時が新しかったころ
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種別
長編
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あらすじ
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評判
時が新しかったころの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
時が新しかったころの総合評価:
8.43/10点 レビュー 14件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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白亜紀の地層から発見された人類化石の謎を探るために恐竜型タイムマシンで乗り込んだ青年が出会ったのは、火星の王族姉弟だった。どこかのラノベで読んだようなぶっ飛んだ発端から始まる物語ですが、すっかり楽しませてもらいました。
400枚ぐらいなので、休日の午後の読書にちょうど良いぐらいの長さです。ジュブナイルのような雰囲気。
本書は、1964年、ヤング49歳の時に発表した同じ邦題の中編を、19年後の1983年、ヤング68歳の時に長編化したものですが、元になった中編は同じ創元SF文庫のロマンティック時間SF傑作選『時の娘』に収録されています。私はそれを2009年に読んでいるのですが、内容はまったく覚えていませんでした。
ヤングは短編型の作家だと思っていたし、原型の発表から20年近くたってから長編化したという経緯も期待感を削ぐ理由だったのですが、良く考えてみたら、私が好きなヤングの作品はいずれも長めの中篇でした。つまり、アイデア中心の短いものではなく、背景やディテールが十分に書き込まれた長めの作品の方を評価していたのです。
その意味では、400枚という、長編にしては短めのボリュームは、意外にヤングに向いていたのかも。
いわゆる傑作と呼ばれる小説ではないし、趣味的な部分も見受けられますが、ヤングらしさに満ちた楽しい小説だと思います。特にクライマックス。この展開はまさにヤング。大甘ロマンティックSFの魔術師の技。
で、読み終えた後、『時の娘』を引っ張り出して読んでみると・・・自分の記憶力の悪さにあきれました。基本的なストーリとアイデアは変わっていないのに、読んでいてもまったく思い出さなかった。
しかし、両者を比較すると、私は、長編版の方が好きです。中編版の方が良いと思われる部分もいくつかありますが、19年の時を経て修正された部分にはそれなりに納得できますし、追加された部分にもそれなりの味があります。ヤング自身は長編を書くのが苦手だったのかも知れませんが、やはり長編の方が長く楽しめます。何より一番の変更は、ヒロインのキャラクター設定ですね。ヤングは、ツンデレという属性を認識していて変更したとしか思えません。やるなあ。