蜘蛛の巣のなかへ
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
蜘蛛の巣のなかへの評価:
6.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
蜘蛛の巣のなかへの総合評価:
8.00/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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寄宿学校の教員 ロイ・スレータは、父ジェシーの余命が残り少ないことから、20数年ぶりに帰郷した。故郷には、殺人事件を起こしたあげく自殺した弟アーチー、そして将来を約束しながら結ばれることのなかった恋人ライラとの苦い想い出がある。過去のしがらみから家族を持つことを嫌うロイ。しかし、ロイはライラと再会したことをきっかけに、徐々に過去に隠された真実と向き合うことになるのだった。 ・・・
愛の無い結婚をし、いつも家族の前で不機嫌だった父。ロイは、幼い頃から父とそりがあわない。父が死を目前としながらも、ロイを認めていないことを思い知る。
そして、ライラは、結婚して故郷を出ることを約束しながら、突然、約束を反故にした理由をいまだに語ろうとしない。
帰郷したロイは、過去に囚われた人々を前に、閉塞感を味わっているようだ。ロイを取り巻く周囲からの拒絶。冒頭からじわじわと重苦しさがのしかかってくる。
アーチーの死に謎があることを知ったロイは、父に促されるまま、過去を紐解いていく。そこには、街を牛耳る元保安官ウォレス・ポーターフィールドの影が見え隠れしていた。アーチは本当に人を殺したのか。そして、アーチーは本当に自ら命をたったのか。
ロイが調査をすすめるうち、父の過去、ライラの過去が明らかになる。少しずつ謎が提示され、読者を引っ張っていくストーリ展開は、クックの真骨頂だ。人の暗い側面を緻密に描いていくので、作品全体がどんよりしているのもクック節。すれ違う思いが、多くの不幸をうんでいくパターン。この湿度の高さがたまらない。
だが、これまでのクック作品と決定的に違って、ラストに微かな希望の光が瞬いてしまう。私は、救いなし と徹底的にブルーにしてくれるクックがお気に入りではあるのだが。