ロブスター
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あらすじ
フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。ここはオーストラリアでも「デッドエンド」と呼ばれる地帯。この先の鉱山で、元引きこもりの日本人労働者や、海外の政治犯が強制労働に従事させられているという疑惑を聞きつけて、記事を書いて一山当てようと潜入取材に乗り込んだのだ。金がない寿美佳のスポンサーとなったのは、夫の研究者・クセナキス博士がここに閉じ込められていると訴える博士の夫人だった。博士を救い出すという任務も帯びながら、命からがら苛酷な砂漠を越え現地にたどり着いた寿美佳だったが、そこで出会った博士をはじめとする3人の労働者が語ったのは、寿美佳が全く思いもよらない背景だった……。(「BOOK」データベースより)
外部リンク
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評判
ロブスターの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
ロブスターの総合評価:
7.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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これは、著者の守備範囲ではあるが、決した作品が多いわけではないSFジャンルに属する。
それも、近未来ディストピアSFである。
舞台はオーストラリアの砂漠の中で、鉱山から捨てられたボタ山に希土類が含まれていることが分かり、それを再度掘り出すプラントが稼働している。
そのプラントにアメリカ出身の博士が幽閉されており、妻は彼の帰還を望んでいるということで、日本人女性の駆け出しジャーナリストが連れ帰ることを任務としてプラントに潜入する。
温暖化が加速し、気温は60℃の世界である。
日本は没落して久しい。
幽閉されているはずの、プラントのオペレーターたちは、なぜか変わり者ばかりだが、ここが居心地よく、自分の意志でここにとどまっている。博士もしかり。
そして、砂漠で蛇を釣って、それを餌にしてサソリを釣る。そのサソリを焼いて食べるのだ。
味がロブスターに似ているという。
まあ、そんな未来のディストピアが描かれているのだが、篠田節子らしい描写力で迫ってくるところが、本作の読みどころ。
ただ、トランプを彷彿させるアメリカの福音主義の大統領は任期が1期だけで終わったとされている。トランプ再選前に出版されているのだから、そう思ったのも無理はないのだけれど、そこだけはちょっと「あれっ?」と感じてしまったw