森は知っている

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森は知っているの評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

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No.1
(7pt)

ダークヒーロー・鷹野一彦の作られ方

産業スパイ・鷹野一彦シリーズの第二作だが、「太陽は動かない」で華々しく登場したダークヒーロー・鷹野一彦が誕生するプロセスのお話、つまり三部作のスタートと言える作品である。
沖縄の離島の高校三年生・鷹野一彦は友人にも恵まれた高校生活を送る、一見普通の高校生だが、実はある産業スパイ会社からスタッフとして養成されている孤児だった。学校生活と並行して実技訓練を受けており、18歳になった時点でスタッフとして生きていくか否かの決断をすることになっていた。最後の実技訓練ともいうべき仕事は国際水メジャー企業の日本進出を巡る案件で、先輩と組んで動いていた鷹野は裏切りに合い命の危険にさらされたのだった…。
鷹野が所属する産業スパイ組織・AN通信は身寄りのない子供を長期にわたって訓練して育てているという、なかなか漫画チックな設定なのだが、それを感じさせないリアリティがある。特に前半、鷹野の高校生生活の部分は青春ロードノベルの趣があり、鷹野の過酷な過去との対比で共感を呼ぶ。後半、産業スパイ活動の部分では権謀術策とアクションが華やかで、よくできたコンゲームを楽しめる。
本作だけでは面白さが半減とまでは言えないが、シリーズ全体を読む方がより楽しめることは間違いない。

iisan
927253Y1