ニッポニアニッポン

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種別
長編
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あらすじ

2004年06月30日 ニッポニアニッポン (新潮文庫)

17歳の鴇谷春生は、自らの名に「鴇」の文字があることからトキへのシンパシーを感じている。俺の人生に大逆転劇を起こす!―ネットで武装し、暗い部屋を飛び出して、国の特別天然記念物トキをめぐる革命計画のシナリオを手に、春生は佐渡トキ保護センターを目指した。日本という「国家」の抱える矛盾をあぶりだし、研ぎ澄まされた知的企みと白熱する物語のスリルに充ちた画期的長篇。(「BOOK」データベースより)

評判

ニッポニアニッポンの評価:

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ニッポニアニッポンの総合評価:

7.64/10点 レビュー 22件。

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No.22
(4pt)

リンクを辿ってく感覚

初めて阿部和重の小説を読むという人にはこの作品を推すかもしれない。

「シンセミア」「ピストルズ」は長すぎるし、「インディヴィジュアル・プロジェクション」では堅すぎる。「グランド・フィナーレ」は最悪の選択肢。こうしてみるとやっぱり「ニッポニア・ニッポン」が入門書のように感じる。

推す理由としては、まず物語としてしっかり面白い、というのが一つある。

「自分の苗字に鴇という字があることからトキの存在に興味を持った主人公が、やがてそのトキを国家から解放するためにテロ計画を遂行する」

こんなにキャッチーなあらすじに、(そりゃ今でこそ形骸化してるけど)インターネット、引きこもり、ストーカー、なんてキーワードが付いて回る。
「ね、おもしろそうでしょ?」なんてテンションで知り合いに薦められそうな身なりだ。

で、作品に張り巡らされたテクニックもすごい。荒唐無稽なあらすじを小説としてまとめあげた文章もさることながら、まるでサイトのリンクを辿るみたいに飛び飛びで挿入される過去話や、唐突な場面転換など、至る所に物語の要素に連なる技巧が点在していて、ニクい。

惜しむらくは話そのものが意外と綺麗にまとまってるところ(もっと破天荒な展開があってもよかった。したらば少なくともこの主人公をもっと躍動させることができた)と、ラストはなんだかんだでいつもの阿部和重なところ。でもまあこういうオチはお家芸か。

三島賞取れなかったのは残念だけど、よりにもよってグランドフィナーレで芥川賞取っちゃう阿部和重だから、そこんとこも致し方なし。
ニッポニアニッポン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ニッポニアニッポン (新潮文庫)より
4101377243
No.21
(4pt)

リンクを辿ってく感覚

初めて阿部和重の小説を読むという人にはこの作品を推すかもしれない。

「シンセミア」「ピストルズ」は長すぎるし、「インディヴィジュアル・プロジェクション」では堅すぎる。「グランド・フィナーレ」は最悪の選択肢。こうしてみるとやっぱり「ニッポニア・ニッポン」が入門書のように感じる。

推す理由としては、まず物語としてしっかり面白い、というのが一つある。

「自分の苗字に鴇という字があることからトキの存在に興味を持った主人公が、やがてそのトキを国家から解放するためにテロ計画を遂行する」

こんなにキャッチーなあらすじに、(そりゃ今でこそ形骸化してるけど)インターネット、引きこもり、ストーカー、なんてキーワードが付いて回る。
「ね、おもしろそうでしょ?」なんてテンションで知り合いに薦められそうな身なりだ。

で、作品に張り巡らされたテクニックもすごい。荒唐無稽なあらすじを小説としてまとめあげた文章もさることながら、まるでサイトのリンクを辿るみたいに飛び飛びで挿入される過去話や、唐突な場面転換など、至る所に物語の要素に連なる技巧が点在していて、ニクい。

惜しむらくは話そのものが意外と綺麗にまとまってるところ(もっと破天荒な展開があってもよかった。したらば少なくともこの主人公をもっと躍動させることができた)と、ラストはなんだかんだでいつもの阿部和重なところ。でもまあこういうオチはお家芸か。

三島賞取れなかったのは残念だけど、よりにもよってグランドフィナーレで芥川賞取っちゃう阿部和重だから、そこんとこも致し方なし。
ニッポニアニッポン Amazon書評・レビュー: ニッポニアニッポンより
4104180025
No.20
(4pt)

大江健三郎17歳に通底する反抗期の物語

ティーンの思春期、反抗期って考えていることと、実行できる事の差への苛立ちだと思う。その差をどう埋めるかが問題なわけで、それをテロによって埋めようとする心象は、大江健三郎の17歳に通じるテーマ。
ニッポニアニッポン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ニッポニアニッポン (新潮文庫)より
4101377243
No.19
(4pt)

大江健三郎17歳に通底する反抗期の物語

ティーンの思春期、反抗期って考えていることと、実行できる事の差への苛立ちだと思う。その差をどう埋めるかが問題なわけで、それをテロによって埋めようとする心象は、大江健三郎の17歳に通じるテーマ。
ニッポニアニッポン Amazon書評・レビュー: ニッポニアニッポンより
4104180025
No.18
(3pt)

「アメリカの夜」を、

さらにこじらせた主人公による、パラニューク的(あるいは「12モンキーズ」的)環境テロリズムの不幸な結合。
ニッポニアニッポン Amazon書評・レビュー: ニッポニアニッポンより
4104180025

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