イデアの洞窟
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E
↑現実的
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ミステリ→
20.00pt
↓幻想的
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あらすじ
「古代ギリシア、アテネ。野犬に食い殺されたとおぼしき若者の死体が発見される。だが不審を抱いた者がいた―“謎の解読者”と異名をとる男、ヘラクレス。調査に乗り出した彼の前に現われるさらなる死体。果たしてこの連続殺人の真相は…」という書物『イデアの洞窟』。その翻訳を依頼されたわたしは、物語世界を傷つけかねない頻度でちりばめられた象徴群に不審を抱く。ギリシアで「直観隠喩」と呼ばれた技法だった。だが『イデアの洞窟』のそれは過剰すぎた。やがて身辺に怪事が頻発しはじめ、わたしは何者かに監禁されて…という異形の形式が驚愕の結末へと読者を導く破格のミステリ。めくるめく謎の迷宮に「作者探し」の興趣も仕込む、イギリス推理作家協会最優秀長篇賞受賞作。(「BOOK」データベースより)
外部リンク
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評判
イデアの洞窟の評価:
1.00/10点 レビュー 1件。 E ランク
イデアの洞窟の総合評価:
6.13/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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それは、「名前」(単純に事物の名前)と「定義」(事物に
関する文章)だけだ、と古代ギリシアの哲学者プラトンは云う。
残る三つは「心象」「理解・認識」「イデア」となる。
直観隠喩法により「心象」ではおもにヘラクレスの功業や百合を持つ乙女の
イメージを示唆し、「理解・認識」では註釈とメタフィクションを隔てる壁を
時おり穿ちながら、翻訳者と物語にふしぎな関係性をもたせ、
書物の二元論を破壊します。
著者(分身)はイデア否定論者で、恒常不変な超越存在に懐疑的であり
(しかしイデア論については中途半端にしか触れられていない、
ただ彼がそれを信じていないと註釈されているのみである)、
刹那的な法悦を求めるカルト教団の行状を残虐な筆致で描いています。
彼らは、理性・論理など何の役にも立たず、ただ本能の赴くがまま
生きればよしとし、プラトンが開設したアカデメイアの教えと
真っ向から対立する態度をとります。
青年たちはアングラ劇団で狂的な喜劇に興じたり、
プラトン的「愛」(プラトニック・ラヴなる俗語があるように)と
相反する肉欲に耽ります。
上述した刹那の悦びも然りで恒常への反発と見ていいでしょう。
プラトニズムに対する批判が随所にあらわれていると思います。