義烈千秋 天狗党西へ

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種別
長編
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あらすじ

2014年09月27日 義烈千秋 天狗党西へ (新潮文庫)

開国から十年。貿易の激化で北関東の民は困窮していた。水戸藩士・藤田小四郎は、幕政を正し外敵を掃おうと各地に書状を放つ。集まったのは貧しくも真摯に国を想う、若き志士たち。一同は筑波山で挙兵するが、幕府の討伐軍が迫り来る。内部分裂、強大な追手、峻烈な山越え。犠牲を払いながらも、一橋慶喜に志を訴えるべく京を目指し――。理想に燃えた男たちの歩みに涙する、歴史長編。(「BOOK」データベースより)

評判

義烈千秋 天狗党西への評価:

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義烈千秋 天狗党西への総合評価:

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No.20
(5pt)

重い物語だが興味深い

表題のとおり、重い物語です。幕末の知られざる歴史を活写して私の知らなかった水戸藩の幕末の状況を教えてくれました。ただ、面白いと言うにはあまりに悲惨な歴史です。水戸藩の武家の内ゲバはすさまじく、有為な人材が殺し合いを続けたあげくに藩士の半分以上(数字忘れましたが本書末尾に書かれてます)が無力化されてしまう様子は凄まじすぎます。日本の明治維新は流血少なかったように思っていたのですがとんでもない、フランス革命のような抗争と流血があったのですね。立派な作品ですし、読者に伝えようという作者の意欲と配慮も感じますが、やはり理解しにくいのは作者のせいではなく、天狗党の騒動そのものが訳が分からない、時代の変動の荒波に翻弄された人々の一連の動きであったせいです。よって速読は難しく、丁寧に時間をかけて読むべき本です。なお、ネットでWikipediaなどを見ながら、また、読後に同じ主題を扱った山田風太郎の「魔群の通過: 天狗党叙事詩」を読むと、天狗党の争乱がより分かりやすくなりました。伊藤潤さんはコンサルタントから転じた小説化でしたよね。視点と主題への切り込みが鋭く、私たちが表面的にしか知らなかった史実にスポットライトを当て、歴史の中に埋もれそうな、でも埋もれてはならない厳粛な事実を教えてくれる好きな作家です。
義烈千秋 天狗党西へ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 義烈千秋 天狗党西へ (新潮文庫)より
4101261717
No.19
(5pt)

重い物語だが興味深い

表題のとおり、重い物語です。幕末の知られざる歴史を活写して私の知らなかった水戸藩の幕末の状況を教えてくれました。ただ、面白いと言うにはあまりに悲惨な歴史です。水戸藩の武家の内ゲバはすさまじく、有為な人材が殺し合いを続けたあげくに藩士の半分以上(数字忘れましたが本書末尾に書かれてます)が無力化されてしまう様子は凄まじすぎます。日本の明治維新は流血少なかったように思っていたのですがとんでもない、フランス革命のような抗争と流血があったのですね。立派な作品ですし、読者に伝えようという作者の意欲と配慮も感じますが、やはり理解しにくいのは作者のせいではなく、天狗党の騒動そのものが訳が分からない、時代の変動の荒波に翻弄された人々の一連の動きであったせいです。よって速読は難しく、丁寧に時間をかけて読むべき本です。なお、ネットでWikipediaなどを見ながら、また、読後に同じ主題を扱った山田風太郎の「魔群の通過: 天狗党叙事詩」を読むと、天狗党の争乱がより分かりやすくなりました。伊藤潤さんはコンサルタントから転じた小説化でしたよね。視点と主題への切り込みが鋭く、私たちが表面的にしか知らなかった史実にスポットライトを当て、歴史の中に埋もれそうな、でも埋もれてはならない厳粛な事実を教えてくれる好きな作家です。
義烈千秋 天狗党西へ Amazon書評・レビュー: 義烈千秋 天狗党西へより
4103318511
No.18
(5pt)

水戸天狗党の研究資料

サイズが小さく文字だらけでしたが、内容は良かった。
義烈千秋 天狗党西へ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 義烈千秋 天狗党西へ (新潮文庫)より
4101261717
No.17
(5pt)

水戸天狗党の研究資料

サイズが小さく文字だらけでしたが、内容は良かった。
義烈千秋 天狗党西へ Amazon書評・レビュー: 義烈千秋 天狗党西へより
4103318511
No.16
(1pt)

時代考証が出鱈目

この人は時代考証本を何冊も書いているくせに、時代考証が出鱈目。
 女が三つ指を突いているのがNG。三つ指を突くのは、そもそも吉原の遊女が始めた作法で、極めて不作法な挨拶とされる。両手を「ハ」の字状にして掌をしっかり床に着け、額を床すれすれまで下げるのが最も礼儀正しい作法。三つ指を突くのが丁寧な礼儀だと思い違いをしているとしか思えない。
 江戸時代は年を取るのは正月で、誕生日ではない。それなのに、誕生日に年齢を重ねたように書いてある。こんなのは時代小説作家には常識のはずで、呆れ果てた。
 その他「武骨」と書くべきところを「無骨」と書いている。「無骨」だと「無作法で無礼」の意味。
「天領」は明治五年の『和英語林集成』の造語で「天皇領」の略。幕府直轄領は「御料」「公領」でないと。
 その他、時代考証NGワードを列挙していくと、朱色・活躍・姿勢・否定・視界・展開(夏目漱石の造語)、無駄・暗礁(国木田独歩の造語)、協力(慶応四年(一八六八)の幕府御親征の詔の造語)、実力行使(林芙美子の造語)、憮然(福沢諭吉の造語。それまでは「意外な出来事に驚いて茫然とする」「失望してぼんやりする」意味)、唖然(織田純一郎の造語)、優秀(石川啄木の造語)、脱藩(明治二年の岩崎茂実の造語で、一般に使われるようになったのは明治八年以降だが幕末に使われている)、視線(松原岩五郎の造語)、緊張・情報・奇襲(森鴎外の造語)、冷静(徳富蘆花の造語)、提供・提案(伊藤博文の造語)、居場所・文句・蛻の殻(樋口一葉の造語)、厄介・説明(坪内逍遙の造語)、無視・疑心暗鬼・そっぽを向く(内田魯庵の造語)、図星(里見弴の造語)、反応(岩川友太郎の造語)、到底(『新聞雑誌』の造語)、原因(西周の造語)、甲高い(谷崎潤一郎の造語)、理由(山縣有朋の造語)、軍資金(染崎延房の造語)、連絡(末広鉄腸の造語)、処罰(明治二十二年の大日本帝国憲法の造語)、警護(萩原乙彦の造語)、交渉(日露戦争の宣戦布告の造語)、縁台(矢崎鎮四郎の造語)、空白・同じ穴の狢(高見順の造語)、農作物(明治三十七年の『英和商業新辞彙』の造語)、突破(矢野龍渓の造語。それまで「突破」は忍者の意味(突破・乱波・素破・透破など)、平行線(田中義廉の造語)、誤算・拍車を掛け(菊池寛の造語)、反論(伊福吉部隆の造語)、戸惑う(尾崎紅葉の造語)、苛立ち・普段(若松賤子の造語)、合流(小林多喜二の造語)、移動(井上哲次郎の造語)、宣戦布告・発展(中江兆民の造語)、捕縛(明治四年の『新聞雑誌』の造語)、戦線・前線(大日本帝国陸軍の造語)、反対(中村正直の造語)、逆光(渋沢秀雄の造語)、視力(奥山虎章の造語)、白兵戦(『風俗画報』の造語)、反芻(高木卓の造語)、一線を画す(正宗白鳥の造語)、信頼(徳富蘆花の造語)など、物語の三分の一までで、これだけ大量にあっては、しらける。
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4101261717

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