死体を買う男

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初版刊行(参考)
種別
長編
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5,754回
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4
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87
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あらすじ

2001年11月15日 死体を買う男 (講談社文庫)

乱歩の未発表作品が発見された!?『白骨記』というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ―南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド。(「BOOK」データベースより)

評判

死体を買う男の評価:

6.17/10点 レビュー 6件。 C ランク

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平均点6.17pt

死体を買う男の総合評価:

7.19/10点 レビュー 31件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(7pt)

死体を買う男の感想


▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV
No.2
(7pt)

死体を買う男の感想

タイトルの意味が解らず、また、この人の作品を読むのは2作目だが、終わらせ方が好みに合わない。が、話自体は素晴らしいと思います。非常に計算されて書かれており、江戸川乱歩と萩原朔太郎を登場させた意味や敢えて作中作の形態をとっている意味など、勝手に想像して感心致しました。乱歩調の文体が上手すぎて盛り上がりを殺しているように思いますが、それでもどんどん深いところに引き込まれていく作品でした。

カミーテル
MCFS6K6O
No.1
(7pt)

不遇の時代の力作

探偵信濃譲二を擁した「家」シリーズを書いていた歌野氏がいきなり書いたノンシリーズがこれ。とはいえ、本作の前に『ガラス張りの誘拐』という作品も出しているのだが、読んだ順番に沿って書くことにした。

さて本作では今までとガラリと作風を変えている。なんと主人公は江戸川乱歩と萩原朔太郎と実在の人物である。そして内容は乱歩が南紀白浜で出くわした首吊り事件の真相に二人が挑むという物だが、それだけではなく、それが実は乱歩の未発表原稿『白骨鬼』という作品であり、それが本物かどうかを探るという入れ子細工の作品になっている。

さて新本格世代でこのような作中作の意匠を凝らした作品といえば既に綾辻氏の『迷路館の殺人』があったが、歌野氏はこの趣向に乱歩の未発表原稿というさらなるハードルを設けている。単に作中の作品がミステリだけではなく、あたかも乱歩が書いた推理小説でなければならないのだ。今まで新本格デビュー作家1期生の中でも、技術の未熟さ、飛びぬけた作品がないことから、軽んじて見られていた傾向のある彼がいきなりこのような冒険に出たことは当時驚きであった。そしてその試みは成功していると断じていい。実際刊行当時、本書は世の書評家からも絶賛を受けた。なんせあの辛口推理作家佐野洋でさえ、本作を認める発言をしているくらいだ。これではすわ歌野氏もブレイクか!と期待が掛かったが、結局その年の『このミス』や週刊文春の年末ベストランキングには引っかからず仕舞いという結果に終る。
同時期にデビューした他の作家3人が『このミス』を筆頭に、年末の各種ランキング本に選出されるのに対し、歌野氏の作品はデビューして15年後、ようやく『葉桜の季節に君を想うということ』でいきなり『このミス』、週刊文春で1位を獲得し、ランクインする。その後も毎年とは云わないまでも数回ランクインしており、やっとミステリ作家として世間に認知されたような感がある。

前にも触れたが、他の3人に比べるといささか毛色の異なるこの作家がそれまで冷遇されていたように私は感じていたが、どうもそれは作者自身も感じていたようだ。そのようなコメントを『葉桜~』の頃のインタビューで触れている。そして本作は当時歌野氏がかなりの自信を持って世に問うた作品であったようで、これがダメならばミステリ作家を辞めるとまで思っていたらしい。実際彼はこの次の『さらわれたい女』という作品を出した後、長い沈黙に入る。
本書は歌野氏の夢破れた作品という位置づけであるが、上に述べたようにミステリ好きには堪らない趣向が詰まった作品である。ぜひ一度読んでもらいたいものだ。

そして読んだ人は私に教えて欲しい。本書の題名の意味するところを。

Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.25
(4pt)

タイトルの意味は?

作中作の形をとった事件の本編部分と
小説家視点からの真実を組み合わせたミステリー.

本編部分では乱歩らしいおどろおどろしい事件を演出しつつ
きちんと合理的な真相にまとめられている.
乱歩と朔太郎という2人の登場人物もなかなか魅力的に描かれていて
よくできているなと感じた.

小説家視点の部分はなかなか面白くはあるが,
イマドキのミステリーというフィルターをかけると
意外性という点ではやや物足りない.
この辺はもう一ひねり欲しいところ.

それと・・・タイトルの意味がよくわからない.
読後の不消化感の一番の理由はこれかもしれない.
死体を買う男 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.24
(4pt)

乱歩と朔太郎

ユニークな着想が面白いです。江戸川乱歩の未発表小説のなかで繰り広げられる事件に乱歩と詩人にして探偵小説の愛好家でも知られた
萩原朔太郎が挑みます。
秀逸にして特色なのがまさにこの二人の描写と言って良くて,変に理想が高く神経質なのにどこかぐじぐじ情けない乱歩に,表面上は
脳髄に変調をきたしているんじゃないかと見紛うほどエキセントリックだが不思議とユニークで憎めない朔太郎という人物造形が見事。
参考文献も掲載されているが,知識を持ってよく両者の内面に迫れていて何か感慨深い。かなり意図的に多用された黴臭い文体も嫌味が
なくて愛着が湧く。
またプロット全体を通して吟味してみても歌野らしいかな。彼の作風は一見シニカルにも感じるが根底はかなり本質的で,新しいものも
さっさと取り込むけど,過去への敬意も忘れないと言おうか,あまり境界線がなくて拘らないように感じる。
一般に作中作と呼ばれる本作ストーリーの基盤をなす未発表小説の時代背景は当然過去なわけだが,同時に進行する現在に対する意識が
また先鋭的。それがリンクするラストシーンの描き方なんかも力量を示している。
古き良き探偵小説のふんいきを満喫できる懐古趣味へ斬新な色彩を添えた意欲作だろう。
死体を買う男 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.23
(3pt)

江戸川乱歩と萩原朔太郎が登場します

若干、題名に偽りがあるような気がする。
買うのは死体ではなく、小説なのでは?

入れ替わりトリックがいつ行われたのかで、真相が変わってくるといった多重解決タイプのストーリーだった。

江戸川乱歩と萩原朔太郎登場します。
正直言って2人のことについて、それほど詳しくは知りません。
もしかして、詳しいと真相がはっきりとするのかな?
死体を買う男 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.22
(4pt)

葉桜〜より好き

葉桜〜が全くハマらなかったのですが、こちらは面白く読めました。
個人的には作家の名前を借りない方が純粋に楽しめたかも。
死体を買う男 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153
No.21
(5pt)

タイトルにやられて即買いしてしまいました!

これは面白かった!
今読んだばかりなので、素直な感想が上の言葉です。

タイトルがいいですよね、『死体を買う男』。
このタイトルだけで購入してしまったようなものです。
(タイトルと装丁でやられることが多い)
(でも当たりも多い!)

本作は江戸川乱歩を思わせる作品が突然発表されたところから始まります。
タイトルは「白骨鬼」。
以降物語は、主人公の細見さんの物語の中で「白骨鬼」の物語が進んでいきます。
(いわゆる劇中劇)

また「白骨鬼」の登場キャラクターもいいんですよ。
江戸川乱歩と萩原朔太郎!
こりゃミステリファンなら涎ものの設定です(笑)。

さてさて。
ストーリーのポイントは「なぜ細見さんが『白骨鬼』に興味を持ったのか?」というところが論点になります。
そのために、『白骨鬼』のストーリーがキーになってくるわけです。
あくまで『白骨鬼』を“細見”の名で出版したいというその頑なな思いはどこからくるのか?
喉頭がんで死を目前にした作家の静かな執念を感じさせます。

『白骨鬼』の中のストーリーもやってくれます。
萩原朔太郎による謎解きが一度終わったと思って脳みそをエピローグにもっていくと急展開!
すこし黄昏がただよう江戸川乱歩の口述がセピア色に響いてきます。

病室の細見が書き上げた『白骨鬼』の「おそろしき錯誤」の章。
物語は静かにフェイドアウトしていくことになります。

とっても楽しめる一冊です!
死体を買う男 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死体を買う男 (講談社文庫)より
4062733153

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