人間の証明

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評判

人間の証明の評価:

4.51/5点 レビュー 90件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.51pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全131件 81〜100 5/7ページ
No.51
(3pt)

透ける松本清張の影

つくづく森村誠一は松本清張に焦がれていたと確認が、この作品では強く感じる(以下ネタバレに近い記述あり)

秀逸なのは誰しも心に抱く普遍的な母親への恋慕を西条八十の詩によって柱に据えた事だ。むしろオリジナリティとしての評価はここの留まるのかもしれない。

しかし幾度も重ねて読み込む作品ではない事は痛感させられる。なぜならジョニーヘイワードが行き先として告げる『霧積=キスミー』は作品中ではそこが象徴された母との濃い記憶の場所であるとの記述が少ない。そのために、彼がまた母とともに思い出の霧積に行くのが希望であったかは全く触れられていない。

ここで連想するのは松本清張『砂の器』でのカメダ=亀嵩のミスリードである。そのままこれはキスミー=霧積につながるし、米兵に陵辱され死に至った棟居刑事の父親のくだりは穿った見方をすると、これまた清張の『黒地の絵』あたりを想起させる。

この作品の魅力は他に、複数の人間が織りなす交錯劇であるが、ここはむしろ母親への恋慕に一直線に進むことを潔しとしなかった作者の工夫であり、それは功を奏し作品に深みをとリズムを与えている。また私個人としてはラストの犯人断定のプロセスの議論は、あっていいと思うし、ミステリー仕立てに留まることでこの作品の個性にも寄与していると思う。

この作品で感じるのは著者のまだ租借仕切れていない松本清張への想いと書くのは飛躍だろうか。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.50
(2pt)

水を差すようですが、おもしろくありませんでした。

30年前の名作という事でレビューの評価は高かったですが、
ハッキリ言っておもしろくありませんでした。
親子愛で泣けるとのレビューが多いですが、
全く感情が揺らぐ事がありませんでした。
謎解きのストーリーとしてもテンポが悪く、
この本の良さが理解できませんでした。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.49
(2pt)

水を差すようですが、おもしろくありませんでした。

30年前の名作という事でレビューの評価は高かったですが、
ハッキリ言っておもしろくありませんでした。
親子愛で泣けるとのレビューが多いですが、
全く感情が揺らぐ事がありませんでした。
謎解きのストーリーとしてもテンポが悪く、
この本の良さが理解できませんでした。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.48
(4pt)

色褪せたボロボロの文庫本に

 角川文庫というひとつのブランドが昔あり、読んだ。こどもにとっては非常に分厚い内容であったが、沖縄問題からニューヨークと場面展開が広がり、かなりかっこいい小説であった。推理小説のような展開もまたよし。その後、映画を見る。なかなかよくできている。           小説としての完成度の高さがあり、想像や跳びこまれた運転手の言い草など、映画では表せない細かい描写がある。映画の原作本をよく事が多くなったが、いかに映画は時間の制約があるため止むをえないが、端折ってストーリーを展開させるという感じが否めない。小説の手法、読み方もなんとなくこの本から学んだように思う。子供は童話や漫画から影響を受け、おとぎ話で話が展開することを楽しんでいたが、初めて現実の社会は面白いと感じさせてくれた。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.47
(4pt)

色褪せたボロボロの文庫本に

 角川文庫というひとつのブランドが昔あり、読んだ。こどもにとっては非常に分厚い内容であったが、沖縄問題からニューヨークと場面展開が広がり、かなりかっこいい小説であった。推理小説のような展開もまたよし。その後、映画を見る。なかなかよくできている。           小説としての完成度の高さがあり、想像や跳びこまれた運転手の言い草など、映画では表せない細かい描写がある。映画の原作本をよく事が多くなったが、いかに映画は時間の制約があるため止むをえないが、端折ってストーリーを展開させるという感じが否めない。小説の手法、読み方もなんとなくこの本から学んだように思う。子供は童話や漫画から影響を受け、おとぎ話で話が展開することを楽しんでいたが、初めて現実の社会は面白いと感じさせてくれた。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.46
(5pt)

すばらしい作品

1970年代の小説なので、いろいろ今とは違う。けれどこの時代の小説やサスペンスって本当にレベルが高かったのでは?と思わせる作品。
まだ戦争や貧困の記憶がいろいろな人に残っている時代だからだろうか。
意味の解らないものではなく、情緒も心の深淵もつたわるが、それを比較的ドライな筆調で進めていくのが、森村誠一のいいところだと思う。
今まで読んできた小説の多くが、くどいけれど、伝わってくるものは少ない作品が多かったことに気づかされた。
テーマも良い。素晴らしい作品だった。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.45
(5pt)

すばらしい作品

1970年代の小説なので、いろいろ今とは違う。けれどこの時代の小説やサスペンスって本当にレベルが高かったのでは?と思わせる作品。
まだ戦争や貧困の記憶がいろいろな人に残っている時代だからだろうか。
意味の解らないものではなく、情緒も心の深淵もつたわるが、それを比較的ドライな筆調で進めていくのが、森村誠一のいいところだと思う。
今まで読んできた小説の多くが、くどいけれど、伝わってくるものは少ない作品が多かったことに気づかされた。
テーマも良い。素晴らしい作品だった。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.44
(5pt)

不朽の名作

この本を読むのに遅すぎることはありません。むしろ年を取ってから読むことをおすすめします。なんの情報も入れなく読むのがいいですね。読む前には、よくあるお涙頂戴モノだろうと思ってましたが、違いました。いや泣きますが、これはそんな読者を見下した小説じゃありません。感動させようとして書いたのでは感動しません。一つ一つの言葉が良心をついてくる作品です。いい本とは読み終わったあとに良心が癒されるものだと思います。※著者があとがきで同時テロのことに言及していたので調べてみたら、まだご存命なんですね。(2010年5月30日現在)
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.43
(5pt)

不朽の名作

この本を読むのに遅すぎることはありません。むしろ年を取ってから読むことをおすすめします。なんの情報も入れなく読むのがいいですね。読む前には、よくあるお涙頂戴モノだろうと思ってましたが、違いました。いや泣きますが、これはそんな読者を見下した小説じゃありません。感動させようとして書いたのでは感動しません。一つ一つの言葉が良心をついてくる作品です。いい本とは読み終わったあとに良心が癒されるものだと思います。※著者があとがきで同時テロのことに言及していたので調べてみたら、まだご存命なんですね。(2010年5月30日現在)
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.42
(4pt)

想像した以上に良かった

私が子供の頃に、映画が上映されていますが、残念ながら映画は見ていません。
映画になったことや、森村誠一があまりにも有名であることなどから、逆に私自身がこの小説を避けていた嫌いがあります。
今回たまたま本屋で手にとって読んでみたのですが、「意外に良かった」というのが率直なところです。
理由は2点。
・登場人物同士が絡み合う背景(若干、「無理やりじゃないか」と感じる部分もありましたが)
・タイトルの「人間の証明」が、一人ではなく色々な人物に関わってくること
この小説が書かれてから相当な年月が経っていますので、現代のミステリーに慣れた人には「物足りない」と感じられるかもしれません。
私も多少の物足りなさを感じました。
しかし、その物足りなさ以上の読後感を抱かせる作品だと思います。
悪魔の飽食 新版―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (角川文庫 も 3-11) こちらもオススメ
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.41
(4pt)

想像した以上に良かった

私が子供の頃に、映画が上映されていますが、残念ながら映画は見ていません。
映画になったことや、森村誠一があまりにも有名であることなどから、逆に私自身がこの小説を避けていた嫌いがあります。
今回たまたま本屋で手にとって読んでみたのですが、「意外に良かった」というのが率直なところです。
理由は2点。
・登場人物同士が絡み合う背景(若干、「無理やりじゃないか」と感じる部分もありましたが)
・タイトルの「人間の証明」が、一人ではなく色々な人物に関わってくること
この小説が書かれてから相当な年月が経っていますので、現代のミステリーに慣れた人には「物足りない」と感じられるかもしれません。
私も多少の物足りなさを感じました。
しかし、その物足りなさ以上の読後感を抱かせる作品だと思います。
悪魔の飽食 新版―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (角川文庫 も 3-11) こちらもオススメ
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.40
(3pt)

時間と国境と親子の思慕を超えて

非常にネームバリューの高い本作品。何度も映像化されているとの事も有り、手に取った。
作品としては非常に秀逸だと思いました。
ハーフの黒人青年、世間に怨みを抱く刑事、ボンボンの青年とその彼女、
高名な評論家である女性、NY市警の刑事、スラム街の老人、美しく妖艶な人妻、
その妻の浮気を疑う旦那、浮気相手である大企業のエリート重役、
山里にて静かに暮らす老婆
と、主要人物だけを挙げても一癖も二癖もありそうなバックグラウンドを持つ
彼らが織りなす複雑な人間関係、犯罪、策略、そこに生じる思慕と憎悪の情、
これらを全て綺麗に物語として纏め上げ紡いだ作者の手腕は見事と言うしか無いです。
そして最後の方で明かされる、一見関わりが無いと思われた人物達も実は深い因縁で
繋がっていたというオチは、読了後(少々ご都合主義と感じたが)エンタテインメント作品
としてスカッと満足感の得られる感想を持てました。
但し、圧倒的な迫力というか、ワクワク感が無かったので3点ですかね。。
凄い良い作品だと思うのですが、当初は「圧倒的スケールで送る時空と国境を超えた衝撃の人間ドラマ!」
的なコピーに象徴される作品だと思っていたので、(事実、回りの評価もそんな感じでした。)そこまでは
スケール感もワクワク感も無いかな、と。。(恐らく、中ダルミというか、スローなテンポで進む
中盤の為、そのように感じてしまったのかも知れません。)
もっと「重厚で暗く鬱蒼とした闇を描く気が滅入ってしまうようなジトジト作品」的な感じで
ハリを振り切ってしまった作品にしてしまえば、また感想が変わったかもしれません。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.39
(3pt)

時間と国境と親子の思慕を超えて

非常にネームバリューの高い本作品。何度も映像化されているとの事も有り、手に取った。
作品としては非常に秀逸だと思いました。
ハーフの黒人青年、世間に怨みを抱く刑事、ボンボンの青年とその彼女、
高名な評論家である女性、NY市警の刑事、スラム街の老人、美しく妖艶な人妻、
その妻の浮気を疑う旦那、浮気相手である大企業のエリート重役、
山里にて静かに暮らす老婆
と、主要人物だけを挙げても一癖も二癖もありそうなバックグラウンドを持つ
彼らが織りなす複雑な人間関係、犯罪、策略、そこに生じる思慕と憎悪の情、
これらを全て綺麗に物語として纏め上げ紡いだ作者の手腕は見事と言うしか無いです。
そして最後の方で明かされる、一見関わりが無いと思われた人物達も実は深い因縁で
繋がっていたというオチは、読了後(少々ご都合主義と感じたが)エンタテインメント作品
としてスカッと満足感の得られる感想を持てました。
但し、圧倒的な迫力というか、ワクワク感が無かったので3点ですかね。。
凄い良い作品だと思うのですが、当初は「圧倒的スケールで送る時空と国境を超えた衝撃の人間ドラマ!」
的なコピーに象徴される作品だと思っていたので、(事実、回りの評価もそんな感じでした。)そこまでは
スケール感もワクワク感も無いかな、と。。(恐らく、中ダルミというか、スローなテンポで進む
中盤の為、そのように感じてしまったのかも知れません。)
もっと「重厚で暗く鬱蒼とした闇を描く気が滅入ってしまうようなジトジト作品」的な感じで
ハリを振り切ってしまった作品にしてしまえば、また感想が変わったかもしれません。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.38
(5pt)

昭和の獣性

私がこの小説の映画化作品を見たのは小学生、あまり子供に見せたくないと言った母でしたが私は話に引き込まれていきました。
小説を読んだのは中学生の頃。
いまだ昭和の当時、この小説の中の人物の犯した罪をやりきれず、胸がかきむしられる、そんな感覚が私の中にさえありました。
純粋に母を求めた薄幸な青年の気持ちを痛いほど感じながら。
平成になってから見たドラマはなんと薄っぺらい、平成の世にはもう失われてしまったのか、あの小説や映画の中に漂っていた、誰の背中にもずっしりの乗っていたはずのあの重さは・・・と唖然としたものです。
己の過去が露になる事を怖れて息子の命をもみ消した母と、母への思いをこめた詩集を手に、母に殺害された息子。
事件の因縁が、人間の深い愛を浮かび上がらせます。
もうこの感覚は今の世の中ではじかに感じることが出来なくなったのでしょうか。
映画の中にも外にもあったはずの、あの当たり前の愛情と憎悪がこんなにも濃く、獣性すら感じさせてしまうようになったとは・・・。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.37
(5pt)

昭和の獣性

私がこの小説の映画化作品を見たのは小学生、あまり子供に見せたくないと言った母でしたが私は話に引き込まれていきました。
小説を読んだのは中学生の頃。
いまだ昭和の当時、この小説の中の人物の犯した罪をやりきれず、胸がかきむしられる、そんな感覚が私の中にさえありました。
純粋に母を求めた薄幸な青年の気持ちを痛いほど感じながら。
平成になってから見たドラマはなんと薄っぺらい、平成の世にはもう失われてしまったのか、あの小説や映画の中に漂っていた、誰の背中にもずっしりの乗っていたはずのあの重さは・・・と唖然としたものです。
己の過去が露になる事を怖れて息子の命をもみ消した母と、母への思いをこめた詩集を手に、母に殺害された息子。
事件の因縁が、人間の深い愛を浮かび上がらせます。
もうこの感覚は今の世の中ではじかに感じることが出来なくなったのでしょうか。
映画の中にも外にもあったはずの、あの当たり前の愛情と憎悪がこんなにも濃く、獣性すら感じさせてしまうようになったとは・・・。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.36
(5pt)

観てから読むか、読んでから観るか?

1977年、本作が上梓され、まもなく角川映画のブロックバスターの担い手として
連日、ジョー山中氏の主題歌とともにCMがオンエアーされた事を思い出します。
確かに、当時も角川映画への毀誉褒貶は色々取り沙汰されはしました。
しかし、今までのエンタメにはないパワーは感じてましたね。
私にとって本作は、文庫本それも推理小説というジャンルを初めて手に取った
一冊でした。
物語は1人の黒人青年が、東京のホテルで謎の死を遂げるところから始まります。
それを発端にジグソーパズルのように複数の場所で事件や人間模様が交錯します。
前半は少々消化不良な展開もありましたが、やはり“霧積”のくだりは
情緒豊かに、森村氏のペンも冴えて来るのがわかります。
スカイラウンジのあるホテルでの殺人事件と鄙びた山間の温泉宿のコントラストが
見事に物語に余韻をのこします。
登場人物ひとりひとりの過去と人としての証・・・。
巻を覆うころには、不思議とそれぞれの人間模様が違和感なく受け入れられました。
雄渾な筆致でしたね。
漢字の特に固有名詞に英語のルビがふられているのも
当時、まぶしく思った記憶があります。
何年かに一度必ず読みたくなる一冊です。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.35
(5pt)

観てから読むか、読んでから観るか?

1977年、本作が上梓され、まもなく角川映画のブロックバスターの担い手として
連日、ジョー山中氏の主題歌とともにCMがオンエアーされた事を思い出します。
確かに、当時も角川映画への毀誉褒貶は色々取り沙汰されはしました。
しかし、今までのエンタメにはないパワーは感じてましたね。
私にとって本作は、文庫本それも推理小説というジャンルを初めて手に取った
一冊でした。
物語は1人の黒人青年が、東京のホテルで謎の死を遂げるところから始まります。
それを発端にジグソーパズルのように複数の場所で事件や人間模様が交錯します。
前半は少々消化不良な展開もありましたが、やはり“霧積”のくだりは
情緒豊かに、森村氏のペンも冴えて来るのがわかります。
スカイラウンジのあるホテルでの殺人事件と鄙びた山間の温泉宿の
コントラストが見事に物語に余韻をのこします。
登場人物ひとりひとりの過去と人としての証・・・。
巻を覆うころには、不思議とそれぞれの人間模様が違和感なく
受け入れられました。雄渾な筆致でしたね。
漢字の特に固有名詞に英語のルビがふられているのも
当時、まぶしく思った記憶があります。
何年かに一度必ず読みたくなる一冊です。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.34
(5pt)

32年振りに再読して

角川映画第2弾として、昼夜TVスポットで宣伝されていた頃、
中学生ながらこの書を読んでいた。
今改めて精読すると、やはり小説としての面白さに満ちている。
心理描写、旅先での感傷等、作者の初期作品にある
「反社会的なセンチメンタリズム」に彩られ、現代では日本の状況と
なってしまったニューヨーク・ハーレムの哀感などは
独りよがりのハードボイルドには無い、作者の力量が感じられる。
ただ、評価した上で改めて感じたことがある。
まず、松本清張との相似点。単純比較はできないが、「砂の器」
「ゼロの焦点」とは物語の枠組みが似ている。
また、棟据のイメージがどうにもつかみどころがない。
映画の松田優作でも、TVの林隆三、竹之内豊でもない、
なにか粗暴な狼のようなところが話の面白さの中に入り込んでいない。
でも、再読に値する小説であることは保証する。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.33
(5pt)

32年振りに再読して

角川映画第2弾として、昼夜TVスポットで宣伝されていた頃、
中学生ながらこの書を読んでいた。
今改めて精読すると、やはり小説としての面白さに満ちている。
心理描写、旅先での感傷等、作者の初期作品にある
「反社会的なセンチメンタリズム」に彩られ、現代では日本の状況と
なってしまったニューヨーク・ハーレムの哀感などは
独りよがりのハードボイルドには無い、作者の力量が感じられる。
ただ、評価した上で改めて感じたことがある。
まず、松本清張との相似点。単純比較はできないが、「砂の器」
「ゼロの焦点」とは物語の枠組みが似ている。
また、棟据のイメージがどうにもつかみどころがない。
映画の松田優作でも、TVの林隆三、竹之内豊でもない、
なにか粗暴な狼のようなところが話の面白さの中に入り込んでいない。
でも、再読に値する小説であることは保証する。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.32
(5pt)

感激しました。

私が若いころは横溝正史氏の小説に入り込んでました。その横で,従姉妹が森村誠一氏の小説を読んでたわけですが。そのころは全然関心がなく,今になって「人間の証明」を手に取りました。読んでみて,数十年前が舞台であるにもかかわらず,新鮮な感覚にひたり,そして吸い込まれるように小説の中に入っていきました。人間描写も鋭く,共感する面も多々ありました。人間の性,,でしょうか。人の一番恥ずかしい人間性を中心になって描写している点は今もなお感銘できるところではないでしょうか。数十年前であろうと,数万年前であろうと,「人間の証明」で書かれてる「人間」は今もなお存在し,そんな人間がいる事に苦悩する人もいるわけですから。実際事件にもなってます。
人間性を軸に,母と子、家族,男女の性……この小説というこの枠で膨大な内容を書かれてる事自体に脱帽です。そして日本だけではなく,アメリカにも及ぶこの小説にまたまたインパクトを感じてました。
久しぶりに感動のひたった本の一つです。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198