私はマドレーヌ。犬語が話せるめずらしい猫で、柴犬の玄三郎さんとは夫婦なの。

俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。

自身の身代わりとなった親友・セリヌンティウスを救うため、3日で故郷と首都を往復しなければならないメロス。

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。

このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。

大正15年の年の瀬、12月25日の午前1時過ぎ、陸軍省軍務局の少佐・竹田耕三のもとに、待ちに待った男子が誕生した。

武器はチェロ。 潜入先は音楽教室。

万城目学の最新作にして、大傑作！！！ 琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。

天下は豊臣から徳川へ。度重なる不運の末、あえなく伊賀を追い出され、京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。

大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。

平和の裏に隠された真実とは。

探偵作家と外交官。若き二人が友となり……斬新な発想で描く波瀾万丈の物語。

おまえを主人公にしてやろうか!これこそ、万城目学がずっと描きたかった物語―。

人間の血を吸うなんて、ありえないーー！　吸血鬼一族・嵐野家のひとり娘でありながら普通の高校生として暮らす弓子だったが、17歳の誕生日を間近に控えたある朝、得体の知れない物体に出くわす。

京都が生んだ、やさしい奇跡。

このことは誰も知らない―四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。

万城目ワールド、 ついに海を越えて世界へ! 梵天、梵地、梵人(三つ子)。

あのとき、 もっと話せていたら あの人を殺めずに、すんだのかな。 まだ引き返せる。

〈あらすじ〉 　首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。

老朽化した猿山団地には、管理人がおらず、 誰が住んでいるのか、 何人住んでいるのかもわからない始末。

ピュア度100％！ ハートフル青春小説 いみじ！ 新入生、部活つくったってよ 県立菅原高校の入学式当日、同じクラスになった平尾安以加から「平安時代に興味ない？」と牧原栞は声をかけられた。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

伊坂幸太郎デビュー25周年に贈る、「幸せ」な短編集！ 【パズル】 悩みを抱えた「僕」は、マッチングアプリでしか出会えない「名探偵」に依頼する。

奇妙な依頼の数々に、彼らはついつい「推理」をしてしまう……。 殺し屋が日常の謎を解く異色のミステリー短編集。

なんか、怖い話ない？ 異界が覗き、怪異の似合う古い街。 男たちが喫茶店に集ってすること、とはーー。

烏賊川市の有力企業社長・小峰三郎が鵜飼探偵事務所にやってきた。

その死体は信長――密室殺人事件に巻き込まれた私は、うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。

この町には、死者を蘇生(そせい)させる秘術があるんだよ。

小学校卒業以降初めて、東京の居酒屋で再会した同級生三人。

付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、どこにも居場所がないいじめられっ子、いつも謝ってばかりの頼りない上司……。

「天から与えられた才能はどこへ消えた？」 舞台はヴィクトリア朝京都。

全国各地の酒場の片隅でふと語られる、ちょっと不思議で不穏な話。

ミステリ・ランキング常連の注目作家による、新境地連作ミステリ。 地獄は始まる。

「人生最悪の日ですか？」 街角で黒猫に訊かれたら、 それは不思議な図書館への招待ーー 結婚式を目前にして恋人に振られた千紗は、同時に仕事も住む場所もなくして不幸のどん底にいた。