われらの独立を記念し
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7月4日というアメリカ人にとっては特別な日を付けられた川の名前が原題のこの作品。 だからと言ってこの邦訳タイトルはちょっと大仰な気がするなぁと思いつつも、アメリカ中西部、深南部等を舞台にした物語が好きなので手に取りました。 ソーシャルワーカーの主人公が出会う人々の問題、主人公とその家族が抱える問題、レーガン政権の始まる時期の政治的懸念を含め、それは極めてアメリカ的な問題であるように思えます。 でも、もしかするとそう思えるのは単に、私自身が、自分は愛情を十分受けていないと考えている少女や、都市部から離れて閉鎖的に生活する人などについて、あまりにも知らなさすぎるからなのかもしれない。現代日本の、我々の周囲にも同じような問題と、同じようにヒーローとは言い難いけれど人間臭くそれに対処する人が存在するのかもしれない--そう考え直させるくらいに十分に普遍性のある物語として、これらアメリカらしい状況が語られていきます。 内容もジャンルも全く異なりますが、個人的にはこの主人公に「グレイベアド=灰色ひげ」(子供のいない惑星)のイメージを重ねました。アンチヒーロー的な弱さを持つけれど、基本的には真面目で善良な普通の男だ、という共通点からでしょうか。 少女とカウンセラーらしき(?)人物とのダイアログを挟み込む形式は、読んでいる間はそれほど有効な描き方とは思えなかったのですが、読後も少女がずっと気にかかるような余韻を残します。またストーリーの横糸としてクローズアップされていたはずの人物があっさり退場してしまったことも考えあわせると、作者はこの主人公の続きの物語も用意するつもりなんだろうか? もしそうなら、次も読むぞ、と決心させてくれるだけの作品ではありました。 | ||||
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しみじみといい話だった。 一つ一つのエピソードが印象的で、何度となく読み返している。 日本の地方といえば高齢者ばかりだが、アメリカのど田舎に住む貧困層は、教育もなく、福祉のサービスにも警戒する。 ソーシャルワーカーのピートは、彼自身問題を抱えている。救いたいと思う子どもをみつけても、信頼を勝ち得るのは簡単ではない。 最初は事件がどこでどう起きてるのか、みえてこない。 主人公が事件に気づくのは後半だが、そこまでの展開に驚いた。 警察官なら事件を探すだろう。ソーシャルワーカーは子どもを探して、事件に気づくのだ。 このかかわり方の違いが、自分には新鮮だった。 さらりと読めるが、心に響く。 同じ主人公で続編を書くなら、ぜひ読みたい。 | ||||
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