人間の証明

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評判

人間の証明の評価:

4.51/5点 レビュー 90件。 B ランク

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平均点4.51pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全111件 61〜80 4/6ページ
No.51
(5pt)

文学と映像の融和

文学と映像の融和への挑戦。今では当たり前だが当時は斬新であった。当時の角川氏が、いかに先見の明があったかを端的に示すあとがきに感激した。大衆を仕掛けに嵌める男の力技、色気、閃きというものはこういうものなのだ。日本がバブルに突入しようとしていた輝いていた時代の話。帽子、熊、詩集、と謎解きのアイテム、点と点が線につながり、事件解決に導かれる。印象的な帽子の形をしたホテルとは、かつてのホテルニュージャパンを想定していたのだろう。今はもうない。今、その面影を求めるのであればニューオータニだろう。裏の紀尾井ホール側に小さな公園があるのを思い出し、イメージに近いなと想像した。当時、大人はまだ戦争の記憶を引きずっていた。戦争の苦しみを忘れるために、経済成長の延長線上に幸福があると信じていた。そういう時代はもう終わった。最後、各々の登場人物は、過去を思い出しながら人としての良心を取り戻す。殺される2人の外国人。一人は母親に殺され、もう一人はニューヨークで理不尽に殺される。ただ、2人が人生の幕引きを自分で悟りながら相手を恨むでもなく死んでいく描写に、この小説の斬新さがあったのだろう。この時代の人たちは自分の気持ちに素直だ。シラを切ってもウソはつかない。インターネットの情報の薄さに慣れきった今の若い人にこそ読んでもらいたい。文化を切り開く人間の想いと情熱。多くの人に愛された小説は、軽快な中にも骨太の精神が宿っている。文化は作り手のみならず、読み手も一緒に育てていくものだ。今でも充分に耐えうる読んで楽しい一流のエンターテイメントである。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.50
(5pt)

文学と映像の融和

文学と映像の融和への挑戦。今では当たり前だが当時は斬新であった。当時の角川氏が、いかに先見の明があったかを端的に示すあとがきに感激した。大衆を仕掛けに嵌める男の力技、色気、閃きというものはこういうものなのだ。日本がバブルに突入しようとしていた輝いていた時代の話。帽子、熊、詩集、と謎解きのアイテム、点と点が線につながり、事件解決に導かれる。印象的な帽子の形をしたホテルとは、かつてのホテルニュージャパンを想定していたのだろう。今はもうない。今、その面影を求めるのであればニューオータニだろう。裏の紀尾井ホール側に小さな公園があるのを思い出し、イメージに近いなと想像した。当時、大人はまだ戦争の記憶を引きずっていた。戦争の苦しみを忘れるために、経済成長の延長線上に幸福があると信じていた。そういう時代はもう終わった。最後、各々の登場人物は、過去を思い出しながら人としての良心を取り戻す。殺される2人の外国人。一人は母親に殺され、もう一人はニューヨークで理不尽に殺される。ただ、2人が人生の幕引きを自分で悟りながら相手を恨むでもなく死んでいく描写に、この小説の斬新さがあったのだろう。この時代の人たちは自分の気持ちに素直だ。シラを切ってもウソはつかない。インターネットの情報の薄さに慣れきった今の若い人にこそ読んでもらいたい。文化を切り開く人間の想いと情熱。多くの人に愛された小説は、軽快な中にも骨太の精神が宿っている。文化は作り手のみならず、読み手も一緒に育てていくものだ。今でも充分に耐えうる読んで楽しい一流のエンターテイメントである。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.49
(5pt)

心に残るストーリーです

ストーリー展開に引き込まれました。
人と人のつながりを考えさせられ、切なさも残るストーリーでしたが良かったです。
これをきっかけに森村作品をいくつかまとめ買いしてしまいました。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.48
(5pt)

心に残るストーリーです

ストーリー展開に引き込まれました。
人と人のつながりを考えさせられ、切なさも残るストーリーでしたが良かったです。
これをきっかけに森村作品をいくつかまとめ買いしてしまいました。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.47
(5pt)

良かったです


母子の愛情、人の欲望、主人公の過去等、見どころはたくさんあります

最後にそれらがパズルのピースがはまるように話が繋がっていく様はすばらしいの一言です。

ストーリーは基本的に静かに進んでいくのでしんみりと読みたい方にオススメです。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.46
(5pt)

良かったです


母子の愛情、人の欲望、主人公の過去等、見どころはたくさんあります

最後にそれらがパズルのピースがはまるように話が繋がっていく様はすばらしいの一言です。

ストーリーは基本的に静かに進んでいくのでしんみりと読みたい方にオススメです。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.45
(4pt)

色褪せたボロボロの文庫本に

 角川文庫というひとつのブランドが昔あり、読んだ。こどもにとっては非常に分厚い内容であったが、沖縄問題からニューヨークと場面展開が広がり、かなりかっこいい小説であった。推理小説のような展開もまたよし。その後、映画を見る。なかなかよくできている。           小説としての完成度の高さがあり、想像や跳びこまれた運転手の言い草など、映画では表せない細かい描写がある。映画の原作本をよく事が多くなったが、いかに映画は時間の制約があるため止むをえないが、端折ってストーリーを展開させるという感じが否めない。小説の手法、読み方もなんとなくこの本から学んだように思う。子供は童話や漫画から影響を受け、おとぎ話で話が展開することを楽しんでいたが、初めて現実の社会は面白いと感じさせてくれた。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.44
(4pt)

色褪せたボロボロの文庫本に

 角川文庫というひとつのブランドが昔あり、読んだ。こどもにとっては非常に分厚い内容であったが、沖縄問題からニューヨークと場面展開が広がり、かなりかっこいい小説であった。推理小説のような展開もまたよし。その後、映画を見る。なかなかよくできている。           小説としての完成度の高さがあり、想像や跳びこまれた運転手の言い草など、映画では表せない細かい描写がある。映画の原作本をよく事が多くなったが、いかに映画は時間の制約があるため止むをえないが、端折ってストーリーを展開させるという感じが否めない。小説の手法、読み方もなんとなくこの本から学んだように思う。子供は童話や漫画から影響を受け、おとぎ話で話が展開することを楽しんでいたが、初めて現実の社会は面白いと感じさせてくれた。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.43
(5pt)

すばらしい作品

1970年代の小説なので、いろいろ今とは違う。けれどこの時代の小説やサスペンスって本当にレベルが高かったのでは?と思わせる作品。
まだ戦争や貧困の記憶がいろいろな人に残っている時代だからだろうか。
意味の解らないものではなく、情緒も心の深淵もつたわるが、それを比較的ドライな筆調で進めていくのが、森村誠一のいいところだと思う。
今まで読んできた小説の多くが、くどいけれど、伝わってくるものは少ない作品が多かったことに気づかされた。
テーマも良い。素晴らしい作品だった。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.42
(5pt)

すばらしい作品

1970年代の小説なので、いろいろ今とは違う。けれどこの時代の小説やサスペンスって本当にレベルが高かったのでは?と思わせる作品。
まだ戦争や貧困の記憶がいろいろな人に残っている時代だからだろうか。
意味の解らないものではなく、情緒も心の深淵もつたわるが、それを比較的ドライな筆調で進めていくのが、森村誠一のいいところだと思う。
今まで読んできた小説の多くが、くどいけれど、伝わってくるものは少ない作品が多かったことに気づかされた。
テーマも良い。素晴らしい作品だった。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.41
(5pt)

不朽の名作

この本を読むのに遅すぎることはありません。むしろ年を取ってから読むことをおすすめします。なんの情報も入れなく読むのがいいですね。読む前には、よくあるお涙頂戴モノだろうと思ってましたが、違いました。いや泣きますが、これはそんな読者を見下した小説じゃありません。感動させようとして書いたのでは感動しません。一つ一つの言葉が良心をついてくる作品です。いい本とは読み終わったあとに良心が癒されるものだと思います。※著者があとがきで同時テロのことに言及していたので調べてみたら、まだご存命なんですね。(2010年5月30日現在)
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.40
(5pt)

不朽の名作

この本を読むのに遅すぎることはありません。むしろ年を取ってから読むことをおすすめします。なんの情報も入れなく読むのがいいですね。読む前には、よくあるお涙頂戴モノだろうと思ってましたが、違いました。いや泣きますが、これはそんな読者を見下した小説じゃありません。感動させようとして書いたのでは感動しません。一つ一つの言葉が良心をついてくる作品です。いい本とは読み終わったあとに良心が癒されるものだと思います。※著者があとがきで同時テロのことに言及していたので調べてみたら、まだご存命なんですね。(2010年5月30日現在)
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.39
(4pt)

想像した以上に良かった

私が子供の頃に、映画が上映されていますが、残念ながら映画は見ていません。
映画になったことや、森村誠一があまりにも有名であることなどから、逆に私自身がこの小説を避けていた嫌いがあります。
今回たまたま本屋で手にとって読んでみたのですが、「意外に良かった」というのが率直なところです。
理由は2点。
・登場人物同士が絡み合う背景(若干、「無理やりじゃないか」と感じる部分もありましたが)
・タイトルの「人間の証明」が、一人ではなく色々な人物に関わってくること
この小説が書かれてから相当な年月が経っていますので、現代のミステリーに慣れた人には「物足りない」と感じられるかもしれません。
私も多少の物足りなさを感じました。
しかし、その物足りなさ以上の読後感を抱かせる作品だと思います。
悪魔の飽食 新版―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (角川文庫 も 3-11) こちらもオススメ
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.38
(4pt)

想像した以上に良かった

私が子供の頃に、映画が上映されていますが、残念ながら映画は見ていません。
映画になったことや、森村誠一があまりにも有名であることなどから、逆に私自身がこの小説を避けていた嫌いがあります。
今回たまたま本屋で手にとって読んでみたのですが、「意外に良かった」というのが率直なところです。
理由は2点。
・登場人物同士が絡み合う背景(若干、「無理やりじゃないか」と感じる部分もありましたが)
・タイトルの「人間の証明」が、一人ではなく色々な人物に関わってくること
この小説が書かれてから相当な年月が経っていますので、現代のミステリーに慣れた人には「物足りない」と感じられるかもしれません。
私も多少の物足りなさを感じました。
しかし、その物足りなさ以上の読後感を抱かせる作品だと思います。
悪魔の飽食 新版―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (角川文庫 も 3-11) こちらもオススメ
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.37
(5pt)

昭和の獣性

私がこの小説の映画化作品を見たのは小学生、あまり子供に見せたくないと言った母でしたが私は話に引き込まれていきました。
小説を読んだのは中学生の頃。
いまだ昭和の当時、この小説の中の人物の犯した罪をやりきれず、胸がかきむしられる、そんな感覚が私の中にさえありました。
純粋に母を求めた薄幸な青年の気持ちを痛いほど感じながら。
平成になってから見たドラマはなんと薄っぺらい、平成の世にはもう失われてしまったのか、あの小説や映画の中に漂っていた、誰の背中にもずっしりの乗っていたはずのあの重さは・・・と唖然としたものです。
己の過去が露になる事を怖れて息子の命をもみ消した母と、母への思いをこめた詩集を手に、母に殺害された息子。
事件の因縁が、人間の深い愛を浮かび上がらせます。
もうこの感覚は今の世の中ではじかに感じることが出来なくなったのでしょうか。
映画の中にも外にもあったはずの、あの当たり前の愛情と憎悪がこんなにも濃く、獣性すら感じさせてしまうようになったとは・・・。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.36
(5pt)

昭和の獣性

私がこの小説の映画化作品を見たのは小学生、あまり子供に見せたくないと言った母でしたが私は話に引き込まれていきました。
小説を読んだのは中学生の頃。
いまだ昭和の当時、この小説の中の人物の犯した罪をやりきれず、胸がかきむしられる、そんな感覚が私の中にさえありました。
純粋に母を求めた薄幸な青年の気持ちを痛いほど感じながら。
平成になってから見たドラマはなんと薄っぺらい、平成の世にはもう失われてしまったのか、あの小説や映画の中に漂っていた、誰の背中にもずっしりの乗っていたはずのあの重さは・・・と唖然としたものです。
己の過去が露になる事を怖れて息子の命をもみ消した母と、母への思いをこめた詩集を手に、母に殺害された息子。
事件の因縁が、人間の深い愛を浮かび上がらせます。
もうこの感覚は今の世の中ではじかに感じることが出来なくなったのでしょうか。
映画の中にも外にもあったはずの、あの当たり前の愛情と憎悪がこんなにも濃く、獣性すら感じさせてしまうようになったとは・・・。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.35
(5pt)

観てから読むか、読んでから観るか?

1977年、本作が上梓され、まもなく角川映画のブロックバスターの担い手として
連日、ジョー山中氏の主題歌とともにCMがオンエアーされた事を思い出します。
確かに、当時も角川映画への毀誉褒貶は色々取り沙汰されはしました。
しかし、今までのエンタメにはないパワーは感じてましたね。
私にとって本作は、文庫本それも推理小説というジャンルを初めて手に取った
一冊でした。
物語は1人の黒人青年が、東京のホテルで謎の死を遂げるところから始まります。
それを発端にジグソーパズルのように複数の場所で事件や人間模様が交錯します。
前半は少々消化不良な展開もありましたが、やはり“霧積”のくだりは
情緒豊かに、森村氏のペンも冴えて来るのがわかります。
スカイラウンジのあるホテルでの殺人事件と鄙びた山間の温泉宿のコントラストが
見事に物語に余韻をのこします。
登場人物ひとりひとりの過去と人としての証・・・。
巻を覆うころには、不思議とそれぞれの人間模様が違和感なく受け入れられました。
雄渾な筆致でしたね。
漢字の特に固有名詞に英語のルビがふられているのも
当時、まぶしく思った記憶があります。
何年かに一度必ず読みたくなる一冊です。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.34
(5pt)

観てから読むか、読んでから観るか?

1977年、本作が上梓され、まもなく角川映画のブロックバスターの担い手として
連日、ジョー山中氏の主題歌とともにCMがオンエアーされた事を思い出します。
確かに、当時も角川映画への毀誉褒貶は色々取り沙汰されはしました。
しかし、今までのエンタメにはないパワーは感じてましたね。
私にとって本作は、文庫本それも推理小説というジャンルを初めて手に取った
一冊でした。
物語は1人の黒人青年が、東京のホテルで謎の死を遂げるところから始まります。
それを発端にジグソーパズルのように複数の場所で事件や人間模様が交錯します。
前半は少々消化不良な展開もありましたが、やはり“霧積”のくだりは
情緒豊かに、森村氏のペンも冴えて来るのがわかります。
スカイラウンジのあるホテルでの殺人事件と鄙びた山間の温泉宿の
コントラストが見事に物語に余韻をのこします。
登場人物ひとりひとりの過去と人としての証・・・。
巻を覆うころには、不思議とそれぞれの人間模様が違和感なく
受け入れられました。雄渾な筆致でしたね。
漢字の特に固有名詞に英語のルビがふられているのも
当時、まぶしく思った記憶があります。
何年かに一度必ず読みたくなる一冊です。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600
No.33
(5pt)

32年振りに再読して

角川映画第2弾として、昼夜TVスポットで宣伝されていた頃、
中学生ながらこの書を読んでいた。
今改めて精読すると、やはり小説としての面白さに満ちている。
心理描写、旅先での感傷等、作者の初期作品にある
「反社会的なセンチメンタリズム」に彩られ、現代では日本の状況と
なってしまったニューヨーク・ハーレムの哀感などは
独りよがりのハードボイルドには無い、作者の力量が感じられる。
ただ、評価した上で改めて感じたことがある。
まず、松本清張との相似点。単純比較はできないが、「砂の器」
「ゼロの焦点」とは物語の枠組みが似ている。
また、棟据のイメージがどうにもつかみどころがない。
映画の松田優作でも、TVの林隆三、竹之内豊でもない、
なにか粗暴な狼のようなところが話の面白さの中に入り込んでいない。
でも、再読に値する小説であることは保証する。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.32
(5pt)

32年振りに再読して

角川映画第2弾として、昼夜TVスポットで宣伝されていた頃、
中学生ながらこの書を読んでいた。
今改めて精読すると、やはり小説としての面白さに満ちている。
心理描写、旅先での感傷等、作者の初期作品にある
「反社会的なセンチメンタリズム」に彩られ、現代では日本の状況と
なってしまったニューヨーク・ハーレムの哀感などは
独りよがりのハードボイルドには無い、作者の力量が感じられる。
ただ、評価した上で改めて感じたことがある。
まず、松本清張との相似点。単純比較はできないが、「砂の器」
「ゼロの焦点」とは物語の枠組みが似ている。
また、棟据のイメージがどうにもつかみどころがない。
映画の松田優作でも、TVの林隆三、竹之内豊でもない、
なにか粗暴な狼のようなところが話の面白さの中に入り込んでいない。
でも、再読に値する小説であることは保証する。
人間の証明 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 人間の証明 (角川文庫)より
4041753600