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梁山泊 さんのレビュー一覧
梁山泊さんのページへレビュー数88件
全88件 81~88 5/5ページ
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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【ネタバレかも!?】
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加害者は必ず悪なのか、被害者には本当に落ち度はないのか。
ある殺人事件を通して「悪人とは」を問う作品です。 主人公の清水祐一は、石橋佳乃を殺してしまいます。 作者は読み手に対し、佳乃に関して、被害者ではあるものの「嫌な女」という印象を与え、祐一には、加害者ではあるものの、同情の対象となり得る、不器用で寂しい人間という印象を与えています。 更に九州弁?が彼の素朴さを強調します。 しかし、マスコミは、祐一を凶悪犯として報道します。 また被害者、加害者の周囲の人間の視点から、事件の及び祐一という人間の「虚像」を作り上げていきます。 彼は「悪人」というレッテルを貼られます。 このギャップの大きさに、多くの読み手は祐一に肩入れしてしまうはずです。 作者の印象操作が非常に効果的です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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冒頭いきなり廃人が書いたとも思えるような幻想的な日記から始まった時には、非現実的な世界観に引きずり込まれてしまうのかと心配でした。
そんな日記の記述だけを頼りにした、依頼者の生家発見までの謎解きが、現実的で納得のできる形に回収されのが個人的にツボてあったと共に安堵。 そして、この時点で物語は、まだ序盤も序盤。 スピーディーな展開に胸躍ったが、ここからは一転テンポダウン、大技といえるトリックも登場しない。 ただラストへの伏線となる小ネタが満載だったり、過去の事件との絶妙なリンクが描かれていたりと退屈させない。 非常に練られたプロットに感心。 そして終盤一転二転の展開へと突入します。 「ジェットコースター新感覚ミステリー」ってのは言い得て妙だなと納得しました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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冒頭から、ある青年が記憶喪失である事に気付く場面という、急激な立ち上がりで始まるこの作品だが、その後の展開がやけにスロー。
ある少女と出会い、その少女との暮らしに没入していく主人公。 その描写が余りにも長々と続くので、さすがに冗長さすら感じたのだが、最期まで読めば、この二人のドラマを描き切る事に納得、感動さえ覚えた。 御手洗潔最初の事件、この作品には最後「サプライズ」「大どんでん返し」があるのだ。 ある意味ご都合主義的とも取れる設定、強引な展開など、その「サプライズ」の前に全て吹き飛ぶのである。 そして友と認めた男のために、騎士よろしくバイクで疾走する御手洗の優しさ、かっこ良さにしびれ、感動するのである。 御手洗潔シリーズを語る上では「絶対に」欠かせない作品である。 「占星術殺人事件」よりもこちらの方が好きだというファンが多いのも頷ける。 私は「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」の次にこの作品を読んだ。 これは幸運な事である。 |
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館シリーズ5作目は、「直球勝負」という印象。
「館」そのものがトリックに直結しており、「館」の必然性を感じました。 そこがまず好印象。 そのトリックは「壮大」で「芸術的」とも言えるのですが、 シリーズ最多の犠牲者が出ながら、全ての犯行を、その館の特性という同一トリックの元に成立させており、シンプルで非常に読みやすい作品だと思いました。 「あの人を殺害せざるを得なかった理由」とか「最初にあの人を殺さなければならなかった理由」などなど・・・ 読みやすさ故に、読んでいる最中にも色々気付く事が多く、 その度に、散りばめられたピースが、きれいにパズルにはまっていく感じがして凄く心地よかったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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当方プログラマ故、青木淳氏の「オブジェクト指向システム分析設計入門」を引用されている事に、のっけから仰天させられると同時にふつふつと興味が湧いて来ました。
まぁこの時点で「F」の意味も「あのF」だろうなとほぼ確信しましたが・・・ S&Mシリーズ第1弾。 探偵役となる犀川創平と西之園萌絵のコンビ、特徴は両者ともに天才だという事ですね。 「入力」に対して正確かつ高速に「出力」を弾き出すまさに「CPU女」萌絵。 対して犀川は、コンピュータでは計り知得ない事象担当ってとこでしょうか。 コンピュータが何も万能な訳ではないですからね。 で、やっぱりコンピュータより人間の方が優れている・・・って感じになるのでしょうね。 結局萌絵は一生かませ犬な気がする・・・ そしてそんな二人をも凌駕する天才真賀田四季。 この設定にすごく興味を惹かれました。 続くんですね。 そんな余韻たっぷりの終わり方に次回作以降への期待感満開です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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有栖川有栖先生の作品を読むのは初めてでした。
「月光ゲーム」「孤島パズル」を読んでからと思っていましたが、 なかなかブコフに流れてこず、最初に入手できたこの本から読むはめに。 ( しかも900円だった。泣く泣くの購入 ) 最初の事件までかなりページ数を要するし、その後もばたばたと事件が起こる訳でもない。 登場人物が多く、その殆どが芸術家でありながら、ありがちな「怪しいキャラ、奇妙キャラ」も見当たらず、淡々と物語は進んでいく。 それでも冗長だとは思わなかったし、中だるみする事もなく一気に読みきれた。 「読者への挑戦状」が3回挟まれており、これまでも「挑戦状」付きの作品を何度か読んだ事があるが、これ程までに外したのはこの作品が初めてだった。 先日やっと学生アリスシリーズ全作入手できました。 楽しみです。 |
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