殺人者の娘たち



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    初公開日(参考)2013年06月
    分類

    長編小説

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    殺人者の娘たち (集英社文庫)

    2013年06月26日 殺人者の娘たち (集英社文庫)

    1971年、ニューヨーク。ルルとメリーの幼い姉妹を悲劇が襲った。父が母を、口論の末に刺し殺してしまったのだ。父は殺人犯として獄中へ。姉妹は両親を失い、人殺しの娘として周囲から冷たい視線を浴びる。父を憎む姉と、幼すぎて父が恋しい妹。事件を乗り越えられないまま、ふたりは大人になっていくが…。懸命に自分の道を進もうとする姉妹の姿を、姉、妹それぞれの視点から立体的に描く。 (「BOOK」データベースより)




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    No.1:
    (5pt)

    殺人者の娘になってしまった姉妹の30余年

    本作品の主人公、ルルとメリー 姉妹は、突然殺人者の娘になった。父ジョーイが、母セレストを姉妹の目前で刺殺してしまったのだ。降って湧いたような不幸。あげく、ジョーイは無理心中しようと、メリーの胸にナイフと突き入れる。ルル9歳、メリー5歳の時だ。

    メリーは一命を取りとめたものの、ジョーイは刑務所へ収監され、姉妹は過酷な人生を歩むことになる。本作品は、事件が発生してからのルルとメリーの30余年をつづったものだ。

    事件当日、家を出ていたジョーイを、家に引き入れてしまったことを後悔しつづけるルル。ルルは、父を否定し、父の罪を憎むことで精神のバランスを保っている。一方、メリーは、自身が被害者であるにもかかわらず、父への愛にひたすら執着し続ける。

    家族を不幸にした父を決して赦さないルル。メリーはルルの頑なさをときほぐそうと腐心する。本作品では、ルルとメリーの視点が入れ替わってストーリーが展開していくのだが、愛や憎しみが複雑に入り混じった二人の心情が、とても上手く表現されている。はっきり言及されてはいないれど、ルルには、容姿の美しい妹を無理心中の相手と選んだ父へ、”なぜ、メリーだったのか”という問がくすぶり続けていたように思う。

    不幸な生い立ちを払拭すべく、暖かい家庭をつくり、堅実な人生を歩むルル。放埒な男性関係を続け、迷いの中にいるメリー。姉妹は、成長するに従い、互の人生観の違いから反目し、溝を深めてしまう。

    父ジョーイは、自分が何故娘たちに赦されないのか理解できない。贖罪は十分にしたはずだと。本作品は、罪の周辺にいる人々の傷が、簡単に風化していかないことをうかがい知ることができる。

    ストーリーの終盤は、ジョーイの出所が決まってからの姉妹にスポットがあたっていく。さてさて、ルルとメリーは30年の時を経て、どのように父と対峙していのか。そして、ルルとメリーの二人の関係はどう変化していくのか。僕は、締めくくり方として十分満足した。現実的だあるがゆえに、感動をおぼえたのだけど、どうだろう?
    殺人者の娘たち (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:殺人者の娘たち (集英社文庫)より
    4087606686



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