お姉ちゃんは高校二年までしか生きなかった。

新宿へいってしまった真ちゃん、いつのまにか大人びてきたテツ、そして、高校受験をひかえ、ゆれるさゆき。

フライ級・4回戦。対戦中のボクサーが突然相次いで倒れ死亡した。

元政府機関の腕利き謀報員だった加賀哲は、“裏切り者”として組織を追われ、ある都市で高級レストラン・クラブの経営者に納っていた。

ミセス・ポリファックスは、ひょんなことでCIAに採用されてしまったおばちゃまスパイ。

最後の木版浮世絵師といわれた光線画家・小林清親の波瀾に充ちた半生と江戸から明治に移りかわる風俗、庶民の生きざまをあざやかに描いた第百回直木賞受賞の長篇。

内政外交の両面で新井白石は難題に挑んでいく。綱吉時代に乱れた経済立て直しのための通貨改革、朝鮮使節との交渉。

連也斎・十兵衛・宗冬・友矩らの鮮やかな生死。奔放な発想とゆるぎない筆致で迫まる奥深い人間のドラマ。

美人で独身、バイタリティあふれるしのぶセンセと子供達が2人の刑事と一緒に大阪を舞台に大活躍!明るくユーモラスでちょっと切ない物語―。

酒に酔って妻に暴力をふるう夫を、同居の義父が殺害した。

また一人、奇妙な傷を負った死体が発見された。

海軍次官補ブレット・ルイスは、いずれは政界に出て、大統領になろうという野心をもっている。

京都・桃山城近くのマンションで二十三歳の独身OLの毒殺死体が見つかった。

ドジな三流夕刊紙の記者の可能克郎は、終電に乗り遅れて、深夜サウナにもぐりこんだ。

智之がなつえの可愛がっていたオウムを殺害。仲のよい恋人同士の間に何が…。

明治7年、時は文明開化真っ盛り。往来には義経袴に革靴の女の後を、大礼服に山高帽の男が続く。

星霜移り明治16年。ガス燈けぶる銀座の片隅で絵草紙屋を営む傍ら、出獄人保護所の善行に身を投じるか弱き乙女ふたり。

上野発青森行き寝台特急「ゆうづる3号」車中で起きた殺人、しかし容疑者は同時刻遠くはなれた「鳥海」の寝台にいた。

21時発の「ひかり291号」。これに乗ると、その日のうちに帰り着けることから、シンデレラエクスプレスと呼ばれている―。

名コンビ活躍の連作短篇集。

現ナマを掴め!保険機構の盲点をつく鮮やかな天才詐欺師の手口。書下し長編ピカレスク・ロマン。

風に向かい、悪に挑む女…。インテリア・デザイナーとして独り立ちした鹿島美有。

俺は“キツネ”。元ヤクザだ。

自殺した若い娘砂上彩子の遺書には、死を誘う歌としてジャーナリズムを賑わせる「天国は遠すぎる」の歌詞が記されていた。

日美子は友人の片桐朱美から相性占いを頼まれた。

一流デパート勤務のやさしい夫、健やかな2人の子供、土地付きの家と、「物」に恵まれた30代半ばの中谷汀子は、なぜか「心」の不安・焦燥にさいなまれている。

「庭は、寝がえりをうって、背をむけた。…庭にまで馬鹿にされるのは、いい気分ではない」(「風」)。

第1の笛は天から、第2の笛は鉄路の闇のかなたから、第3の笛は輝く陽光の下で…。

赤かぶ検事こと柊茂の自宅に泥棒が入った。盗まれたのはかみさんの安物指輪ひとつ。

絶大な人気を誇る「赤かぶ検事シリーズ」。

ミステリ専門書店を経営するアニーは、地元劇団のリハーサル中に起きた本物の殺人事件に巻き込まれてしまった。

IT(イット)とは何なのか?ITはITとしか呼びようがない。それほど巨きく、不可思議だ。

IT(イット)とは何なのか?ITはITとしか呼びようがない。それほど巨きく、不可思議だ。

八月の月曜の晩、わが家でひとり過ごしていたところ、出張中のはずの夫スティーヴンが突然帰宅してきた。

ベルリンの壁が崩壊した日、取り残されたスパイたちの運命は?歓喜と憎悪の交錯するベルリンに巨大な陰謀が渦巻く…。

「姉を、助けて」新進作家霞田志郎は、ファンの女子高生水沢美智子に、失踪した姉圭子の捜索を依頼された。

日下刑事の妹京子が因島からの帰路、何者かに船から突き落とされた。

死体の額に刻まれた×印、紀勢本線新宮駅近くでOL原口ユキが殺害された。