(短編集)
銀の仮面
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ジョジョの元ネタ? 奇妙な話、満載。 ネタに困れば ここに帰る いい本 です ☺️ | ||||
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娘の誕生祝に購入したが喜んでくれた。 発送も早く梱包もよく品物の状態も良かった。 | ||||
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2019年12月20日というクリスマス直前の出版で、2001年刊行のウォルポール短編集『銀の仮面』(国書刊行会)にクリスマス・ストーリー2編を増補した文庫本 ヒュー・ウォルポール『銀の仮面』(1933年)は中村能三訳で江戸川乱歩編『世界短編傑作集4』(1961年)に収録され、日本人読者に強烈な印象を残した作品だが、この第4巻には、バーク『オッタモール氏の手』というウルトラスーパーミステリー短編が含まれている上に、クィーン、ハメット、フィルポッツ、セイヤーズ等の巨匠が並んでいるので、『銀の仮面』が一番という人はそれほど多くないかもしれない。(多いかもしれない)。私が昔読んだ本を引っ張り出してきたら、オッタモールに◎、クイーン、ハメット、『銀の仮面』と、チャーテリス『いかさま賭博』(これよかった)に〇が打ってあった。 ウォルポールは1884ー1941。多作家で、生涯に数多くの長編小説、短編小説、戯曲、文学研究等、六十数冊の作品を残したが、日本では『銀の仮面』で始まり、『銀の仮面』に終わった感もある。 内容 〇今回増補されたクリスマス・ストーリー2編はどちらも少年が主人公。 『ターンヘルム』・・新訳。ウォルポールらしいが、クリスマス・ストーリーらしくない、恐怖変身小説。 『奇術師』・・本邦初訳。ウォルポールらしくないが、いじめられていた少年がクリスマスの夜にヒーローになって救われるというクリスマス・ストーリーの王道をいく作品。 私的感想 〇既訳は『銀の仮面』『敵』『死の恐怖』『中国の馬』『ルビー色のグラス』『トーランド家の長老』『みずうみ』『海辺の小さな出来事』『虎』『雪』『ちいさな幽霊』の11編。この中で心温まる作品は『ちいさな幽霊』の1編だけ。残りの10編は人間(一部超自然)の悪意の話。 〇『敵』『死の恐怖』『トーランド家の長老』『みずうみ』は空気の読めない、大嫌いな人間に付きまとわれる話。主人公のストレスは次第に蓄積していき、4通りの悲惨な(?)結末を迎える。それぞれの空気の読めない人間の描写が面白い。『ルビー色のグラス』はこのテーマの子供世界版。 〇『虎』『雪』『海辺の不気味な出来事』はそれぞれ虎、夫の先妻の幽霊、邪悪な老人という怪異に遭遇するホラー小説。『虎』『雪』は見えないものが見える非現実ホラー。 〇『中国の馬』は他人に貸してしまった自宅への女主人公の執着に、ラブロマンス(?)を絡め、ウォルポールのコレクター趣味も顔を出す大変面白い小説。結末も心地よい。私はこれが一番気に入った。 〇江戸川乱歩の解説によると、『銀の仮面』はKind Ladyという題でブロードウェイの舞台にかかっているとのこと。なるほど、室内劇にはピッタリである。 〇私的ベスト5を選ぶと、第一位『中国の馬』、第二位『銀の仮面』、第三位最悪の結末『みずうみ』、第四位騎士道は魔女に敗れる『ルビー色のグラス』、第五位正統派ホラー『雪』、次点はクリスマスストーリー『奇術師』となった。 私的結論 〇『奇術師』は編集部から読者へのクリスマス・プレゼントという趣向かな? お洒落と思う。 | ||||
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まず注意として、編訳者のあとがきはいいですが、 解説(千街晶之)は、警告なしに複数作品のネタバレをしているので、先に読んではいけません。 内容は国書刊行会から単行本で出ていたものに、『ターンヘルム』と『奇術師』の二編を追加して文庫化したもの。 そちらも持っていたのですが、『奇術師(初訳)』は読んだことがなかったので。 どれも20世紀前半頃の作品で、超自然要素のあるものとないものが半々くらいですが、どちらの場合でもひりつく心理サスペンスと呼びたくなるような作風の短編集です。 奇妙な因縁や、なにか、誰かへの執着、妄執が核になっている話が多いですが、個人的にはブラックなコメディともいえる『トーランド家の長老』が一番印象に残っていて、再読してもやはりこれが一番好きでした。 これは超自然要素のない方に分類されていますが、ありの方でもいいのではないかと思います。 | ||||
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恐怖や不安という人間の負の感情が冷徹かつ美しい筆致で詩情にまで高められている。 底冷えする悪意を描いた「銀の仮面」は言わずもがなの傑作。 そして「虎」における強迫観念の切実さは恐ろしいほど現代的だ。 | ||||
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