女王ジェーン・グレイは九度死ぬ ~時戻りを繰り返す少女と騎士の物語~
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ジェーン・グレイの母方が王家の血筋というのは知っていましたが、父方があのエリザベス・ウッドウィルと最初の結婚で生まれた息子の末裔、という事実を提示してくれたのが実によかったです。 エリザベス・ウッドウィルはランカスター派の騎士だった夫を戦で殺された後、敵対するヨーク家のエドワード4世と結婚しました。いわば夫の敵と結婚し、息子を儲け、その子を亡くすことで夫の家を滅ぼし、いわば仇を討つという結果になったのは、日本の豊臣家の淀殿や武田家の諏訪御寮人にも似ています。 しかしこの相関図には2つ問題があります。ヘンリー7世の王女マーガレット・チューダーとスコットランド女王メアリー1世の間には、ジェームズ5世がいます。頁のスペースからして、入れることはできたはずなのですが。もう一つはエリザベス・ウッドヴィルとジョン・グレイが結婚し、その間に生まれた息子がトマス・グレイなのに、この相関図ではジョンだけの息子という表示になっています。さらにトマスの息子がトマス、その子がヘンリー、孫がジェーンという繋がりになり、こちらの頁のスペースからすると十分に表示できるものです。 作品も実によく考えられ、文章力も高く、迫力あるものですが、転生を繰り返しても救いが訪れないばかりなのは辛いです。物語の展開や結末のためには必要な7回の転生と、そのたびの残酷な結末ではありますが、最後の転生の物語が一番素晴らしいものでした。この物語のおかげで、それまでのきつい転生物語も少しだけ、ですが、きつさが緩まったようでもありました。それだけにこの最後の物語にもっと重点をおき、頁数も増やしてくれても良かったのではないか、と思います。 | ||||
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ジェーン・グレイの名を知ったのは、以前、「怖い絵」という本を読んだ(見た)時です。英国史上初の女王、ただし在位期間はわずかに9日間。15才で即位し、すぐに追われ、その半年後には殺された。そんな彼女の、死して戻りて……な、タイムリープ&ループもの。 毎度、過去リープの記憶を持っているので、試行錯誤も色々と。アレでも駄目、コレでも駄目。ヘンリー八世の子ども達による争いの狭間で、必死に生きようとするジェーン。ループごとに中心的にかかわるキャラの変わるところが、面白かったです。 | ||||
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タイムループのヒストリカルロマン。でも読み終わってもスカッとしないし、オチも令和の時代には、あまりぱっとしない。 | ||||
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16歳で処刑台の露と消えた女王ジェーン・グレイ。黄死しては9歳の自分にタイムリープ。苦しみ抜いて死んでは過去の自分に戻り死から逃れようと足掻くを9度も繰り返せば精神を正常に保つことは困難です。でもジェーン・グレイのそばにはいつも彼女に忠誠を誓うハロルドの存在があって、命懸けでジェーンを死の運命から救おうとします。 ハロルドの騎士道精神、政争に翻弄されるジェーン・グレイ、歴史上の人物や事件をちりばめながら、義経伝説のような読者の期待に応える見事な解釈。 この作家さんの前作も面白かったですが、今作も史実よりも魅力あふれる稗史です。 | ||||
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