破線のマリス

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初版刊行(参考)
種別
長編
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5,500回
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8
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73
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あらすじ

2000年06月30日 破線のマリス (講談社文庫)

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?事故か、他殺か、一本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。(「BOOK」データベースより)

評判

破線のマリスの評価:

7.00/10点 レビュー 3件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

破線のマリスの総合評価:

7.24/10点 レビュー 49件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.46
(4pt)

ぞっとする

不快感が伴う作品です。何がそうさせるのかわかりませんが。
マスコミの過熱に伴う被害は今やみなが知っています。
その「種あかし」でしょうか。
作り出された映像に「事実」を見てしまう、見ようとしてしまうことの恐ろしさ。
クライアントである私達視聴者はきっとだまされたがっているのでしょう。
ラストにもう少し救いがあってもよいのではないかと思ってしまいました。
最初に読んだのは、かなり前で「この展開には無理があるのでは?」
と思った箇所も、今こうして読み返してみると「あり」に思えるのがぞっとします。
野沢氏は先を先を見てらしたのでしょうか。
早すぎる死を改めて惜しまずにはいれません
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.45
(5pt)

ニュースを鵜呑みにしてはいけない。

主人公・遠藤瑶子は首都テレビの看板ニュース番組「ナイン・トゥ・テン」の映像編集者。

映像を切り貼りし、視聴者に先入観を与えるような、虚実曖昧だけど刺激的なニュースを作っている。

郵政省の官民癒着の内部告発とされる持込みのテープを、編集して番組で流した所から始まる、

一人の郵政官僚の転落と、同時に遠藤自身にも降りかかる災厄。

絶望的なラストに凹まされます。

結末を知ってて読んでも、ボタンが掛け違うようにずれていくストーリーに背筋が寒くなる感じ。

映像ひとつで世論を動かしたり、人を破滅させたりが簡単に出来ると思うと、すごく怖いし、

マスメディアの言う事を鵜呑みにして、踊らされるのは本当にバカみたいだし格好悪いなって思う。

でも世論ってそういうものなんだよなー。

メディアに流されずにいろんな情報を吟味して、きちんと自分で考えることの出来る大人が増えるといいなという思いを込めて、たくさんの人に読んでほしい作品です。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.44
(5pt)

メディア論の入門書としても

第43回江戸川乱歩賞受賞作。
実は先に映画を見てしまった。
そこそこの出来だったのだがいくつか納得できないところがあって
おそらくそれを原作は解決してくれるだろうと。
あたり。
監督官庁にけんかを売れるような骨のあるテレビ局はないよね。
だから被害者には一介の市井の人を当てるとより報道による人権の侵害を効果的に描けるのではと思ったのだけど。
考えてみたらそれじゃこの作品が成立しないや。
テレビの裏側 報道の裏側 そして監督官庁との力関係。
(だってテレビが免許事業で郵政の許認可が必要だってことも知らない人結構いるもんね)
こうしたことってやっぱりこの作品の加害者と被害者の組み合わせじゃないとでてこない。
放送法や免許の更新についてもやさしくかつ流れをそこなわないように説明してくれていてそれもマル。
5W1H FOR WHOM FOR WHAT の くだりなんかは
そのままぼくらの日常のどんな事柄の分析にも使えそうだし。
今はやりの『負け犬の遠吠え』を思わせるような主人公の描写もいい。
留守電のランプに孤独からの救いを求めるところなんかね。
被害者と加害者がめまぐるしく(はちょっとオーバーかな)入れ替わって
そこではじめて知る感覚に愕然とするあたりもいいし。
何よりテンポのある文体だから読みやすい。
さりげなくはじめの方の局内の情景描写なんかもさすがに内情を知っている人だなあと。
純粋なミステリーとしてはどうかな というところもあるけれど。
メディア論って避けて通れないし、だったら最高の入門書のひとつとしてこいつをお勧めしたいな。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.43
(5pt)

サスペンスの衣を着せた自らの毒

中盤から読むのを止めることができなくなり一気に読んだ、というか読まされた。この話しの主題は、テレビとかメディアに対する批判であり視聴者への警告ということになるのだろう。確かに読後のニュース番組に対する見方はちょっと変わった。私は、主人公の心理描写に驚いた。現実と幻想が入り混じった感覚というのは、それを文字にするのは難しいし、普通しようと思わない。それを見事にやっている作者の感覚の鋭さはすごい。それだけの感受性を持っているがゆえに自らの命を絶つということになったのだろうと想像する。自分が温めてきた毒をサスペンスの衣を着せて吐き出した感じさえする。
破線のマリス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 破線のマリス (講談社文庫)より
4062649071
No.42
(4pt)

ぞっとする

不快感が伴う作品です。何がそうさせるのかわかりませんが。
マスコミの過熱に伴う被害は今やみなが知っています。
その「種あかし」でしょうか。
作り出された映像に「事実」を見てしまう、見ようとしてしまうことの恐ろしさ。
クライアントである私達視聴者はきっとだまされたがっているのでしょう。
ラストにもう少し救いがあってもよいのではないかと思ってしまいました。
最初に読んだのは、かなり前で「この展開には無理があるのでは?」
と思った箇所も、今こうして読み返してみると「あり」に思えるのがぞっとします。
野沢氏は先を先を見てらしたのでしょうか。
早すぎる死を改めて惜しまずにはいれません
破線のマリス Amazon書評・レビュー: 破線のマリスより
4062088630

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