山内一豊の妻の推理帖
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種別
長編
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あらすじ
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評判
山内一豊の妻の推理帖の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
山内一豊の妻の推理帖の総合評価:
6.40/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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いずれにせよ大河ドラマとしては、四年前の『利家とまつ』(2002)があるので、「まつ」はありえないだろうがw
本作では、「まつ」でも「ちよ」でもなく、知枝としている。
各話の題名の「知恵」と音を合わせた遊びであろうが、「一豊の妻=千代」はかなり一般でも認識されているので、著者はわざわざ「参考文献」の頁に、「山内一豊の妻の名は、通称"千代"とされているが、裏付ける史料はない」(P.333)と記して、クレームを事前回避している。【注1】
「解説」には上記の情報や、歴史上の実在人物を探偵役にしたいくつかのミステリ作品が例示されているほかに、各話ごとの概要まで記されているのだが、肝心の初出情報がまるでない……。
あるいは、文庫オリジナルの書き下ろしなのか?
それならそれで、その"事実"には一言触れてほしいものだが、それはむしろ光文社の手落ちかw
いずれにせよ、2006年の大河ドラマより後の作品だろうから、著者が念頭に浮かべていた知枝も、仲間由紀恵だったのではないか。
千枝との結婚の前から一豊を支えていた五藤や祖父江たちとの暮らしは、そのまま大河ドラマの一シーンにもなりそうなので、そう感じる。【注2】
まぁ著者や編集者は、当然大河ドラマのファンを読者として呼び込みたかっただろうから、そんな類似設定もさもありなんなのだが、一方で、大河ドラマで一豊の友人として描かれた堀尾吉晴、中村一氏の影は薄い。代りに憎まれ役として目立っていたのが、浅野長政であった。これはヒドい書割調の人物設定だったw
著者の作品は、ずいぶん以前に『邪馬台国はどこですか』『新・世界の七不思議』を読んで以降ひさしぶりである。
現代の登場人物が歴史的トピックの新解釈wを論じる態の両作品は、トンデモ説に気鋭の歴史学者がタジタジとなる建てつけが個人的にはアホらしくて、楽しむには入念な自己設定が必要だったが、時代小説として構成された本作はかなり読みやすかった。
ただし日本史に詳しいなら詳しいなりに、詳しくないならそれなりに、別のところでムチャを感じてしまうかなという気はする。
【注1】同じく「参考文献」の注釈に、山内一豊の読みは、やまのうちかずとよではなく、やまうちかつとよであるとも。たしか大河ドラマの冒頭でも読み方に触れていたし、こちらはすでに確度の高まった史実とみてよいのだろう。
【注2】五藤吉兵衛は、Wikipedia/『功名が辻』/本作でもそのままの名だが、祖父江のほうは、それぞれ勘左衛門/新右衛門/次郎兵衛とバラバラであるw