事件を操る指揮者(コンダクター)は誰だ! ? 二つの事件が結びついたとき、衝撃の真実が浮かび上がる! 本書読了後には、目次を読み返して戴きたいし、このカバーもじっくりと眺めてみて欲しい。

子どもを自宅に置き去りにした母親が保護責任者遺棄罪で有罪判決を受けた。

函館・赤レンガ倉庫群近くの海で発見された水死体。水産会社を経営する一ノ瀬祐二だった。

菊山事件―妹をレイプした男を刺殺したとして起訴された矢代昌宣は、警察での自供を翻し、終始無実を訴え続けながら、控訴審中に獄死した。

新人作家・鳥海昌夫へ処女作の見本を届けるため、笹谷美緒は札幌を訪れた。

北海道釧館(くしだて)のホテルで起きた殺人事件。殺されたのは有名な精神科医・隈本洋二郎。

十和田湖畔に立つ乙女像の近くで、若い女性の死体が発見された。被害者は大学院生の田中春菜。

衆議院議員で平成新党代表の桃沢康明が中野のマンションで撲殺され、その直後、エレベーターから走り去る“幻の女”が目撃された。

推理作家の荒木とともに向かった信州・穂高の別荘で、編集者の笹谷美緒は、荒木の妻の絞殺死体を発見する。

友人の藤堂純に会うため京都へ向かうとき、美緒は純の叔母・熊谷由季子を見かけた。

一人息子を育てながら九年間の受験勉強を経て弁護士になった村地佐和子はミスばかり犯し、前途に悲観的になっていた。

南紀白浜で女性が毒殺された。被害者はT・Hという人物からの手紙を所持していた。

横浜の港の見える丘公園で、エリート社員・久保木が絞殺された。

鳥取砂丘で殺人事件が発生。被害者は文芸編集者・笹谷美緒の女子大時代の友人だった。

女児誘拐殺人の罪に問われ、懲役十五年の刑を受けた柏木喬は刑を終え出所後、“私は殺していない!”というホームページを立ち上げ、冤罪を主張。

九州肥後市で、市長選候補者の大曽根英隆が毒殺された、遺跡群に建設予定の大レジャーランド推進派と対立していた彼は、手帳に邪馬台国に関する奇妙なメモを残していた。

愛する息子と妻をシンナー中毒の通り魔に殺された新聞記者の小坂宏樹、我が子を殺めながら無罪判決を受けた平沼香織。

黒江壮が、婚約者笹谷美緒を連れて山口県萩市に帰郷した。

笹谷美緒が宿泊する壱岐のペンションで、男性客三人組のうち一人が殺害され、一人が姿を消した。

東京に住む男の大学生が熱病に冒され、やがて国際伝染病に指定された致死率70パーセントのエボラ出血熱の真性患者と判明する。

文芸編集者・笹谷美緒に、覆面作家・飛鳥彰から柿本人麻呂をめぐる鼎談メンバーの指名が。

夫・耕一と別居中の泉恵理は、交際している藤波鉄郎から結婚を迫られていた。

新潟県・出雲崎で「ヤヒコニ イッテ ウラ」という言葉を遺し、一人の女が殺された。

有馬安正は死体となって発見され、その首は、岩手県江刺市を流れる人首川で発見された。

製薬会社社長・倉上秀代が、田圃に脱輪した車のトランクから遺体となって発見された。