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山内一豊の妻の推理帖
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山内一豊の妻の推理帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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巻末の「解説」に、「新井白石『繁翰譜』が「千代」としたのを司馬遼太郎が『功名が辻』で用いたため一般に広まったが、「まつ」とする説もある」(P.333)とあった。彼女には千代紙のエピソードがついてくるから、すっかり確定した名前だと思っていた。 いずれにせよ大河ドラマとしては、四年前の『利家とまつ』(2002)があるので、「まつ」はありえないだろうがw 本作では、「まつ」でも「ちよ」でもなく、知枝としている。 各話の題名の「知恵」と音を合わせた遊びであろうが、「一豊の妻=千代」はかなり一般でも認識されているので、著者はわざわざ「参考文献」の頁に、「山内一豊の妻の名は、通称"千代"とされているが、裏付ける史料はない」(P.333)と記して、クレームを事前回避している。【注1】 「解説」には上記の情報や、歴史上の実在人物を探偵役にしたいくつかのミステリ作品が例示されているほかに、各話ごとの概要まで記されているのだが、肝心の初出情報がまるでない……。 あるいは、文庫オリジナルの書き下ろしなのか? それならそれで、その"事実"には一言触れてほしいものだが、それはむしろ光文社の手落ちかw いずれにせよ、2006年の大河ドラマより後の作品だろうから、著者が念頭に浮かべていた知枝も、仲間由紀恵だったのではないか。 千枝との結婚の前から一豊を支えていた五藤や祖父江たちとの暮らしは、そのまま大河ドラマの一シーンにもなりそうなので、そう感じる。【注2】 まぁ著者や編集者は、当然大河ドラマのファンを読者として呼び込みたかっただろうから、そんな類似設定もさもありなんなのだが、一方で、大河ドラマで一豊の友人として描かれた堀尾吉晴、中村一氏の影は薄い。代りに憎まれ役として目立っていたのが、浅野長政であった。これはヒドい書割調の人物設定だったw 著者の作品は、ずいぶん以前に『邪馬台国はどこですか』『新・世界の七不思議』を読んで以降ひさしぶりである。 現代の登場人物が歴史的トピックの新解釈wを論じる態の両作品は、トンデモ説に気鋭の歴史学者がタジタジとなる建てつけが個人的にはアホらしくて、楽しむには入念な自己設定が必要だったが、時代小説として構成された本作はかなり読みやすかった。 ただし日本史に詳しいなら詳しいなりに、詳しくないならそれなりに、別のところでムチャを感じてしまうかなという気はする。 【注1】同じく「参考文献」の注釈に、山内一豊の読みは、やまのうちかずとよではなく、やまうちかつとよであるとも。たしか大河ドラマの冒頭でも読み方に触れていたし、こちらはすでに確度の高まった史実とみてよいのだろう。 【注2】五藤吉兵衛は、Wikipedia/『功名が辻』/本作でもそのままの名だが、祖父江のほうは、それぞれ勘左衛門/新右衛門/次郎兵衛とバラバラであるw | ||||
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気分的に、深いものよりも軽いものを読みたい気分だったので、あらすじを読んでそんな感じがしたので購入した。 予想通り、軽く読めるものだったが、いい時間つぶしにはなったと思う。 | ||||
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僕は鯨統一郎のファンで、作者名を見ただけで購入してしまったんですが、 今回は「なんだこれ?」という感じでした。 まぁ、おもしろくないわけではなかったのですが、なんかいつも以上に、 トリックに現実味がない…「いや、そりゃ無理だろう」とツッコミたく なる推理が多すぎると感じました。 特に気になったのが、あの有名な、ヘソクリの十両で馬を買うエピソード。 通説に一ひねり加えてミステリーっぽくしてるんですが、そのせいで、 致命的とも言える矛盾が発生しているように感じました。 初出の時期をみると、流行に乗るために拙速な出来になっちゃったのかなぁ と勘繰りたくなる作品でした。 | ||||
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妻の働きによってどんどん出世していく。 その裏には・・・・・・ 目の付け所は悪くないけれども,おきまりの手法は・・・・・・ 水戸黄門ではないのだから,もう少しバリエーションがほしかった。 | ||||
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妻の知恵で謎を解き、どんどん出世していくお話。 安楽椅子探偵だっけ、夫から話を聞きそこから答えを導いていく形。 導くといっても、きっかけはry その手の部分は、六波羅の話に近いかもしれない。 さえない風貌から出世していく様は痛快ですね。 そういえば、宮部美雪という女性も登場していたり・・・ | ||||
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