紅葉坂殺人事件
- アリバイ (477)
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津村作品ならなんでも良い、という評価ではありません。本作の『紅葉坂殺人事件』は、アリバイ崩しの点でも、殺人の実行においても物足りなかったわけで、レビューを書くほどの作品ではないのかもしれません。 ただ、4回に亘って出版社を変えながら再発売を繰り返している作品も珍しいので、そのあたりをまず記します。最初は、1985年4月に栄光出版社からエイコー・ノベルズとして出版された後、1987年9月には講談社文庫として、1999年1月には勁文社からケイブンシャ文庫として、2003年6月ワンツーマガジン社よりポケット・ノベルスとして出版されたわれで、このように題名を変えずに4つの出版社から発売されるということは、一定の部数が見込まれるからでしょう。 粗筋は書かれていますので省略します。ミステリーですからネタばれには注意して書きます。今回もまたルポライターの浦上伸介の推理によるアリバイ崩しがメイン・テーマですが、全編を覆っている社会派小説の色合いが濃いため、ワクワク感が乏しかったですね。 特に「犯人」の動機と殺された貿易会社社長の過去との接点を描くため、かなりのページが割かれています。その接点といいますか、被害者と加害者の関係性に不自然さがあるため、長編本格ミステリーという定義はどうかな、と思います。横浜の紅葉坂が登場します。彼の作品は、必ず横浜、神奈川が絡んできますので、横浜在住の人には興味を惹く展開が毎作のように出てきます。 文章に力はありますし、最後まで読ませる力量は津村秀介の持ち味です。人間の悲しみや業といった人間描写の巧さは、長らく津村秀介自身が週刊誌のルポライターをしていたからに他なりません。 | ||||
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