パラダイスの針
- 臨床心理士 (35)
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今回は南の島にやってきたアレックスとロビン、それにフレンチブルのスパイクの冒険です。 マイロはさすがについてくるわけにもいかなかったようで、電話越しでの登場だった。 老医師モアランドに臨床データの整理と心理学的な分析を依頼され、バケーションを兼ねてミクロネシアの小さな島まではるばる旅をする。 そこにはモアランドの娘パムと助手のベン、それに無神経で粗暴な先客のピッカー夫妻がいた。 ピッカーのいらつく言動や恐怖の昆虫館、それにビーチにたむろしている地元の不良中年のおかげでバケーション気分は徐々に削がれていきます。 産業資源がない孤島の無気力に覆われた生活が生々しい。 それに秘密を隠しているらしいモアランドの態度もまた不信を抱かせる。 ミステリーの内容もそうだけど、その描写がうまいと思った。 嵐の日に明らかになった秘密は大戦時の人体実験という過去も掘り起こしてきた。 しかしそれらの衝撃の事実よりも、浴室でのエピソードの方が怖かったのは想像力のためなのか現実的だったからなのか。 スパイクと猿のキコとの友情だけがほのぼのとしていた。 | ||||
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臨床心理医アレックス・デラウェア・シリーズの第10作目。1996年発表。同シリーズは現在までに2000年作の13作目まで邦訳されている。自分の大好きなシリーズ物なので以後の作品も是非邦訳してもらいたいものだ。 アレックスはL.Aを離れ恋人ロビンとふたりきりで南海の孤島で仕事とバカンスを兼ねた生活を始める。その島に住む老医師の臨床データを整理するのがアレックスに依頼された仕事であった。かつて日本軍が本部にしたという広大な屋敷に滞在する二人。周りはジャングルや海辺などの自然が溢れ、都会の喧騒を忘れさせてくれた。しかし、そんな静かな島でも半年前に猟奇殺人事件が起きていた。被害者の女性の死体を検視した老医師の話によると、人肉嗜食の思わせる人体損壊の後があったという。そして、アレックスはある事件に巻き込まれ、島に隠された驚愕の秘密へと導かれていく。 今回、いつものパートナーであるマイロ刑事は電話だけでの登場。それでもアレックスの推理に有益な情報を与えてくれる。マイロ刑事不在だけれどもその分恋人のロビンの存在感がいつも以上にクローズ・アップされた。常にアレックスの傍にいて二人で事件の核心へと近づいていく。毎回思うのだけれどこの二人の関係は本当に素敵で理想的だなと思う。孤島という密閉された空間での犯人探し。登場人物たちの人物造形が実に巧みで、一体誰が怪しいのかという推理小説の醍醐味が味わえる。 | ||||
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Alex Delawareシリーズの他の作品はすべてロサンゼルスが舞台となっているが、この作品ではAlexは太平洋の孤島にバカンスに出かける。そこにはクモを飼うのが趣味の科学者が―――。最初はmad scientistの話かと思ったが、ストーリーは意外な展開を見せ、結局これもKellermanお得意の小児虐待の話につながっていく。私は、このシリーズの中でたまたま本作品を最初に読み、以後他の作品を次々に読んでいった。シリーズの中では異色の作品であるが、シリーズ共通の暗い雰囲気はこの作品にも流れ、読者を引きずり込む。本作品を読んだ読者は、同じシリーズのSilent Partnerも是非読んでほしい。きっとKellermanの独特な世界にはまり込むことだろう。英語の難しさは中程度。 | ||||
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