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(短編集)
ぼくらはみんな閉じている
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ぼくらはみんな閉じているの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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無理矢理にジャンル分けするならば「ホラー」に分類されるのだろうが、そうするとどこか居心地悪さが生じてしまう内容の短編集。表題作をはじめすべての短編は何らかの狂気を描いているのだが、その狂気は決して理性の裏返しであったり、理性の欠如などではなくて、むしろ理性の延長に存在するようなそれだ。それゆえに狂気は一段と身近である。身近ではあるが、理性からの距離の遠さが物語性を形作る。これで結末が思いがけないものだったならばもっと評価は上がったと思うが、そうしないのが著者のスタイルなのだろう。 | ||||
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人の欲望、愛憎、願い、悲しみ・・・それが常軌をみだし、狂気が・・。 普通の人々や生活に宿るものを、 狂気という形で表現した物語9編からなります。 人の狂態、痴態に気持ちが悪くなるような話が多いです。 その気持ちの悪さ、人の狂気が、なんとなく心地よい。 強烈な物語です。。 | ||||
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小川勝己の短編集。眩暈を愛して夢を見よ、などの圧倒的な衝撃を誇る長編と比べればちょっと小品的な感じ。 個人的には、R・D・レインからタイトルを戴いたであろう好き好き大好きが面白かったと思う。あとはかっくんの馬鹿馬鹿しさ、視線の快楽のラスト、などもよかった。 相変わらず、人間の狂気を描くことにおいては飛びぬけている。ただ、スカトロ系の話ははっきりいってひくんで、やめてほしい。 著者に至っては色々テンションが下がる噂がいっぱい流れていますが、これからもぜひぜひ頑張ってほしい。 | ||||
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壊れていく過程に共感できず壊れていく恐怖感を感じない独身女性が父親によって人生と精神を狂わす「点滴」親の絶対性が前提に必要なので、共感できないと狂う主人公との距離が深くなる下っ端のヤクザの女の話「スマイル」惚れ抜いた女の為に忠義をたてていた兄貴に手をあげるのも、ヤクザの忠義がそんなものなのかと理解してしまうので壊れることが恐怖でもなくなるなど、心の弱さがかなり前提に必要な作品です | ||||
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妄想を爆発させる様々な登場人物。短編集ということで、バラエティに富んだ変人達(?)が堪能できます。これまでの作品と比べると、壊れっぷりが少し控えめな印象を持ったのですが、『視線の快楽』のラストと、『乳房男』には、いい意味でこの作者らしい狂気を堪能させていただきました。おかげで、食欲減退気味です。もちろん、全部大好きなのですが、個人的には、上記2作品と『かっくん』以外で印象に残る話が少なく、星一つマイナスです。関係ないけど次回作のタイトルは、是非『広すぎる風景』で! | ||||
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彼岸の奴隷、眩暈~に比べると、もちろん、短編なので仕方ないけど、物足りなさが・・・でもやはりクライムノベルの最終兵器と呼ばれる、小川勝己だけあって、オチはすごいと思います。視線の快楽が一番不気味だったかな?異常と正常は紙一重ってのをつくづく、感じさせられました。 | ||||
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小川勝己初の短編集の本書は、9つの作品が収録され、いずれの物語も人間の狂気を描いたミステリー。些細なことがきっかけで起きる人間の狂気をどの作品も上手く表現しており、短編ではあるものの、どの作品もひきつけられる展開でした。これまでの長編作品にもそれぞれに良さがありますが、本書も短編としてのテンポの良さを感じましたし、一気に読まされた作品集です。 | ||||
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