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のぶくん さんのレビュー一覧
のぶくんさんのページへレビュー数12件
全12件 1~12 1/1ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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マイクル・コナリーの作品は発表順に面白さが増しているように思いました
実在の文豪の詩を作品中重要な鍵にするところなど風格を感じます HBシリーズではありませんが、主人公の新聞記者JMの過去に捉われている心理や孤独感、組織で孤立しがちなキャラは同じです しかしマイクル・コナリーはもともと新聞記者だったのでJMの捜査(取材)活動は活き活きと描かれているように感じました 恋愛事情に関してはお相手のRWはどこかかわいく、憎めないキャラで、JMに深く感情移入してしまいました プロットの展開は予想に反して二転三転し、意外な展開でラストに向かい、まとめています スリリングな展開でいっきに読ませましたが、私としては少し消化不良を感じました "to be continue"と放置されたようで、続きがあるのか無いのか気になりました 後の方の作品にJMやRWが登場する作品があるようなので、楽しみにして読んでいこうと思います |
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今作は母の事件の真相を私的に調査するHBに、キャラクターや人間像を強く印象付けられました
読者はHBに深く感情移入すると思います 話の展開も次々に真相が判明し、後半はいっきに読んでしまいました 私はこのHBシリーズ4作目が今までによんだM・コナリー6作中、最も面白かったです 中年男の新たな恋愛の行方も気になりますし、次回作以降も楽しみになりました |
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今作はリーガルミステリー調です
原告側弁護士と被告(HB)側の法廷での緊迫感あるせめぎあいが妙です その展開の行きつく先にはびっくりしました(そんなん有りか?) また、HBのキャラクターを深堀できました |
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2012年度の本屋大賞にノミネートされていた1巻を手に取ったのが2年前。結構面白く読めましたが結果は8位。
2巻もそこそこ面白かったのですが、3巻は惰性で読んだ感じです。 さてこの4巻も初版を買いましたがあまり期待してなくて、8か月「積ん読」の末、読みました 感想:なんと4冊の中で最も面白かったです!おみそれいたしました 古書をめぐって起きる日常的な事件や出来事の謎を解く古書店の店主栞子(しおりこ)さんと、年上の栞子さんに憧れる主人公五浦(ごうら)大輔のお話です。 1~3巻は連作短編集でしたが、この4巻はまるまる江戸川乱歩の人となりや作品を背景にした長編推理小説です。 その分ストーリー展開が丁寧で、キャラクターを深く描けていると思います。 ラストの1章は仕事の帰り、千里中央のスタバで2時間半かけて読了しました。謎解きはどんでん返しの連続でした。 また年上の栞子さんに憧れる主人公の姿は昔よく読んだ『めぞん一刻』とオーバーラップします。 今回の「進展?!」にはやきもきするとともに、続きがとっても気になります。 ラノベ感覚で読めますので、読書の苦手な方でも大丈夫です。 ところで作中で重要なキーとなっていた江戸川乱歩の『押絵と旅する男』、 これは素晴らしい幻想小説です。 倒錯的、耽美的、ちょっと変態的なセカイ観にあふれています。 このフレーズにピピッときた人は読んでみてください。 短編ですのですぐ読めます。 また京極夏彦の『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』はこの『押絵と旅する男』をモチーフにしています。 これは超大作です。 京極夏彦では最も好きな小説です。 |
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シリーズ作品ではない連作短編集で、とてもお茶の間の団欒で話題にできるような内容ではありませんが、読み応え十分です。
単独の短編かと思いきや、2話の最後で1話とのつながりが明かされ、まず衝撃を受けました。 3話以降は誰がそのキーマンか?それを自分で考えながら読むことになりました。 犯罪場面はリアリティに欠けるところはありますが、エンタテインメントとしては十分です。 |
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映画「ストロベリーナイト」はこの小説を原作にしています。それだけのことはあり、4作中一番面白かったです。
事件の背景をキーパーソンのサイドストーリーとして描き、終盤で本筋と結びつけるのは過去2作の長編と同じ構成ですが、 今回の2つのサイドストーリーはとてもよくできています。特に玲子といい感じになる暴力団幹部のそれは・・・・。ストーリーテラーとして作者の筆力を感じさせます。 また切ないラブストーリーには玲子ファンとしてはきゅんとなります(・・・・照) 最後の展開にはびっくりしました。このシリーズはまだ続くのにどうなるの?? お茶の間で語るには憚られる内容ではありますが、お奨めの一冊ではあります。 |
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以前に池上彰先生がテレビで勧めていましたので読んでみました
主人公の竜崎はキャリアの警察官僚です 警察小説でキャリア官僚というと上の顔色を窺い、下には無理難題を押し付け、出世しか頭にないような類型的なキャラで、ノンキャリの主人公にとってはうっとおしい存在であることが多いです この竜崎はキャリアであることに誇りを持ち、お国のために働くことに使命感を持っています 犯罪捜査の各局面で、竜崎の判断ポイントは原理原則に則ることです しかしそれでは関係者と衝突し周りからは変人扱いされますが、それで課題が解決され事件が解決していきます この竜崎の姿に管理職の端くれの私はいたく感銘を受けました 竜崎が直面する課題や問題と同じようなことが日々の仕事の中にどれだけ多いことか 単純な私はこの小説でマネジメントの基本を再認識したように思いました 池上彰先生はそのことを言いたかったんだと思います |
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面白く読みました
主人公は元刑事の女性<牧しずり・36才>で、退職するきっかけなった事件をある出逢いにより調べることになります 心に傷を負ったしずりの切ない恋愛を軸に謎解きが進みますが、最後はちょっと意外な展開で終わりました 警察小説が好きな私ですが大沢在昌を読むのは初めてで、確か本棚に『新宿鮫』が埋もれていたはずなので、気が向いたら読んでみます |
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秀作です
バブルの頃に長崎から東京の私立大学に入学した世之介の1年間を綴ったお話です 私の大学時代と同時期で、あの軽薄で浮かれた世相や学生生活がよく描かれていたと思います 世之介は、確かにこんな奴いたなぁと思えるような純朴ないい奴なんですよね 途中、友人や恋人の20年後の現在を描いた章が挟まれていて、それぞれ現実と向き合いながら生きている姿が、かつての世之介を活き活きと際立たせています またその中のある章で世之介がたどった運命が分かるのですが、その後の本編は緊張感を持って読んでしまいます 世之介はいい奴で、いい友人で、いい恋人で、いい息子です 読みながらこんな奴、確かにおったなぁ、誰やったかなぁ・・・・、そうか、私か・・・・ と思ってしまい、感情移入してしまう方が私以外にもおられると思います |
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面白かった!
共に当代アメリカのベストセラー作家ジェフリー・ディーバーを4冊読んだあとでのマイクル・コナリー2冊目で、どうしても比較してしまいます こちらはどんでん返しも無く、ジェットコースター的な展開もありませんが、背景や設定、話の流れに無理がなく良質なノンフィクションを読んでいるように小説世界をリアルにイメージすることができました 終盤はたたみかけるように緊張感のある展開で、久しく無かった小説に挑むという感覚を覚えました 惜しむらくは、何かの書評に書いてあったように作品を発表順に読んでおくべきでした ということでその反省をふまえ、次はマイクル・コナリーの第一作からハリー・ボッシュのシリーズを順に追っていくつもりです まだ2作を読んだだけですが、マイクル・コナリーへの期待はとっても大きくなっています |
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以前、本好きの友人が読んでいて気になっていた本です
往年の名スナイパーが罠に陥れられ、汚名を着せられるが、逆境を跳ね返し最後には敵を倒すという、アメリカ人好みの勧善懲悪モノのお話です しかし単純明快というわけではなく、重厚な背景や練られた伏線にミステリ小説の醍醐味を味わうことができました 読了までに約2週間かかりましたが充実した良い時間でした |
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ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム以外のお話を読んでみました
特殊な設定でしたので自分でもその状況を考え込みながら読み進めました 終盤にはあっ!とうならせるようなどんでん返しがあり、さすがでした この作家の力量といえばおこがましいですが、再確認をいたしました |
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