悪魔はいつもそこに

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8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

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No.1
(8pt)

暴力と狂信。アメリカの暗い底流が見える

54歳でデビューした遅咲き作家の長編第1作。60年代のアメリカ中西部を舞台に、環境に翻弄される青年と暴力と狂信に支配された人々の出口のない日々を容赦なく描いたノワールである。
狂信的な父親に支配されて少年期を過ごしたアーヴィンの成長を中心に、彼を取り巻く碌でもない人々の奇行、蛮行を積み重ね、60年代アメリカのどうしようもなさ、今に続いている暴力と狂信の底流が暴かれる。人間はどこまで愚かで、悪魔的になれるのかを否応なく突きつけられる。決して読後感の良い作品ではないが、長くインパクトを残す作品である。
好悪がはっきり分かれる作品で、ノワール愛好家にしかオススメできない。

iisan
927253Y1