目黒の狂女: 中村雅楽探偵全集3
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種別
長編
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評判
目黒の狂女: 中村雅楽探偵全集3の評価:
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目黒の狂女: 中村雅楽探偵全集3の総合評価:
8.67/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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という訳でまたも歌舞伎界での身辺雑事やちょっとした問題を雅楽が推理して解決するのが主の短篇23篇が収録されている短篇集。一篇一篇に含蓄があり、滋味溢れる雅楽の世界を満喫できます。
前の短篇集でも書き込みましたが、個人的に伝統や風格、世襲が尊ばれる様な世界はあまり好きではないのですが、行間から昭和の余裕の様な物が立ち上がってきて、ほんの少し体験した昭和の雰囲気を追体験できる様でそこが嬉しかったです(日影丈吉の作品にも同じ様な感覚を覚えます)。
収録作も殆どに(私の記憶が正しければ)殺人等殺伐とした事件が起きないのも後味が良くて好感度大です。解説で松井氏が「(優れた小説と多くの観客を惹きつける演劇)双方とも大きくいえば、人間とは何なのかという根本的問いかけをドラマチックに説き明かすことで人の魂を揺さぶるのではないか」と書いてらっしゃる様に、人の存在の根源に触れる所は歌舞伎もミステリも一緒かもしれないと思いました。そこがこのシリーズ最大に醍醐味であり成功だとも感じました。
中に一篇テイの名作「時の娘」風の歴史推理があって、この短篇集で個人的に一番面白かったのも付け加えておきます。☆の数は「グリーン車の子供」より若干インパクトに欠けるという事で。といってもつまらない訳では毛頭なく読んで絶対損の無い短篇集でした。
歌舞伎の世界だけでも謎が溢れていてミステリが書ける事を証明した高雅な名シリーズ第三弾。機会があったら是非。