったくビジュアルのイメージがないし、
オチに突っ込みを入れても、「夢だから」の一言で済まされてしまうから。

このミス大賞受賞作ということと、「衝撃の結末」という惹句を見て購入。
しかし、没入感はあまりなく、冒頭の言葉を強く感じた。

センシングというSF技術は作中でも、夢のようなものと語られているが、
私はどうしても「夢ならなんでもありだろう」と冷めた視点になってしまった。

結局、夢の話で終始している限り、整合性のないどんな荒業も通ってしまう。
厳しく言えば、ミステリとしては反則ではないかと思う。
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日 (宝島社文庫)より
4796687874
No.18
(3pt)

夢なら何でもあり

「他人の夢の話はつまらない」と聞いたことがある。
自分はまったくビジュアルのイメージがないし、
オチに突っ込みを入れても、「夢だから」の一言で済まされてしまうから。

このミス大賞受賞作ということと、「衝撃の結末」という惹句を見て購入。
しかし、没入感はあまりなく、冒頭の言葉を強く感じた。

センシングというSF技術は作中でも、夢のようなものと語られているが、
私はどうしても「夢ならなんでもありだろう」と冷めた視点になってしまった。

結局、夢の話で終始している限り、整合性のないどんな荒業も通ってしまう。
厳しく言えば、ミステリとしては反則ではないかと思う。
完全なる首長竜の日 Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日より
4796679901
No.17
(3pt)

切り口はおもしろいだけにやや残念な終わり方

映画「リアル」原作本。
漫画家和淳美は、SCインターフェイスという医療器具を通じて、
意識不明の弟浩市との接触を図る。
真実と夢、現在と過去とを行き来する中で、辿り着く真実とは?

結末は確かに意外なものであったのは間違いない。
おそらく読者全てが感じるものであろう。
しかし、満足出来るかというと話は別。

真実が何であったのか?
ここをスッキリと誰もが分かりやすい内容で終わらせた方が、
読後感も心地よいものになったと思う。
切り口はおもしろい内容であっただけに残念。
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日 (宝島社文庫)より
4796687874
No.16
(3pt)

切り口はおもしろいだけにやや残念な終わり方

映画「リアル」原作本。
漫画家和淳美は、SCインターフェイスという医療器具を通じて、
意識不明の弟浩市との接触を図る。
真実と夢、現在と過去とを行き来する中で、辿り着く真実とは?

結末は確かに意外なものであったのは間違いない。
おそらく読者全てが感じるものであろう。
しかし、満足出来るかというと話は別。

真実が何であったのか?
ここをスッキリと誰もが分かりやすい内容で終わらせた方が、
読後感も心地よいものになったと思う。
切り口はおもしろい内容であっただけに残念。
完全なる首長竜の日 Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日より
4796679901
No.15
(3pt)

汎用小説家のSFミステリー凡作。SFファンは読む必要なし。

SFが得意な小説家が書いた話ではなく、単にそれなりに文章が書ける人が、たまたまSFを題材にしたただけの作品であると感じました。ロックにかけている人がロックを歌うのではなく、それなりに歌のうまい人が「とりあえずロックうたってみました」程度の。

よって普段からSF関連の小説・漫画・映画などを好んで見ている人には大変物足りなく、時間とお金を無駄にする本なのではないかと思います。

作者の筆力に言及するレビューもあります。確かに読みやすくはありますが、グイグイ引っ張っていくような感じではありませんでした。

全くの幻想小説ならば良いのかもしれません。しかし下手にSF的な設定を入れてしまったので、非常に中途半端な仕上がりになったと思います。

また主人公が漫画家なのもどうなのかなという印象でした。昔よりは漫画家という職業が一般的になったとはいえ、普通のサラリーマンの生活とは違います。いくらウンチク的な内容をちりばめても、リアリティが今ひとつ感じづらいと思います。私は読んでいて、この主人公が四十路前の女性という、リアルなイメージを最後まで持てませんでした。生活感が描かれていないからです。

話し自体が日常的でないのですから、どこかで強くリアリティを感じる部分がないと、浮き上がった印象になってしまうと考えます。

また最後になって真実が明かされますが、その真実にともなう伏線も用意されています。しかしそれらの殆どが蛇足に思えてなりません。ストーリー進行には直接関係ないし、主人公のそれらに対する普段からの強い想いなどが描かれているわけではないので、結果の為の伏線というよりも、伏線を張りたいからそういう設定を無理矢理作った感が否めません。

この手の話のオチは、

・現実だと思ったら夢だった

・夢だと思ったら現実だった

・現実だと思ったら、やっぱり現実だった。

・夢だと思ったら、やっぱり夢だった。

が、基本だと思います。読むほうもそれを予想しながら読むわけですから、それを騙し最後に納得させるためには、筆力だけではなくSFに対するかなりの知識と洞察力が必要です。今回の話において作者の知識と洞察力は、普通のSFファンよりも下だと感じました。SFやるんならもう少し勉強してから来い、と文句を言いたいですね。

また真相解明後の最後のオチですが、蛇足というよりも安易という言葉が合うと思います。例えば昔のホラー映画のラストは「事件解決後、落ち着いた主人公や関係者が描かれる。しかし次の瞬間……!」というのが結構通例でした。オチというよりも「とりあえず、やっとけ」みたいな雰囲気満載で興ざめこのうえありません。この小説にも同種の雰囲気を感じました。

それにしても、どうしても納得のできない部分があります。少なくとも最後のオチの前の「これが実際の事実」と思える設定部分で考えると、次のような根本的な疑問が沸いてきます。それは「主人公が弟の入院を賄うのは理解できるが、では、少なくとも初期の○○の場合は?」というものです。

そこに合理的な説明がないと、宙ぶらりんに示された現実さえも論理的にあやふやになってしまいます。

この手の話は論理無視の思いっきり幻想的な作品にするか、逆に厳密に整合性を持たせた作品にしないと非常に中途半端な印象になる可能性大です。もしこの作品が厳密な整合性を持ったものであったなら、最後のオチは非常に効果的だったと思うのですがね。著者はそういったところを理解していなかったと言わざるを得ないと思いました。
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日 (宝島社文庫)より
4796687874
No.14
(3pt)

汎用小説家のSFミステリー凡作。SFファンは読む必要なし。

SFが得意な小説家が書いた話ではなく、単にそれなりに文章が書ける人が、たまたまSFを題材にしたただけの作品であると感じました。ロックにかけている人がロックを歌うのではなく、それなりに歌のうまい人が「とりあえずロックうたってみました」程度の。

よって普段からSF関連の小説・漫画・映画などを好んで見ている人には大変物足りなく、時間とお金を無駄にする本なのではないかと思います。

作者の筆力に言及するレビューもあります。確かに読みやすくはありますが、グイグイ引っ張っていくような感じではありませんでした。

全くの幻想小説ならば良いのかもしれません。しかし下手にSF的な設定を入れてしまったので、非常に中途半端な仕上がりになったと思います。

また主人公が漫画家なのもどうなのかなという印象でした。昔よりは漫画家という職業が一般的になったとはいえ、普通のサラリーマンの生活とは違います。いくらウンチク的な内容をちりばめても、リアリティが今ひとつ感じづらいと思います。私は読んでいて、この主人公が四十路前の女性という、リアルなイメージを最後まで持てませんでした。生活感が描かれていないからです。

話し自体が日常的でないのですから、どこかで強くリアリティを感じる部分がないと、浮き上がった印象になってしまうと考えます。

また最後になって真実が明かされますが、その真実にともなう伏線も用意されています。しかしそれらの殆どが蛇足に思えてなりません。ストーリー進行には直接関係ないし、主人公のそれらに対する普段からの強い想いなどが描かれているわけではないので、結果の為の伏線というよりも、伏線を張りたいからそういう設定を無理矢理作った感が否めません。

この手の話のオチは、

・現実だと思ったら夢だった

・夢だと思ったら現実だった

・現実だと思ったら、やっぱり現実だった。

・夢だと思ったら、やっぱり夢だった。

が、基本だと思います。読むほうもそれを予想しながら読むわけですから、それを騙し最後に納得させるためには、筆力だけではなくSFに対するかなりの知識と洞察力が必要です。今回の話において作者の知識と洞察力は、普通のSFファンよりも下だと感じました。SFやるんならもう少し勉強してから来い、と文句を言いたいですね。

また真相解明後の最後のオチですが、蛇足というよりも安易という言葉が合うと思います。例えば昔のホラー映画のラストは「事件解決後、落ち着いた主人公や関係者が描かれる。しかし次の瞬間……!」というのが結構通例でした。オチというよりも「とりあえず、やっとけ」みたいな雰囲気満載で興ざめこのうえありません。この小説にも同種の雰囲気を感じました。

それにしても、どうしても納得のできない部分があります。少なくとも最後のオチの前の「これが実際の事実」と思える設定部分で考えると、次のような根本的な疑問が沸いてきます。それは「主人公が弟の入院を賄うのは理解できるが、では、少なくとも初期の○○の場合は?」というものです。

そこに合理的な説明がないと、宙ぶらりんに示された現実さえも論理的にあやふやになってしまいます。

この手の話は論理無視の思いっきり幻想的な作品にするか、逆に厳密に整合性を持たせた作品にしないと非常に中途半端な印象になる可能性大です。もしこの作品が厳密な整合性を持ったものであったなら、最後のオチは非常に効果的だったと思うのですがね。著者はそういったところを理解していなかったと言わざるを得ないと思いました。
完全なる首長竜の日 Amazon書評・レビュー: 完全なる首長竜の日より
4796679901