千里眼
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
千里眼の評価:
6.67/10点 レビュー 3件。 C ランク
千里眼の総合評価:
8.20/10点 レビュー 69件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ヒロインはとても魅力的だし、550ページを超える分量をガッチリ支えるプロットの内に、中だるみさせないだけの質量ともに揃ったエピソードを詰め込んでいる。脇役達にもシッカリ厚みがあるし、ディティールもそれなりにできてる。終盤でのサスペンスの盛り上げ方なんかもスゴい。上等な娯楽小説たる資質をいくつも備えている。
が、やつがれは本書を読み進めるのに大変な苦痛を覚えた。
なぜなら、本書のタイトルにしてバックボーンたる千里眼がニセ科学によって構築されているから。
具体例を示そう。
ヒロイン美由紀がカウセリング対象の生活になんらかのストレス原があると考えてそれを探るくだりがある。そして発見された原因がすごい。
「アナタの家の周辺には高圧電線がある。それが発する電磁波こそ諸悪の根源だったのです」
ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー
萎えた。がっくり萎えた。
いっそオカルトならよかった。美由紀が他者の心理を読めるのは、インドの山奥で修行して悟りを開いたから、とか、守護霊のご先祖様が耳打ちしてくれるから、とかなんとか…。その一点のお約束さえ受け入れれば物語は成り立つ。そのお約束にかっこいー呪文だとかそんななんらかの魅力的な雰囲気があればなおヨシだね。
だが、よりによってニセ科学なのだ。
ニセ科学だからことあるごとに「コレは科学です」とウソ理屈を並べ、そのウソによって千里眼のリアリティはゴリゴリ失われ続ける。これはツラい。そんなツラいシロモノなのにいちおー読み終えることができたんだから、本書の娯楽小説としての資質がいかに高いかがうかがえる、とすら言えるね。
やつがれ個人に関しては★ひとつかがんばっても二つってとこだが、ウソリクツが気になんない方なら充分★五つ分楽しめるはずだ。よって間を取って★三つ。
星占いより血液型だろ、というそんなアナタならゼヒ。