さらば、愛しき鉤爪
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
さらば、愛しき鉤爪の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
さらば、愛しき鉤爪の総合評価:
8.18/10点 レビュー 11件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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実は恐竜は絶滅しておらず、こっそり人間に混じって生きており、警察・医療などを含む各分野に入り込んでいるという設定で、主役の私立探偵は当然のごとくあの映画で人気恐竜の座に躍り出たヴェラキラプトル。
当時はいかにも「人気映画にあてこんで」というセールス戦略と「ヒトの皮(扮装)をかぶって生きるヴェラキラプトル」というアホらしさから読んでいなかったが、2025年現在読んでみると色々と面白かった。
コレ、物語の本質は「アメリカ社会に密かに入り込んで生活している不法移民」の話なんですね。
もちろん物語の設定上は有史以前から人間社会に浸透していた恐竜たちは「移民」ではないが、表面上普通のヒトとしてヒト社会で働き生活しているが、実は非常に閉鎖的で自分たちだけの社会システムや法を持ち、決してヒトを中に入れることはない。自分たちの在り方に疑問がないわけではないが、アイデンティティの問題から一歩を踏み出すことはできない。
これは明らかに「無名の存在としてアメリカに生き、しかしアメリカに溶け込むことのない」不法移民の姿だろう。物語の展開が進むとヒトとの真の交流(交雑)を目指す者が現れるが、結局は・・・・。
成長する都会になじめない孤独を抱えたハードボイルドの登場人物たちと、ヒトの群れに混じりながら決して「裸になる」ことのできない恐竜たちはミスマッチに見えて本質的には同じだと思う。
こういう移民の重いテーマを扱いながらライトなコメディ感覚も交えたエンタテイメントは今後はもう出てこないかもしれないですね。
(2025年1月、トランプ大統領の高らかな「史上最大の不法移民大量送還」開始宣言のニュースを見ながら)