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あらすじ
新聞記者 vs. 医大理事。一歩もひかぬ、二人の女。思いは同じ――後に続く女性のために。だからこそ、互いの人生を懸けて激突する。ある医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている――衝撃的な「噂」を耳にした新聞記者の檜葉菊乃は独自の調査を始め、理事の神林晴海に目をつける。巧みに追及を躱す神林だが、突破口はそこにしかないと考え、檜葉は何度となく攻め立てる。男性優位の社会で、共に無数の理不尽に直面してきた二人。それでも敵対せざるをえない彼女たちの闘いの行方は……。『土漠の花』『香港警察東京分室』『半暮刻』話題作、問題作を絶えず放つ著者が挑む、社会にはびこる差別の根源。(「BOOK」データベースより)
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評判
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対決の総合評価:
8.00/10点 レビュー 12件。
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現実でも数年前に明らかになった、医大入試の女子一律減点問題に端を発し、そのネタを追う女性記者と、その問題を知りつつ隠蔽しようとする大学理事の女性の対決という構図。
一方は、男女不平等を問う記事を取り上げようとしている新聞社でありながら、記者たちに潜在的に染み付いている女性蔑視やセクハラまがいの言葉の応酬のなかで、もう一方は、ほとんどが医師である大学の理事会で、事務局上がりである理事の女性に対して、医師たちから発せられるセクハラ、モラハラ、パワハラの言葉など主人公2人はそれぞれがそれぞれの立場で女性というだけで降りかかる理不尽さと戦っている。
単なる勧善懲悪ではなく、現実的で、どのキャラクターの言い分にも一理あるように読み取れる(もちろんセクハラ、パワハラの下りではない)
ドラマもほぼ原作通りであったが、脚本で付け加えられたシーンもあり、説得力が増した。俳優陣の熱演で、ドラマとしても秀逸だったと思う。
北教授はドラマの方がもっと強かで呆れるが、原作は現実ならそうするだろうという態度だ。記事にしても、とてもリアルな結末。
正義は人によって変わってくるし、自分のやることが正しいと信じている人を変えることは容易ではない(これはドラマの中のセリフだった)が、読後に、生きて行くうえで指標を示されたような気持ちになった。