メリー・ウィドウの航海
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私立探偵ナイジェルは恋人クレアとともにギリシアの島々を巡る豪華客船の旅に出たが同乗者には富裕な美貌の未亡人メリッサとその妹で神経衰弱を患う元教師アイアンシー、古典文学者ジェレミー、精神分析の真似をする少女プリムローズ、生意気な双子の兄妹ピーターとフェリス、陽気で快活な航海長ニッキ、おしゃべりで詮索好きの中年男アイヴァ等クセのある人物達がいた。そしてある夜、船上のプールで一人の死体が浮かび、さらにある人物が行方不明となってしまう。ナイジェルは警察の代理として捜査を開始し船がアテネに着くまでの解決を試みる。 学生時代に読んだ時はかなり面白かったと記憶していたので期待して再読した。基本トリックも覚えていたので今回は伏線の張られ方等に注意しながら読んだのだが、前半は退屈で難儀した。男女関係の軽薄な話題が多く人物描写や会話も浅薄である。ナイジェルも自分の知性を誇示するような気取りが多くうんざりさせられた。事件が起こる後半からは緊迫感が出て来るがそれでも寄り道が多く忍耐を要した。 事件の全体像は再読でも斬新さがあり伏線も十分に張られており謎解きの面では優れているが、解決までの説明がまわりくどい。犯人に対する罠もお粗末である。また動機や犯人側から考えてみるとこの状況でここまでやるかといったような不自然さがありあまり納得できない。 | ||||
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エーゲ海クルーズ船上での入り組んだ愛憎を丹念に描き、緊張が頂点に達した末に起こる巧妙な殺人劇の顛末。 ニコラス・ブレイクならではの見事な人物描写とギリシャの島々や航海の精妙な風景描写が味わえ、クリスティの某作品を想わせる大胆不敵なメイントリックが素晴らしく決まった本格ミステリの手本のような作品。 伏線の妙にはマニアックなミステリ読者ほど読後、膝を叩きたくなるのではないか。 1959年という本格ミステリ不遇の時代に発表された傑作。 | ||||
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桂冠詩人C.D.ルイスがN.ブレイク名義で書いたストレンジウエィズものの本格ミステリ。彼は詩人としてのルイスとミステリ作家としてのブレイクを完全に区別しており、そのせいでブレイク名義で書く時は本格ミステリに徹する。その姿勢は微笑ましいものがある。 本作は、ギリシャ周遊観光船を舞台に、一癖も二癖もある人物が揃った船上で殺人が起こるというもの。あまりに本格ミステリ的設定が整えられていて驚く程だが、肝心の謎解きは残念ながら今一つ。が、人物や風景の描写力にそつがある筈もなく、作者の筆のままに読み進めれば読者も地中海の旅が楽しめる。 豪華観光船での船旅を味わいながら、昔ながらの本格ミステリの味も楽しめる優雅な作品。 | ||||
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著者の持ちキャラ、ナイジェル・ストレンジウェイズの探偵譚。 ギリシャ周遊の客船の中での殺人と女性の失踪、と舞台は最高なのですが、ミステリとしてはちょっと弱いかも。でも、船上での生活、観光地の風景がいきいきと描かれていて、そんなことを忘れさせてくれます。 | ||||
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