十六歳の闇



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    初公開日(参考)2004年01月
    分類

    長編小説

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    十六歳の闇 (集英社文庫)

    2004年01月20日 十六歳の闇 (集英社文庫)

    ロンドンの貧民街、ブルーゲートフィールズを流れる下水道に、金髪少年の死体が全裸で流れ着いた。検死の結果、遺体は貴族の子供で、しかも梅毒に罹っていたことが判明する。16歳の少年にいったい何が起きたのか。すぐに容疑者は特定されたが、そこには階級の壁という落とし穴が隠されていた―ヴィクトリア朝を舞台に、トーマス・ピット警部夫妻の活躍を描く英米の大ベストセラーシリーズ。 (「BOOK」データベースより)




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    No.1:
    (4pt)

    現代人視線のビクトリア朝ミステリ

    物語は貴族の子弟が下水で発見されるところから始まる。しかもその少年は梅毒にかかっており、同性愛関係があった。
    ここらヘンの書出しだけで、著者の過去を知っている御仁は興味をそそられるであろう。私もその一人ではあったのだが、物語はそのようなデバガメ根性をせせら笑うようにまったく別の完成度の高い出来である。非常に嬉しいことであるのだが。現代人の作家が書く限り、どのように上手くかかれた物語であっても史実の中の人間の心理を描けない。それはそうだと思う。それは本書においても同様で、身分制度の中で、現代人に近い倫理観の主人公たちが苦悩する様が描かれている。ただ彼女の描き方は巧みで、可笑しなことに往時に生きていたコナン・ドイルよりも鮮明に、かつ、細かく身分制度が描かれている。卿はホームズという「天才」を出すことで身分制度の問題を解決しているが、彼女は違う。階級、身分制度はそのままに、ジレンマを残すことでミステリを深くしている。俗にダブルスタンダードなどともいうが、生まれの他に性別による制度まで利用し、単純に「正義」を振りかざすのではなく、身分制度の中を上手く泳ぐことで事件を終局へ導いていく手腕は絶品である。個人的な趣味を言えば、主人公である夫婦に魅力は感じない。
    じゃじゃ馬ではねっかえりの妻シャーロットと、熱血漢ではああるがクビになった場合の不安を抱えた夫ピットの組み合わせは面白いが、それ以上の魅力はない。先にも述べたが、私はいかにして身分制度の壁を乗り越えて真相に近つくか、その面白さだけで読んでいるような気がする。
    十六歳の闇 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:十六歳の闇 (集英社文庫)より
    4087604535



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