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ヘッポコ屋敷嬢 さんのレビュー一覧
ヘッポコ屋敷嬢さんのページへレビュー数53件
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作者お気に入りの水鳴太夫は藤木稟曰く「邪美少女」らしいのだが、彼女のどこが邪なのかよくわからなかった。姉2人が法眼と3Pしているところを見て何が面白いんだろう?とほっぺを膨らませ読書にふける娘のどこが邪なのか。ちなみに彼女は幼女ではなく14歳、鎌倉時代でいえば適齢期とも言えるお年頃の女性である(実際兵衛の元妻の推定年齢もそのくらいだった)しかも藤木稟の書くヒロインに共通する無邪気に見せかけた無神経さや、可愛いを通り越してイライラするほどの異性に対する疎さもキッチリ持ち合わせている。この人の書くヒロインは嫌いではない(だから何冊も彼女の本を読んでいるのだが)が見ていて脱力感に襲われる。ヒロイン不在のバチカン奇跡調査官シリーズでようやくヒットしたのも美しい装丁や美青年好きの読者の心を掴んだというだけではないと思う。あと後書きがひどい。なんというか前世紀の少女漫画の単行本の余白に書かれた漫画家のコメントを思わせるような感じ。
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室町時代初期に書かれた義経記に登場する伝説上の人物鬼一法眼を題材にした時代小説。藤木稟の作品にしてはページ数が少ないのでストーリーを把握するのに必要最低限のところだけ掻い摘んで読めば一冊30分〜1時間で読める。しかし筋骨たくましく泣き虫で歯の浮くような言葉がうまく言えず甲斐性なしの男に情報通でフランクな友達、片眉を釣り上げる癖のある人に言えない身体的特徴を持つ美青年…と登場人物が朱雀十五シリーズに似ているのが残念。ミステリーのキャラにあまり色々と文句つけるのはどうかと思うけど、言い訳するならキャラにあれこれ難癖をつけられるミステリーというのは出来が悪いか、読んだ人間にとって読むのはやめられないが大して面白くないというタチの悪い本か、もしくは本当によほどキャラが変なんだと思う。作品の出来が良ければ細かいことには目がいかないのだから。
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「目競」で、榎木津は「京極堂と出会ってから15年以上たつ」と言っているが、旧制高等学校の学生の入学年齢は現代の高校と違い17歳か18歳からである。
もしこれが本当なら榎木津は「魍魎の匣」で既に36歳以上ということになる。 しかし榎木津は木場と同い年であることが「絡新婦の理」で明かされており、木場は「魍魎の匣」の時点では35歳である。 しかも京極堂と関口は榎木津の1学年後輩だから「目競」の記述通りなら「姑獲鳥の夏」では35歳過ぎのはずだが、関口のモノローグではこの年の関口は30歳か31歳ということになっている。 一体どれが本当なのか。 敦子の年齢も「姑獲鳥の夏」では20歳とあるが、同じ年に起こった事件を題材にした「狂骨の夢」では22歳ということになっているし…京極夏彦さん、公式の年表を発表してくれないだろうか。頭がこんがらがる。 |
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榎木津メインの話を作るとこんなに疲れる作品になるとは思わなかった。小説というより漫画のノベライズを読んでいるような感覚に陥る。対象年齢は中高生か?他人のお姉さんの顔をすごい顔と抜かす本島にもイラっときた。
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関口はこのシリーズのヒロインポジションだったんだなと確信した作品。最後の大乱闘はほぼ関口救出作戦といっても過言ではないし、何をやらかしてもまわりの人間が呆れながらも助けてくれるというのもヒロインくさい。
大乱闘の直前の雪絵の台詞は純粋に関口への愛情から出たものなのかなのか。それとも過去に彼女が彼に何かした償いの意思がそう言わせたのか。百鬼夜行シリーズのキャラは皆性格が良いけれど総じて一筋縄じゃいかないような部分を持って為、彼女も単なるの献身的で情の深い女ではないと思っているのでどうにも後者のような気がしてならない。 |
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姑獲鳥の夏を読んだ時から思い続けていたのだが、関口の立場はダブル主人公の片割れとか主人公の男友達というよりもヒロインに近いような気がする。役立たずでうざったくて、でもなぜか周りはなんだかんだと心配し世話を焼きかまい助けてくれる。これってまさに女から嫌われるタイプのヒロインの特性じゃないか。男で良かったね関口。
戦前から苦労のしっぱなしで金持ちでもない朱美が実年齢より10歳も若く見えて全然所帯染みていないというのもなんだかな。彼女の魅力はいわくつきの血筋の女でありながら逞しくて庶民的で親しみやすいところなのだから、年相応の外見でいいと思うのだが。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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『彼女』は父親をはじめ周りの男達のバカさに嫌気がさしていた。そして榎木津という神にも近い存在を知っていて憧れていた。だから無理をして聡明で論理的で近代的で強い女になろうと努力した。しかし土台が感情的で嫉妬深く他人に影響を受けやすい女でしかない『彼女』は、結局「聡明で論理的で近代的で強い女」の皮を被ることしかできなかった。その皮が剥がれて今回の事件が起きたのだろう。
悪く言ってしまえば『彼女』にとって榎木津も榎木津に憧れるというのも分不相応だったのだ。榎木津も付き合っている時は『彼女』がここまで馬鹿だとは思っていなかっただろう。だから私は「君なんて嫌いだ」は半分本気で言ったのではないかと思っている。こんなに馬鹿だとは思わなかった、みたいな。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
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千鶴子と雪絵はなぜ仲が良いのだろうか。関口は2人まとめて「変な亭主を持った哀れな妻達」と言っているが、どう考えても哀れ度は雪絵の方が上だろう。
男としての格も甲斐性も外見も中禅寺の方が上。経済状態も潤っているとまではいかなくとも、千鶴子が家事の合間に陶芸を習おうとしているくらいだから関口家よりはよっぽど良いと思われる。しかも関口は鬱病持ち。(現代ならともかく近所にバレたら狂人扱いされかねない) つまり千鶴子と雪絵の間には歴然とした格差があるのだ。女の場合、格差のある人間同士が親友になるというのは殆ど無いはずなのだが…。作者が男性だからこういう人間関係が書けるのだろうか。既婚のくせに女に夢見すぎだよ京極くん。男キャラは榎木津以外に美形がいないのに女キャラは実年齢より若く見える美人ばっかりだし。 作者が女性だったら絶対に雪絵の千鶴子に対する妬みや妬む自分への嫌悪とかを書いていたと思う。 |
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生まれつきいつ死んでもおかしくないくらい虚弱体質の女性がグラマーな体型に成長するなんてことがあるのだろうか。
なぜ華族=元を辿れば公家である榎木津がギリシャ彫刻のような容姿をしているのか。 涼子はなぜ医者を目指そうとしたのか。体の弱い女はいくら勉強しても女医にはなれない。しかも涼子の年齢から考えると、彼女が医専を目指していたのは戦争によって男性医師が不足し始めていた頃。つまりこれからは女医が男の医者の代わりを努めなければならない、という風潮がうっすら漂い始めていた時代である。そんな時代に体の弱い自分に医者が務まるとでも思ったんだろうか。 今と違って口頭試問が何題か出されるだけだった医師の国家試験に内藤はなぜ何度も落ちているのか。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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結局妹ちゃんが1人で悩んだりジタバタしてたりしていただけだったというところが滑稽でありあまりにも悲しい。
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ヒロインの年齢設定が無理ありすぎる。まだ20代前半だというのに、本来なら何年も仕事しないと身につかないであろう貫禄とスキルを持ってるなんて漫画かラノベじゃないんだから…。いくらヒロインは若ければ若いほどいいと言っても限度がある。能力相応に年齢を重ねていてくれないと読んでいて違和感がある。天才だって場数を踏まないと優秀な人間にはなれないのだから、莉子くらいの技量と落ち着きを持つヒロインなら最低でも30代じゃないと。女キャラは若くしないと読者から見放されるというのなら、主人公のアシスタント役という設定で若い女キャラを書けばいいのに。
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ヒロイン栞子の性格が面倒臭すぎて作品自体の魅力も半減。美男美女で無いと許されなそうな性格の人間が大嫌いなのでこのシリーズはもう読まないと思う。このシリーズを読んでる人は一度栞子がもしデブでブスでおばさんだったらどう感じるか、それでも読む気になるか一度考えてみてはどうか。
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里美といいレオナといい通子といいどうしてこう島田荘司という人は業を背負った美女というのが好きなのか。通子の元旦那を主人公にしたシリーズは読んだことが無いのだが、この2人の離婚の原因は多分旦那が自分が思っていたほど妻を理解していなかったというか、性欲の強さや本当の姿に気づいてあげられなかったことなんじゃないかと思った。
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ヒロインのサクラの性格にリアリティが無い。今時20代の半ばにもなって自分の容姿のレベルを把握してない女や彼氏いない歴=実年齢であることを全く気にしていない女なんかいるか。ちっとも共感できない。美青年2人に助けられたり憧れられたりするヒロインを普通の女性読者が共感できないキャラにするのは作品として致命的。サクラのキャラがこのままだったらこのシリーズは確実に売れないと思う。自己投影や共感ができないヒロインが美青年に愛される作品を喜んで読む女なんていないのだから。
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近未来が舞台の、朱雀十五の子孫である双子の美青年と柏木姓を名乗る女刑事のミステリー小説。あの朱雀十五がよく結婚できたな。律子を義妹にしたとき同様成り行きで結婚したんだろうか。あの色気のない柏木と律子のカップルが結婚したのも意外だった。律子の方はともかく柏木はどう考えても律子を女として見ていないし見てもらえなくても仕方のないことを律子はやらかしているのだが…何があったんだよ朱雀シリーズ7作品目以降のあの2人に。
また朱雀シリーズとバチカンシリーズを読む限り、この著者の作品は美青年でもっていると言っても過言ではない。そんな著者が作中に、美青年に大事にされる女キャラなんか書いたら売れないだろうに…と思ったら本当に二作品目で刊行が滞ってしまった。 |
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今回の舞台は南米。バチカンシリーズはキリスト教圏が舞台の話なんじゃ?と思いきや、アフリカ同様南米も「意外なキリスト教圏」らしい。まあアフリカも南米も何百年か前までヨーロッパ人が支配ていた訳だから、キリスト教がはびこっていてもおかしくないか。6巻で脱獄?したローレンの後任としてインド人のシン・チャンドラ博士が登場し、彼の登場によりバチカンシリーズのバチカン組織はキリスト教徒でなくても就職が可能だということが明かされる。本当に使えるものは何でも使う組織だな。しかし新たに仕事をする仲間の宗教やその宗教の特徴を知らないってどうなんだ。平賀の天然さが笑えないレベルになってきているのも気になる。旅の準備が1人で出来ないとか食事を忘れるとかならまだしも、自分の健康を害していることや疲労を感じ取ることができないって天然というより精神に異常がある人じゃん。「天然で天才」というギャップ萌えを強調しようとして滑ってるというかギャップを強調しすぎて天然というよりむしろ××××になってしまっているというか…。謎解きのトンデモぶりも絶好調。美青年の花園ならそれで良し、という人以外はお金出して買っちゃいけないシリーズ。
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