パニック・裸の王様

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種別
長編
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あらすじ

1960年06月28日 パニック・裸の王様 (新潮文庫)

とつじょ大繁殖して野に街にあふれでたネズミの大群がまき起す大恐慌を描く「パニック」。打算と偽善と虚栄に満ちた社会でほとんど圧殺されかかっている幼い生命の救出を描く芥川賞受賞作「裸の王様」。ほかに「巨人と玩具」「流亡記」。工業社会において人間の自律性をすべて咬み砕きつつ進む巨大なメカニズムが内蔵する物理的エネルギーのものすごさを、恐れと驚嘆と感動とで語る。(「BOOK」データベースより)

評判

パニック・裸の王様の評価:

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パニック・裸の王様の総合評価:

9.12/10点 レビュー 34件。

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No.34
(5pt)

裸の王様

子どもの体臭の表現など、五感をフルに使ったような文章に圧倒される。
絵画教室の講師である主人公は、何よりも生徒たちの「子どもらしさ」に心を配る。

岩崎武雄氏の著書の
「小学生はよく意見を発表するが、その意見は先生や世間の大人たちの意見そのままであり、こういう小学生は長ずるに及んでも、他人の考えを「知る」ことで満足し「考える」ことをしなくなる恐れがある」という部分を思い出す。

自由にのびのびと子どもたちの感性を育てたい― そんな主人公は、大人社会の欺瞞を暴き出す。最後のシーンに拍手を贈った。
パニック・裸の王様 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パニック・裸の王様 (新潮文庫)より
4101128014
No.33
(5pt)

裸の王様

子どもの体臭の表現など、五感をフルに使ったような文章に圧倒される。
絵画教室の講師である主人公は、何よりも生徒たちの「子どもらしさ」に心を配る。

岩崎武雄氏の著書の
「小学生はよく意見を発表するが、その意見は先生や世間の大人たちの意見そのままであり、こういう小学生は長ずるに及んでも、他人の考えを「知る」ことで満足し「考える」ことをしなくなる恐れがある」という部分を思い出す。

自由にのびのびと子どもたちの感性を育てたい― そんな主人公は、大人社会の欺瞞を暴き出す。最後のシーンに拍手を贈った。
パニック・裸の王様 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パニック・裸の王様 (1960年) (新潮文庫)より
B000JAPHTK
No.32
(5pt)

裸の王様

子どもの体臭の表現など、五感をフルに使ったような文章に圧倒される。
絵画教室の講師である主人公は、何よりも生徒たちの「子どもらしさ」に心を配る。

岩崎武雄氏の著書の
「小学生はよく意見を発表するが、その意見は先生や世間の大人たちの意見そのままであり、こういう小学生は長ずるに及んでも、他人の考えを「知る」ことで満足し「考える」ことをしなくなる恐れがある」という部分を思い出す。

自由にのびのびと子どもたちの感性を育てたい― そんな主人公は、大人社会の欺瞞を暴き出す。最後のシーンに拍手を贈った。
パニック・裸の王様(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パニック・裸の王様(新潮文庫)より
B01CSBIG5E
No.31
(5pt)

4篇とも文句なくおもしろい 若い才能が噴出している

〇 あの有名作家の人気の短篇4篇で、どれも面白くてついつい惹き込まれ、ひと息に読んでしまった、となれば議論の余地なく5星だ。

〇 収録4篇の発表時期は、著者が27歳になった昭和32年の8月、10月、12月、それから昭和34年1月。読者はここに若い才能のさかんな噴出を目撃することができる。

〇 美点をあげると、テンポのよい文章、よく計算された物語構成、過度に文学的すぎないが十分に魅力的な比喩と形容、作者の主張を真っ向から提示してみせる正直さ潔さ、などである。とりわけ「パニック」におけるネズミの増殖、「巨人と玩具」におけるキャラメルの販売不調、「裸の王様」における少年の抑圧など、物語前半でエネルギーがしずかに少しずつ蓄積されていくのだが、その抗いようのない推進力と不穏な緊迫感が見事ですっかり魅了された。

〇 不満があるとすれば、貯めこまれたエネルギーの圧力が頂点に達して起きる爆発がわたしが期待したほどの大爆発ではなかったということである。わずかではあるが、うん?これくらいで終わりにしてしまうの?という感じが残った。もうひとつ告白すると、「裸の王様」の最後のだいじな場面で、それまで太郎の絵に不満と批判を繰り返していた児童画審査員たちが太郎の父親が誰かを知ったとたんに恐れ入ってしまうのだが、なぜ彼らが恐れ入ったのかその理由が何度読んでもわからなかった。何かを読み落としているのかもしれない。

〇 もうひとつ。これは不満ということではないのだが、この4篇にある種の既視感を覚えたことも言っておきたい。つまり、だれも見たことのないモノを創り出した作品ではなくて、取り上げられたことのある素材を巧みに使って著者なりの表現を創ったというタイプの作品だ、ということである。もっと簡単に言えば、大傑作ではないけれど十分に傑作だ、ということである。
パニック・裸の王様(新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パニック・裸の王様(新潮文庫)より
B01CSBIG5E
No.30
(5pt)

4篇とも文句なくおもしろい 若い才能が噴出している

〇 あの有名作家の人気の短篇4篇で、どれも面白くてついつい惹き込まれ、ひと息に読んでしまった、となれば議論の余地なく5星だ。

〇 収録4篇の発表時期は、著者が27歳になった昭和32年の8月、10月、12月、それから昭和34年1月。読者はここに若い才能のさかんな噴出を目撃することができる。

〇 美点をあげると、テンポのよい文章、よく計算された物語構成、過度に文学的すぎないが十分に魅力的な比喩と形容、作者の主張を真っ向から提示してみせる正直さ潔さ、などである。とりわけ「パニック」におけるネズミの増殖、「巨人と玩具」におけるキャラメルの販売不調、「裸の王様」における少年の抑圧など、物語前半でエネルギーがしずかに少しずつ蓄積されていくのだが、その抗いようのない推進力と不穏な緊迫感が見事ですっかり魅了された。

〇 不満があるとすれば、貯めこまれたエネルギーの圧力が頂点に達して起きる爆発がわたしが期待したほどの大爆発ではなかったということである。わずかではあるが、うん?これくらいで終わりにしてしまうの?という感じが残った。もうひとつ告白すると、「裸の王様」の最後のだいじな場面で、それまで太郎の絵に不満と批判を繰り返していた児童画審査員たちが太郎の父親が誰かを知ったとたんに恐れ入ってしまうのだが、なぜ彼らが恐れ入ったのかその理由が何度読んでもわからなかった。何かを読み落としているのかもしれない。

〇 もうひとつ。これは不満ということではないのだが、この4篇にある種の既視感を覚えたことも言っておきたい。つまり、だれも見たことのないモノを創り出した作品ではなくて、取り上げられたことのある素材を巧みに使って著者なりの表現を創ったというタイプの作品だ、ということである。もっと簡単に言えば、大傑作ではないけれど十分に傑作だ、ということである。
パニック・裸の王様 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: パニック・裸の王様 (新潮文庫)より
4101128014

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