半島
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
半島の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
半島の総合評価:
8.17/10点 レビュー 12件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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S市に来ても主人公はじっとしていない。少しでも同じ場所に留まっていると、まるでそれが仮初の居場所ではなくなってしまうかのようである。それ故なのかはわからないが、読者の側でも移動しながら読むのが合っているような気がする。私は通勤途中に少しずつ味わいながら読んだ。旅先で読むのも良さそうだ。彼はしばしば現実の中にぽっかりと空いた異空間にふらりと身を投じる。読者はまるで夢の中にいるような錯覚を覚える。その夢はカフカ的な現実離れしたものではなく、現実世界とは少しだけズレた非現実である。それ故に非現実はリアリティを強め、ふと気がつくと曲がり角の先に異空間への扉があるのではないかという錯覚さえ覚える。
物語は、終盤に近づくにつれて夢らしさを増していく。どこまでが現実でどこからが非現実なのか、よくわからなくなってくる。果たしてこれは何なのか?主人公が仮初の居場所とする半島とは何だったのか?と考えざるを得なくなる。最後まで主人公は生きていたのか、どこかで死線を越えたのではないかということもわからぬまま、物語は終わる。