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のぶくん さんのレビュー一覧
のぶくんさんのページへ書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.34pt |
レビュー数29件
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読了までに途中中断し、少し時間がかかってしまいましたが、ストーリー展開や人物相関関係はちゃんと頭に残っていました
だいぶコナリーに慣れてきたといことでしょうか 困難な状況を地道に切り開いていくボッシュの姿には勇気をもらい、自分も頑張らねば!活力を得られました ある面では1作目ナイトホークスの続編ともいうべき作品で、次の展開が気になりました |
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マイクル・コナリーの作品は発表順に面白さが増しているように思いました
実在の文豪の詩を作品中重要な鍵にするところなど風格を感じます HBシリーズではありませんが、主人公の新聞記者JMの過去に捉われている心理や孤独感、組織で孤立しがちなキャラは同じです しかしマイクル・コナリーはもともと新聞記者だったのでJMの捜査(取材)活動は活き活きと描かれているように感じました 恋愛事情に関してはお相手のRWはどこかかわいく、憎めないキャラで、JMに深く感情移入してしまいました プロットの展開は予想に反して二転三転し、意外な展開でラストに向かい、まとめています スリリングな展開でいっきに読ませましたが、私としては少し消化不良を感じました "to be continue"と放置されたようで、続きがあるのか無いのか気になりました 後の方の作品にJMやRWが登場する作品があるようなので、楽しみにして読んでいこうと思います |
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今作は母の事件の真相を私的に調査するHBに、キャラクターや人間像を強く印象付けられました
読者はHBに深く感情移入すると思います 話の展開も次々に真相が判明し、後半はいっきに読んでしまいました 私はこのHBシリーズ4作目が今までによんだM・コナリー6作中、最も面白かったです 中年男の新たな恋愛の行方も気になりますし、次回作以降も楽しみになりました |
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今作はリーガルミステリー調です
原告側弁護士と被告(HB)側の法廷での緊迫感あるせめぎあいが妙です その展開の行きつく先にはびっくりしました(そんなん有りか?) また、HBのキャラクターを深堀できました |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
ネタバレを表示する
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シリーズ2作目で、ボッシュへの共感が増す一作でした
サイドストーリーではありますが中年男子の恋愛にはワクワクします しかし節操は保ってほしいものです 若干の難を言わせてもらうと、少しテンポが悪く、長かったことかな |
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氏の小説は以前に何冊か読んでいて、これは積ん読してありました。
推理小説の中でも警察小説は好きな分野です。 謎解きよりも組織、人間関係、心理といった側面から捜査員の"人間臭さ"に焦点を当てている場合が多いので。 この小説もかなりドロドロしています。氏の新聞記者としての取材経験が活きているのでしょう。 表題作「第三の時効」は昔勉強した刑事訴訟法を思い出しながら読みました。これは面白かった。 「密室の抜け穴」は緊迫感があり、どんでん返しです。 興味のある方は読んでみてください。 |
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2012年度の本屋大賞にノミネートされていた1巻を手に取ったのが2年前。結構面白く読めましたが結果は8位。
2巻もそこそこ面白かったのですが、3巻は惰性で読んだ感じです。 さてこの4巻も初版を買いましたがあまり期待してなくて、8か月「積ん読」の末、読みました 感想:なんと4冊の中で最も面白かったです!おみそれいたしました 古書をめぐって起きる日常的な事件や出来事の謎を解く古書店の店主栞子(しおりこ)さんと、年上の栞子さんに憧れる主人公五浦(ごうら)大輔のお話です。 1~3巻は連作短編集でしたが、この4巻はまるまる江戸川乱歩の人となりや作品を背景にした長編推理小説です。 その分ストーリー展開が丁寧で、キャラクターを深く描けていると思います。 ラストの1章は仕事の帰り、千里中央のスタバで2時間半かけて読了しました。謎解きはどんでん返しの連続でした。 また年上の栞子さんに憧れる主人公の姿は昔よく読んだ『めぞん一刻』とオーバーラップします。 今回の「進展?!」にはやきもきするとともに、続きがとっても気になります。 ラノベ感覚で読めますので、読書の苦手な方でも大丈夫です。 ところで作中で重要なキーとなっていた江戸川乱歩の『押絵と旅する男』、 これは素晴らしい幻想小説です。 倒錯的、耽美的、ちょっと変態的なセカイ観にあふれています。 このフレーズにピピッときた人は読んでみてください。 短編ですのですぐ読めます。 また京極夏彦の『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』はこの『押絵と旅する男』をモチーフにしています。 これは超大作です。 京極夏彦では最も好きな小説です。 |
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アメリカのハードボイルド探偵小説です。
この手の小説の主人公はとにかくカッコイイですね。 少年を自立へ導く主人公の目線は父親のようであり、また二人は友情のような絆で結ばれます。 大人の男性向けのハートウォーミングな小説でした。 |
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映画も面白かったですが原作もなかなかのモノです。
父から子へ継ぐ大阪人のココロ・・・涙を誘います。 私も読後、空堀界隈をブラブラしてみました。 |
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約10年ぶりに読んだ宮部みゆきの小説です。
いい意味で拍子抜け、宮部みゆきらしくない小説でした。 ミステリー調ではありますが、悪者も出てきませんし、殺人事件もなく、悲惨な人間模様も無し。 高校生が主人公で喪失と再生の家族小説、恋愛小説、青春小説です。 大の大人でも感情移入ができて読後感もよかったです。 難を言えば文体がジュブナイル調で、ちょっと長いことかな。 |
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マキメ・ワールド全開!の小説で、例のごとく荒唐無稽な状況設定です。
氏の小説は関西を舞台にしていて、今回の舞台は滋賀県です。 琵琶湖から与えられたある「力」を持つ二つの一族の争いと新たな敵との共闘を、高校生を主人公に描いたお話です。 私としては面白く読みましたが、中盤以降、クライマックスも含めてちょっと長かったかな 難を言えば、話のキモである「力」をイメージしにくかった点と、中途半端な登場人物がいて、活用すればもっとエピソードの幅を広げられたのにと残念に思ったことかな 氏の小説では『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』は好きです。『鴨川ホルモー』は京都で学生生活を送った人は楽しく読めると思います |
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シリーズ作品ではない連作短編集で、とてもお茶の間の団欒で話題にできるような内容ではありませんが、読み応え十分です。
単独の短編かと思いきや、2話の最後で1話とのつながりが明かされ、まず衝撃を受けました。 3話以降は誰がそのキーマンか?それを自分で考えながら読むことになりました。 犯罪場面はリアリティに欠けるところはありますが、エンタテインメントとしては十分です。 |
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玲子は主人公ではないですが登場します。
独立した短編集かと思いきや3編目までは終章となる第4編への伏線という凝った構成です。 庶民の誰しもが思う「社会の悪」への天誅がテーマで、それなりに面白かったです。 |
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映画「ストロベリーナイト」はこの小説を原作にしています。それだけのことはあり、4作中一番面白かったです。
事件の背景をキーパーソンのサイドストーリーとして描き、終盤で本筋と結びつけるのは過去2作の長編と同じ構成ですが、 今回の2つのサイドストーリーはとてもよくできています。特に玲子といい感じになる暴力団幹部のそれは・・・・。ストーリーテラーとして作者の筆力を感じさせます。 また切ないラブストーリーには玲子ファンとしてはきゅんとなります(・・・・照) 最後の展開にはびっくりしました。このシリーズはまだ続くのにどうなるの?? お茶の間で語るには憚られる内容ではありますが、お奨めの一冊ではあります。 |
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この作者は長編でこそ面白さが発揮されるようです。
これは短編集で、過去の2作で玲子に心を奪われてしまった私として楽しく読めましたが、いかんせん状況設定や心理描写が浅い感は否めません。 しかし、よからぬことをしているJKに玲子が社会とは?を説き論破するところは痛快で、また勉強にもなりました。 作者の知性が表れているシーンだと思いました。 |
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期待どおりの面白さでした。
悪い奴はとても悪く描き、犯罪の動機に同情すべき事情を当て、本格推理小説のような謎解きをやってみせ、緊張を持続させたまま最後まで読者を引っ張っていきます。 主人公(玲子)の恋愛話をあしらっているのも今まで読んだ警察小説にはない展開です。 登場人物ごとの描写が豊かで、箸休め的なユーモアも随所に出てきます。 でも姫川玲子のキャラクターには強く魅かれます。 私的にはこの小説のモチーフになっている「父性」にぐっときました。 |
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剣道を通じて出会った二人の少女、香織と早苗の友情と切磋琢磨で自らを高めていく姿を、中3夏から高校卒業後の夏までのあいだ描いた大河ドラマです。
「―シックスティーン」は昔、高校の剣道部に入った息子に買ってあげた文春文庫を引っ張り出してきて読みました。 そのような題名通りの青春小説ですが、大人の鑑賞にも十分に堪える佳作だと思います。 剣道の部活練習や稽古、試合の場面は丁寧でわかりやすく描かれていますので経験者でなくてもイメージしやすかったですね。 また二人を取り巻く脇役たちのキャラクターもストーリーに厚みを持たせています。 香織と早苗の視点で交互に章を進めていく構成です。 香織はパワフルでストイックな女剣士。早苗はお気楽だがまじめな剣道少女。 そんな香織が見ず知らずの早苗に試合で負けてしまうところから話が始まります。 同じ高校に進んだ二人ですが、かみ合わない数々のギャップの中で剣道部生活を送り、やがて友情を芽生えさせ育んでいくところまでが「―シックスティーン」です。 「―セブンティーン」はごろっと環境の変わった早苗と少し軟化した香織の遠距離恋愛??のお話で、早苗の健気な成長ぶりが涙を誘います。 「―エイティーン」は香織と早苗の闘いの決着をクライマックスに、登場人物それぞれの次のステージへの歩みを描いています。 姫川玲子シリーズと同じく登場人物の相関関係には矛盾がなく、またいろんな伏線が張り巡らされているのは見事だと思います。 武士道シリーズは「―エイティーン」で完結した観がありますが、香織と早苗をはじめ脇役j陣のその後を描いた新たな完結編を願って止みません。 また、R25指定級の警察小説からこのようなキラキラ青春小説まで書ける誉田哲也の才能に改めて感嘆したしだいです。 |
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「武士道」シリーズのように二人の対照的な女性の感覚のズレとすれ違いで話は進みます。
大多数の読者は「武士道」の"お気楽"早苗と同じように美咲に感情移入すると思いますが、もう一人の主人公基子に対しては、最後まで「武士道」の香織に持ったような共感は持てませんでした。 キラキラ青春小説の「武士道」シリーズとそもそも比較するものではなく、この小説はかなりぶっ飛んだバイオレンス警察小説です。登場人物がかなり死にます。 Ⅰはまだ警察小説っぽく犯人を追う警察と犯人の追っかけあいは楽しめました。Ⅱはその続きですが、おいおいどこに行くねん・・・・という展開で、Ⅲでは犯人はついに独立国家樹立を目指す、というちょっと荒唐無稽なお話です。 しかし人物相関図やちりばめられた伏線には矛盾がなく、最後まで読者を引っ張っていく筆力はさすがです。姫川玲子シリーズとは一味違った警察小説でした。 |
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以前に池上彰先生がテレビで勧めていましたので読んでみました
主人公の竜崎はキャリアの警察官僚です 警察小説でキャリア官僚というと上の顔色を窺い、下には無理難題を押し付け、出世しか頭にないような類型的なキャラで、ノンキャリの主人公にとってはうっとおしい存在であることが多いです この竜崎はキャリアであることに誇りを持ち、お国のために働くことに使命感を持っています 犯罪捜査の各局面で、竜崎の判断ポイントは原理原則に則ることです しかしそれでは関係者と衝突し周りからは変人扱いされますが、それで課題が解決され事件が解決していきます この竜崎の姿に管理職の端くれの私はいたく感銘を受けました 竜崎が直面する課題や問題と同じようなことが日々の仕事の中にどれだけ多いことか 単純な私はこの小説でマネジメントの基本を再認識したように思いました 池上彰先生はそのことを言いたかったんだと思います |
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吉田修一を読むのは『悪人』以来2回目です
殺人事件の謎解きよりも、人を信じることの難しさ、信じられなかった愚かさについて面白く読みました 揺れ動く登場人物の心理描写に引き込まれ、一気に上下巻を読んでしまいました |
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