ゼロ
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AI技術の進歩がもたらす負の面、監視社会の怖さを感じ、人間の持つ感性、感情をもっと信じ高めることの重要性を再認識させる本であった。 | ||||
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本書はスノーデン事件で明るみに出た、国家機関(NSA)が巨大ⅠT企業に協力させ、個人情報を際限なく収集する実態を下敷きとする。巨大IT企業は自社のために端末利用者の個人情報を際限なく取得する。私たちは実際には丸裸ではないか、という漠たる不安のなかに生きている。監視されているかもしれないという意識だけで、個人の行動は権威に従順な方向に変化する。本書では、収集された個人データにもとづき、学習能力を持つ人工知能が端末利用者にアドバイスし、それに従えば自分を望ましい方向に変えられ「マン・ランク」が上がるというアプリを利用する人々が数億もいて、その数はおそろしい勢いで増え続けている。プログラムはアスペルガーの起業家がつくり、基準を操作して、アプリのアドバイスに従った数千の人々を死に追いやった。その新興巨大IТ企業「フリー・ミー」の実態に迫るイギリスのITに弱い女性記者。無数の監視カメラ、スマート・グラスの端末情報は、すべて捜査機関に提供されており、記者はつねに画像を把握されている。ホワイトハウスをドローンで襲って大統領を笑いものにした「ゼロ」とは何者で「フリーミー」の協力者なのか、敵なのか。つい、頁をめくる手がとまらなくなった。 | ||||
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監視社会、SNSの普及が進むとどんな社会になり得るのか、サスペンスの中にリアリティをもつ多くの要素を散りばめながら、ひとつの例が示されています。 既に実現ないしは実現しつつあるIT系技術や心理学を組み合わせればできてしまうことばかりで、利便性と危険性が背中合わせの世界で起きる事件がスリリングに描かれています。 否定しようにも否応なしに進むものもあれば、うまく活用して豊かな人生に役立てることもできる多くの技術。 便利な製品やサービスを提供する側と提供される側の視点の違い、何を意図するかでいかに結果が変わってくるか、いろいろ考えさせられます。 2014年にドイツで大ヒットした小説ですが、文芸作品というよりは長編科学コラム的な作品かも知れません。 | ||||
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