怪奇小説という題名の怪奇小説

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種別
長編
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あらすじ

1980年01月01日 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1980年) (集英社文庫)

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評判

怪奇小説という題名の怪奇小説の評価:

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怪奇小説という題名の怪奇小説の総合評価:

8.00/10点 レビュー 8件。

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.8
(3pt)

なんと言っていいやら、奇っ怪な異色作

この作家さんを読むのは「なめくじ長屋」に続いてまだ2作目です。1929年(昭和4年)生まれで、編集者や作家として2001年まで活躍されたそうで、かなりのベテラン作家さんなのですね。アイデア、構成、文章どれをとってもとてもうまいと思います。

話は、締め切りに追い立てられている作家が、少しもアイデアがわかず書けなくて、海外無名作家の作品を適当に日本にプロットを移していわば盗作しようとするところから始まります。その作品の内容、自分が書いた文章、自分の日常の行動、それらが区切りなく続けて書かれるので、どこからが創作でどこからが実際にあったことなのか、混沌として不思議な酩酊感をおぼえます。
作中に挿入されるジョン・スタインベックの「蛇」という小説は実在するもので、これが丸々全部入っているのですが、こんなのアリか?とか、雰囲気作りのためか?とかページ数稼ぎじゃないかとかいろんな考えが頭を横切るのですが(苦笑)これも読者の混乱を誘うためのものなのかも。またこの作品がかなり薄気味悪いもので、蛇嫌いの人はダメかもしれません。

その後、死んだはずの従姉妹にそっくりの女性を見かけて、その正体を探る話がメインになり、このあたりはミステリかサスペンス的な展開になっていきます。ネタばれするのであまり書けませんが、最後まで読み終わってみれば、ミステリでもホラーでもなく、むしろ「マタンゴ」や「怪奇○○人間」のような特撮映画、または香山滋の怪奇、伝奇、探検小説のような荒唐無稽な作品に近いような気がします。1980年作なので、世間でもまだウルトラ・シリーズとかそのあたりのドラマや映画の名残があったためかもしれません。

あとがきで道尾秀介氏が、自分が作家への道をめざすに当たって運命的な出会いになった作品と絶賛されています。かといって道尾氏と作風が似ているわけではありませんが。
個性的で奇怪な作品ですが、個人的にはそこまでのものかなあ・・というのが正直な感想です。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1980年) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1980年) (集英社文庫)より
B000J8B1MY
No.7
(3pt)

なんと言っていいやら、奇っ怪な異色作

この作家さんを読むのは「なめくじ長屋」に続いてまだ2作目です。1929年(昭和4年)生まれで、編集者や作家として2001年まで活躍されたそうで、かなりのベテラン作家さんなのですね。アイデア、構成、文章どれをとってもとてもうまいと思います。

話は、締め切りに追い立てられている作家が、少しもアイデアがわかず書けなくて、海外無名作家の作品を適当に日本にプロットを移していわば盗作しようとするところから始まります。その作品の内容、自分が書いた文章、自分の日常の行動、それらが区切りなく続けて書かれるので、どこからが創作でどこからが実際にあったことなのか、混沌として不思議な酩酊感をおぼえます。
作中に挿入されるジョン・スタインベックの「蛇」という小説は実在するもので、これが丸々全部入っているのですが、こんなのアリか?とか、雰囲気作りのためか?とかページ数稼ぎじゃないかとかいろんな考えが頭を横切るのですが(苦笑)これも読者の混乱を誘うためのものなのかも。またこの作品がかなり薄気味悪いもので、蛇嫌いの人はダメかもしれません。

その後、死んだはずの従姉妹にそっくりの女性を見かけて、その正体を探る話がメインになり、このあたりはミステリかサスペンス的な展開になっていきます。ネタばれするのであまり書けませんが、最後まで読み終わってみれば、ミステリでもホラーでもなく、むしろ「マタンゴ」や「怪奇○○人間」のような特撮映画、または香山滋の怪奇、伝奇、探検小説のような荒唐無稽な作品に近いような気がします。1980年作なので、世間でもまだウルトラ・シリーズとかそのあたりのドラマや映画の名残があったためかもしれません。

あとがきで道尾秀介氏が、自分が作家への道をめざすに当たって運命的な出会いになった作品と絶賛されています。かといって道尾氏と作風が似ているわけではありませんが。
個性的で奇怪な作品ですが、個人的にはそこまでのものかなあ・・というのが正直な感想です。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1979年) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1979年)より
B000J8F1YI
No.6
(3pt)

なんと言っていいやら、奇っ怪な異色作

この作家さんを読むのは「なめくじ長屋」に続いてまだ2作目です。1929年(昭和4年)生まれで、編集者や作家として2001年まで活躍されたそうで、かなりのベテラン作家さんなのですね。アイデア、構成、文章どれをとってもとてもうまいと思います。

話は、締め切りに追い立てられている作家が、少しもアイデアがわかず書けなくて、海外無名作家の作品を適当に日本にプロットを移していわば盗作しようとするところから始まります。その作品の内容、自分が書いた文章、自分の日常の行動、それらが区切りなく続けて書かれるので、どこからが創作でどこからが実際にあったことなのか、混沌として不思議な酩酊感をおぼえます。
作中に挿入されるジョン・スタインベックの「蛇」という小説は実在するもので、これが丸々全部入っているのですが、こんなのアリか?とか、雰囲気作りのためか?とかページ数稼ぎじゃないかとかいろんな考えが頭を横切るのですが(苦笑)これも読者の混乱を誘うためのものなのかも。またこの作品がかなり薄気味悪いもので、蛇嫌いの人はダメかもしれません。

その後、死んだはずの従姉妹にそっくりの女性を見かけて、その正体を探る話がメインになり、このあたりはミステリかサスペンス的な展開になっていきます。ネタばれするのであまり書けませんが、最後まで読み終わってみれば、ミステリでもホラーでもなく、むしろ「マタンゴ」や「怪奇○○人間」のような特撮映画、または香山滋の怪奇、伝奇、探検小説のような荒唐無稽な作品に近いような気がします。1980年作なので、世間でもまだウルトラ・シリーズとかそのあたりのドラマや映画の名残があったためかもしれません。

あとがきで道尾秀介氏が、自分が作家への道をめざすに当たって運命的な出会いになった作品と絶賛されています。かといって道尾氏と作風が似ているわけではありませんが。
個性的で奇怪な作品ですが、個人的にはそこまでのものかなあ・・というのが正直な感想です。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1975年) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1975年)より
B000J98NUQ
No.5
(4pt)

脱出不可能な迷宮

「私」は、長編怪奇小説を依頼された小説家。だが筆が進まない。
思いあぐねた挙げ句、マーク・ルーキンズという日本では無名の作家のホラー小説“The Purple Stranger”(未翻訳)を、舞台を日本に置き換える形で盗作することを決意する。そのまま引き写すのは気が引けるので、自分の幼少期の不思議な記憶も織り交ぜつつ。

自分の記憶を掘り起こすために思い出の場所を散策した「私」は、30年前に死んだ従姉そっくりの女を見かける。「私」はその女性の正体を調べようとするが、その過程で次々と奇妙な出来事が起こり、だんだんと深みにはまっていく。何よりも不気味なのは、自分にふりかかる出来事と“The Purple Stranger”の内容が妙に符合することだ。現実と虚構が交錯し、混沌の中に迷い込んでしまった「私」の運命やいかに・・・

荒唐無稽な展開に思えるが、その実、周到に計算されていて、巧妙な伏線が張られている。人間にとって一番恐ろしいのは、理解していたつもりが全く理解できていなかったという事実に気づくこと。つまりは、自分の信じていた世界が音を立てて崩れていくこと。怪奇幻想という迷路から脱出するための唯一の光は理性であるが、実はそのライトが全然当てにならない紛い物であったとしたら・・・? 終盤に登場する地下迷宮。あれは本当は、人間の頭の中にあるのだ。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1980年) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1980年) (集英社文庫)より
B000J8B1MY
No.4
(4pt)

脱出不可能な迷宮

「私」は、長編怪奇小説を依頼された小説家。だが筆が進まない。
思いあぐねた挙げ句、マーク・ルーキンズという日本では無名の作家のホラー小説“The Purple Stranger”(未翻訳)を、舞台を日本に置き換える形で盗作することを決意する。そのまま引き写すのは気が引けるので、自分の幼少期の不思議な記憶も織り交ぜつつ。

自分の記憶を掘り起こすために思い出の場所を散策した「私」は、30年前に死んだ従姉そっくりの女を見かける。「私」はその女性の正体を調べようとするが、その過程で次々と奇妙な出来事が起こり、だんだんと深みにはまっていく。何よりも不気味なのは、自分にふりかかる出来事と“The Purple Stranger”の内容が妙に符合することだ。現実と虚構が交錯し、混沌の中に迷い込んでしまった「私」の運命やいかに・・・

荒唐無稽な展開に思えるが、その実、周到に計算されていて、巧妙な伏線が張られている。人間にとって一番恐ろしいのは、理解していたつもりが全く理解できていなかったという事実に気づくこと。つまりは、自分の信じていた世界が音を立てて崩れていくこと。怪奇幻想という迷路から脱出するための唯一の光は理性であるが、実はそのライトが全然当てにならない紛い物であったとしたら・・・? 終盤に登場する地下迷宮。あれは本当は、人間の頭の中にあるのだ。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1979年) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1979年)より
B000J8F1YI

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